ある時間の断片
ー12月25日 1968年
11時に起床。午後本を読んだり、食事をして過ごす。夕方、米林が帰省をしていく。
夕食後、会社の論文の構想を色いろ書いてみる。21時に、市川さんの友人等5人を引き連れて赤坂に行く。
いざ中に入ろうとすると、誰も物怖じをして入ろうとしない。ここまできて何だろうと強引に入れようとするが3人が逃走。
やっとのこと市川さんと、あと一人を入れる。入って、踊りだせば後は狂ったように踊りだした。24時に帰寮。
変な学生時代最後のクリスマスであった。来年はどんなクリスマスを過ごしているだろうか。

ー2003年12月24日記
その一年後のクリスマスは、ジャスコに勤めて四日市から神戸に転勤になっていた。
神戸の垂水という街であった。凄い世界であった。
転勤直後に瀬戸物の叩き売りをやらされたり、店舗の大改築の真っ只中にいた。
クリスマスの日は、おぼろげな記憶だが寿司屋で仲間内で飲んでいた思い出がある。
神戸の場末のストリップ小屋に、現地の店の先輩に連れて行かれたりしていた。
興味より気持ちが悪いというのが実感であった。その時は、もう靴屋ー靴部門の責任者であった。
僅か八ッヶ月である。まだ憶えているのが、年越しに宿直で年越し時間に床屋に居たことだ。
何か侘しい寂しい時間の中にいた。何が流通革命だ!というのが、実感であった。
いま考えてみると、半分正しく半分は純粋になれなかったのだろう。