《精神対話士》の「ほめる」言葉  ーメンタルケア協会偏 読書日記

 図書館で何気なく手に取った本。人間関係を円滑にするための褒めるノウハウ書と思ったが、
《精神対話士》の、という部分が気になり借りてきた。 ところが、なるほど口先で褒める言葉ではなく、
心の底から褒める言葉が並んでいる本であった。基本は、「相手の存在を認めることから、すべてが始る」である。

 この本を編集した財団法人メンタルケア協会とは何か?がHPにあったのでコピーしてしてみる。
< 慶応大学医学部出身の医師達が中心となって設立された協会。
 「人間は病気など、さまざまな障害によって心に不安を抱え、人生をマットウするための根幹となる「生きがい」
 を見失いがちになることに着目。 それらの人々を真心の対話によって励まし、「生きることの尊さ」を共感できる
 「メンタルケア・スペシャリスト養成講座」を開催。一般に普及させるため精神対話士の育成、認定、派遣を行っている。
 この本は、精神対話士の効用の一端を「ほめる言葉」にまとめたもの。
 「温かいひと言」を相手に投げかけることで、親密な人間関係を築けることを教えている。>

 借りて少し読んだ後に、直ぐにアマゾンで注文をして取り寄せた。こういう場合、アマゾンは有り難い! 
私が人を褒めると、知人や同級生に驚かれることが何度かあった。
「おい、どうした?お前が人を褒めるなんて殆どないのに!」である。ということは、「けなしても、褒めてない」のである。 
私はけっこう褒めているつもりだが、違うのである。 「営業用の褒め言葉」を聞きなれているため?言えないのである。
全て知った上で「嫌味」を言うより、営業用でも褒めた方が良いのだが、しかし、しかし、言えないのである。
  「どっこいしょ」と言うだけ、持ち上げるのは重い。
 この本の中で私が感じた一番の褒め殺し文句は「あなたには華があるね!」である。
同級会で、前回休んだ人に「あなたが居ないと、会が盛り上がらないよ」と
言った時の嬉しそうな顔が印象的であった。実際にそうだったから言っただけだが。 
 以前書いたことがあるが「あなたは持てるでしょう。女性がほうっておかないタイプだよ」 これはイジリ? 
真から褒められたことは忘れないものである。そうそう、真から褒められるものではない。
なら、真から褒めれば良いことになる。 ブッシュ大統領の功績(功罪でなく)でも書いてみるか!(もう、嫌味か)
 
<暖かい一言>と言えば、心から発した褒め言葉と、相手の成功・幸せへの祝い言葉、それと慰めの言葉である。
 それを相手の胸に受けとめるには、本体が誠実でなくてはならない。 
  私のように褒めと、皮肉が紙一重は難しいことになる。

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