2005年11月14日(月)
1686, 「ひとを嫌うということ」−2
    
 嫌いに対して、よくぞここまで書けるものと感心する。といって日常生きている上で、好き嫌いの感情はつきまとうものだ。
 だから、世の中が面白いものとして現前する。 この本の印象的なところを抜粋した。
 ー「嫌い」の結晶化作用ー         `(`´)”
スタンダールは恋愛における2重の「結晶化作用」について論じている。(′O`)
・第一の結晶化作用とは次のもの。ザルツブルグの塩坑で寒さのために落葉した1本の小枝を廃坑の奥に投げ込んでやる。
 2,3ヶ月もして取出してみると、それは輝かしい結晶で覆われている。
 一番小さな枝、せいぜい山雀の足くらいの枝までが、まばゆいばかりに揺れて閃く無数のダイヤモンドで飾られているのだ。
 もとの小枝はもう認められない。 私が結晶化作用と呼ぶものは、目に触れ耳に触れる一切のものから、愛する相手が
 新しい美点をもつことを発見する心の働きである。
 なんとなく気に食わなかった人があるとき当然「結晶化作用」により大嫌いになることは誰でも知っています。                                      )`ε´(  
・そして恋愛における第二の結晶化作用とは、相手が自分を愛していることの確信へと向かう結晶化作用であり、
   疑惑と確信との間を揺れ続ける「交互作用」です。恋する男は15分ごとに呟く。「そうだ、彼女は私を愛している」と。
   そして結晶化作用は一転して新たな魅力を発見することに向かう。
   と、ものすごい目をした疑惑が彼をとらえ、にわかに彼を引き止める。
  胸は呼吸を忘れる。彼は自問する。「だが、彼女は私を愛しているのだろうか」
 痛ましくもまた甘いこうした相互作用の最中で、哀れな恋人は痛感する、「やっぱり彼女は私に与えてくれるにちがいない、
  世界中で彼女だけが与えることのできる喜びを」と。どうも「嫌い」の場合はこうした交互作用はあまり一般的ではない。
                        キラ。゚(゚´Д`゚)゚━イ!!!
ー「嫌い」の8つの原因ー
  この8つの原因は、私なりによくよく考えたもので「嫌い」の原因を網羅していると自負できます。
  ほとんどのケースは1.が基盤となり,3,4へと移行してゆき、最終的には8.へと発展していって「嫌い」は完成される。
   「嫌い」の8つの原因   (#`皿´)<嫌嫌嫌嫌嫌!!
  (1)相手が自分の期待に応えてくれないこと
  (2)相手が現在あるいは将来自分に危害(損失)を加える恐れがあるこ
  (3)相手に対する嫉妬
  (4)相手に対する軽蔑
  (5)相手が自分を「軽蔑している」という感じがすること
  (6)相手が自分を「嫌っている」という感じがすること
  (7)相手に対する絶対的無関心
  (8)相手に対する生理的・観念的な拒絶反応
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  ー評ー「あまり人を嫌うと、その嫌った分だけ自分が汚れる」から、あるところまで嫌ったら気持ちの中から消去してきた。
   消去するとは、意識的に頭に浮かばないようにする訓練をすればよい。いつの間にか、消えるから不思議なものだ。
   それより、側に寄らないことだ! それか、嫌悪まで持っていけばよい、そして消去すればよい。
   それが不可能なら、好きになればよい。そのために美点凝視という言葉がある。嫌いということは背後に好きがあるはずだ。           
   ゴッドファザーの映画のなかに、[敵を憎むな、計算が狂ってしまう]という名セリフがある。
    「嫌うな、エネルギーのロスになる」より、[嫌いな人のため祈りなさい]がよいか?  でも不自然?
    嫌いの人に使うエネルギーほどロスは他にない!     
                    (^┰^;)ゞbaibai
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