2003年12月24日(水)
 994, 戦死者と犠牲者と殉職者ー1

  「戦死者と犠牲者」は図書館で立ち読みをした「文芸春秋」の塩野七生の寄稿文の「題名」である。
   イタリアでは、イラクのテロで亡くなった兵士を「戦死者」で統一したという。
  「戦死者」は言葉の通り、戦争で死んだ兵士をいう。現在の日本は、もし死者が出たところで「戦闘」に参加した
   ことにならない。首相官邸でさえ「犠牲者」扱いにせぜるをえないのだ。
   イタリアでは、戦死者として国葬並みの扱いをした。アメリカ大統領が終戦宣言をした後で、
   参加したにかかわらずである。ところが日本ではあくまでも「犠牲者」になってしまうのだ。
   憲法を変えずに軍隊をつくり、このイラクにも「戦闘でない後方支援」と言葉を濁して、問題を先送りをしようしている。 
   矛盾が出ることは必定だ。「隣にスターリン主義国家があり、その脅威に曝されている現実を直視しようとしないで、
   平和主義を唱えていれば済む問題ではない。堂々と主権国家の国民を100人以上も拉致をしている現実がある。
   旧社会党自民党の一部は、それに間接的に加担しているのである。
   それにも拘らず、まだ寝ぼけている平和国家日本。その虚構が脆くも崩壊しようとしている。
   すでに国家の体を生さなくなっていると言わざるをえない。ここまできても、自民党の利権屋に
   牛耳られているのだから、小泉のパフォーマンスに目先を誤魔化されているだけである。

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