2005年12月18日(日)
1720, 生きるのがつらい     ー読書日記
 「一億総うつ時代」の心理学 平凡社新書   諸富祥彦/著
 ー本の内容
この国の年間自殺者はもう何年も三万人を超えている。誰もが自分は「軽うつ」ではないかと疑いはじめている。
この時代には確かに、私たちの生きる意欲を奪う何かがある。生きるのがつらい。もう、前向きになんか生きられない。
そんな閉塞感が漂う世の中で自分の苦しみにうまく対処し、身近な人と支えあいながら生きていくには、どうすればいいのか。
反ポジティブシンキングの思想で語る、「一億総うつ時代」の心の処方箋。  (*`θ´*) i
ー目次
 第1章 みんなつらさを抱えて生きている     
 第2章 つらさをつらさとして受けとめる
 第3章 弱音を吐くのも生きる技術
 第4章 ありのままの“今の自分”を受け入れる オレ クルクル σ@( ゚∀ ゚) パー!?
 第5章 身近な人がつらいとき
 第6章 「助けあい、弱音を吐きあう関係づくり」の大切さ
  ーーーーーー
こういう本のほうが私にとっては、面白い!
 ポジティブの本より、ネガティブシンキングの方が、気休めになる類の人にはプラスになるのだろう。
     (~_~;) (~Q~;) (--;) (;-_-;) (-。-;) (-o-;) ( ̄ω ̄;)!! o    
 一部勝ち組以外は、負け組みの時代、一億総うつになるのも、必然かも知れない。
 といって、そうそう万年うつ病も肯定はできまい。その為には、ネガティブなものに居場所を与え、
 それとうまくつきあう工夫の方が、強引なポジティブシンキングよりも、はるかに効果があるのだろう。
 何処かに仏様?の持つポジティブ、暖かさがなくてはならない。だから、人間は必ず信心が必要なのだ。
 その意味で、この本は何かが欠けていると誤解してはなるまい。隠しポジティブがこの論の背景にあるのだ。
 「あとがき」の中で生きづらさを、どのようにして凌いでいくかの工夫のエッセンスを
・決して前向きになりすぎないこと。
・ポジティブに考えすぎないこと。と述べている。また、「つらさや弱さを追い払うことではなく、それと共存すること。
 その存在を認め、それに居場所を与えること。そしてその言い分を聴いていくこと。 つらさや弱さをしのぎ、
 それとうまくつきあっていく方法を工夫すること」である。また心を楽にしてくれる二つの考えを紹介している。
・一つは「人類は、いずれ滅ぶ。いつしか、跡形もなく、消え去る」という考え。
 そう考えると、なぜか、圧倒的な解放感になる。 【゚Д゚】y─┛~~~ソウカ〜
・いま一つは、「人間どこからも来ないし、どこにも行かない」ということが解ると気が楽になるということだ。
 ひとことで言うと、「わざわざ死ななくても、人間は、生きているうちから、じつは同時に、死の向こう側の世界(あの世)
 にもいるのだ」ということ。 このことに気がついたとき、著者は「生きていける」と確信を持てたと。  (・_・)ヾ(^^;  
 この人の人生観とみれば、納得するが?無理してまで肯定をするな、ということでしかないのか。
                      (^Ω^ )ノ ンジャ〜
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