580,中国の陰と光

  • 2002年11月14日(木)

昨日は三井住友銀行の講演会とパーテーがあった。常務がパーテーでの挨拶がかなり深刻な内容であった。
ここまできたらハードランニングしかないし、後は自助努力しかないという。
初めて聞いたが三井住友銀行持ち株会社をつくって、本体はそこに残し、後は子会社化していくといいう。
この数年間続くであろう暴風を前にした決起式みたいでもあった。本題の講演は「現在の中国について」であった。
・「中国脅威論は的外れ」というのが結論であった。 今開かれている中国共産党大会で、
 これから20年で経済規模を4倍にするという。もしそうしなくては中国の未来はないとまで言っている。
・その為には年率7?の生長を続けなくてはならない。しかし絶望的の数字である。
 もし発表された数字が成長7?なら虚偽の数字とみたらよい。
汚職、農村問題、私的企業の認可等の問題が山積みだという。
こういう問題が共産党の統治メカニズムを弱体化させていく。孫文が「中国国民は砂のようなもの」と喩えた。
極端な個人主義を言いたかったのだろう。 その為に強烈な統治が必要で共産主義の統治は今までは有効に働いたが、
これからはその解体過程にあるのは納得できる。 中国内部でも地域間賃金格差は十数倍あり、これが8000万人の
流浪の民をつくっている。現在、中国の内部の矛盾が大きく内部に膨らみだしてる。あまり日本のマスコミでは
言われてないが今までなかったような情報が多いとか、暴動とかストなど。
いずれにしてもあまり過大評価をしない事だ。今は光の部分しかみえてないが、背後の影が見すえなくては。
これが結論であった。 国内も世界も今まで経験したことのない時代に一歩踏み出したようだ。

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