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2005年10月14日(金)
1655, 北イタリア旅行記−6
イタリア三大巨匠 ーダ・ヴィンチとミケランジェロ、そしてラッファエロー
このイタリア旅行まではフィレンツェの「ウッフィッツェ美術館」の存在を知らなかった。
この美術館にはイタリア美術史に燦然と輝く名画が勢揃いしてあり、馴染みのある絵画を次々とみることができた。
・ボッティチェッリの「春」「ヴィーナスの誕生」
・ミケランジェロの「聖家族」
・レオナルド・ダ・ヴィンチの「東方三博士の礼拝」「受胎告知」
・ラッファエロの「ヒワの聖母」
・フィリッポ・リッピの「聖母子と二天使」 などなどである。
特に印象的だったのが、ダ・ヴィンチの「東方三博士の礼拝」である。
この絵は下書きの未完のものだが、「モナリザ」「最後の晩餐」に匹敵するもである。
また、ボッティチェッリの「春」と「ヴィーナスの誕生」が素晴らしい。
「春」を壁紙のHPよりコピーして一ヶ月位パソコンの背景画にしていたので身近な感覚で観ることができた。
地元の女性ガイドが絵画の説明の中で、同時代に生きたダ・ヴィンチとミケランジェロ、
そしてラッファエローの三人の関係を解りやすく説明してくれた。
特に、ダ・ヴィンチとミケランジェロの人間臭い対立のエピソードが面白い。
それぞれの絵画の中の意味を知れば知るほど、その奥行きの深さが伝わってくる。
きしくも、三巨匠にボッテェチェリーなどが同時代にいたことが不思議である。
「旅は肯定である!」と、何かの旅についての随想にあった。
ー旅は、肯定するためにある。ときにおこなう否定もまた、肯定の一種なのだ。
人間は、存在そのものが「!」であり、肯定なのだ。−
全くそのとおりであり、人生にも通じることである。如何なる場合でも人生は前向きにあらねばならない。
憎むためでなく、愛するためにある。苦しむためにあるのではない、楽しむためにある。
疲れたら、休めばよい。 急ぐことはない。 旅行は、そのことに気をつかせてくれる。
つづく
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