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2005年11月24日(木)
1696, 辺境へ −2
この本で紹介している星野道夫の「人を通して風景を見る」という言葉がよい。
写真も、同じことがいえる。 やはり現地人の入った写真は背景をひきたてる。
そのことに最近になって、やっと気がついた。人生も同じである。全く今まで何をしていたのか?ヽ(゚Д゚;)ノ!!
旅行記はおおよそ、飾らない真実の言葉で綴られている。写真と共に読むと、その場に吸い込まれてしまう。
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━┻ ((φ(-ω-)カキカキ
最後の章の[忘れえぬ人々ーあとがきにかえて]の中の、著者の言葉がよい。
ー 世界をあちこち歩いたことで、たくさんの経験を積み、さまざまなことを考えさせられる機会を得た。
しかしなんといっても、ヒマラヤを旅をする中で得られたもの、ひと言では表現できない「気」
のようなものが自分の中に、あるいは取り囲まれるように存在するのを感じる。
ヒマラヤの高みは天に近く、心安らかになり、容易に俗世間を思うことが出来る。
麓にはその山を敬う人々が暮らし、心優しくたくましい。そんな世界を歩き、体験した中で、いい[気]を感じる。
下界では絶対に出会えない心洗われる風景、永遠なる宇宙の時間の流れ、すべてを許すことのできる大きな心、
世界には多くの宗教があるが、それらの底にある根源が少しだけ実感できたようだ。自分の目で見て、
体で感じた自然や秘境の大きさは、いかに人間が小さく儚いかを教えてくれて、地球にいる自分の姿勢を正してくれる。
シ──(-ω-)(-ω-)(-ω-)──ン
ひと言ひと言が、ズシリと胸の奥に響いてくる。この言葉の数分の一を味あうために、旅行に出ている。
秘境の地に行けほど、人々が優しく、文明の地ほど、人がけばけばしいのは、如何いうことか?
都会は、その典型として現出している。 人類は何をしてきたのだろう。
(^_^)/~~
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