2007年10月28日(日)
2399, 世間に踊らされた「悪役」

                オッ☆ o(≧▽≦)o ハァァァァァァ♪
  荻野アンナが読売新聞に『亀田一家の問題』を軽妙に書いていた。
  彼女は現在、慶応の教授をしているが、よくTVで見かける人である。
  ジョークのセンスがよいので、なかなか話が面白い。亀田の親父は面白いといえば面白い。
  チンピラの後ろには親チンピラがいるもの、それよりヒール(悪役)を演じる一家4人の姿は劇画的で、
  コミックだった。 おそらく一家して、コミックしか本は読んでなかったのだろう。
  虚構が暴露してしまえば、もう存在価値がなくなり商品価値は暴落をした。
  4人の子供を置いて出た母親は、どんな気持ちで彼らを見ているのだろう。
  親父の暗い、攻撃的な姿がウラ悲しい。彼女はボクシングジムに通っていて
  ライセンスを持っているため、なかなか熱が入っている。
   ーまずは、その彼女のレポートから
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亀田(次男)の試合は初めてで、彼の愛称が「ナニワの弁慶」と知らなかった。
私は、金髪の弁慶姿で花道を練り歩く大毅にコケた。この段階で、明らかにジャンルが違う。
寿司屋で握りを頼んだらステーキが出てきた、という感じ。
試合は内藤がボクシング、亀田が「亀田スタイル」で、2人の動きはバラバラだった。
ボクシングの基本は、フトワーク・ジャブ・ストレート。「亀田スタイル」は、がぶり寄り・頭突・フック&目つぶし。
最終ラウンドは亀田はスープレックス(プロレス技す)をキメた。

「亀田スタイル」に翻弄された内藤選手は、もがくカブトムシのように、大ぶりのフックを連発。
友人のマネジャーが、「あの真似をするな」はアレだった。シロウトがブブン振り回せば点数ではなく笑いが取れるだけ。
われわれは生活に疲れ、娯楽を求めている。 地味なプロより派手なニセモノを好む。 「今の日本は、ほとんどが亀田だ」。
でも人間とは昔からそういうモノのようで、亀田と内藤、いや「真実と嘘とは同じ顔っきをしている」と書いたのは
16世紀のモンテーニュだった。 今日、嘘を消費するスピードを上げたのはマスコミだ。
世間の求める嘘を一瞬持ち上げ、一瞬真実に見せてから吐き捨てる。
わが身をウソの素材に提供する素朴な若者は後をたたず、2007年はとりあえず鶴(沢尻エリカ)と亀(田)が転んだ。
勤務する大学で、学生の意見を聞いてみた。 亀田かわいそう派が意外と多かった。「彼なら何かしでかす」という
国民の期待に応えたとたん、目の敵にされた。そもそもメディアは、善悪二元論
乗せられて、シナリオ通り悪役を演じ、手のひらを返されて萎む。真の悪役にふさわしい覚悟がない、という学生がいた。
「亀田問題が出たら、誰も沢尻の生意気発言について語らなくなりましたね」
「亀田も沢尻も、もうキャラ変えられないでしょう」彼らは被害者かも、と盛り上がった。プロレスでは悪役をヒールと呼ぶ。
マスコミのヒーローは、カッコ付きの ヒー(ル)ロ!。カッコが取れたとたん、ただのヒール扱いだ。
そこから頑張るしかないだろう亀田、と微を飛ぱすこの記事も、マスコミの一部なのだけれど。
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悲劇と喜劇は紙一重だろうが、それをそのまま今後も演じなければならない彼らは、気の毒といえば気の毒である。
誰も似た様なことを一生を通してしているのだろうが。 来月は前の時津風と弟子が逮捕され?何せ国技と名乗っている
怪しげな業界だから、検察というお役所にとっては扱いにくい懸案である。その次は朝青龍の復帰へのバッシングが待っている。
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