2005年09月30日(金)
1641, 37年前の自分へ返信ー2

卒業間じかの22歳の自分が、37年後の自分から手紙を貰った夢をみた設定で書いた手紙はどんなものか。
貰ったとしたら、夢の中としても面白いだろう。「ソフィーの世界」の物語のようだが。
インナーチルドレンに対する心の癒し(幼児期の心の傷を治す)に似たものになる。
ぶっつけ本番で書いてみる。それでは、当時の自分に戻って語りかけてみる。

ー1968年の私から、2005年の私への返信ー

手紙を読んでいて、何か狐に包まれたような気持ちです。恐らく、これは夢だと思います。
夢と解っていても敢えて、返信を書いてみます。 むしろその方が気楽です。
何か自分の潜在意識が夢で私を誘導して私の全てを覗いているような気持ちです。
貴方の手紙は、何かユングの視点で深い地下世界からの声が語りかけられたようでした。

現在の私は、とにかく大揺れで自分を見失いがちの日々です。 これから社会に出るには、
あまりにも基礎知識が希薄というのが、日々の不安を大きくしています。
その不安と不足を、ここでどのように立て直してよいか解りません。
卒業間じかになって、学生時代に学んでおくべきことの不足部分が大きかったことに自信を失っているのです。
おそらく武澤ゼミの影響と、卒論を書いているプロセスで、不足部分を見せつけられたためだと思います。
本心を正直に日記にも書けないのは、自我の殻が分厚く取巻いていて、真の自分が吐露できないのです。
精神の極限の綱の上で、落ちないようにバランスをとることに精一杯なにです。

それにしても、今という時はすごい瞬間ということも理解しています。少しの判断が人生を大きく左右するからです。
あなたの手紙から、60歳近くの貴方を窺い知ることはできませんが、興味があります。
しかし、知らない方が良いのかも知れません。多くの人生経験の上に立って、このようなコンタクトをしてきているのですから、
色いろあったのだと思います。ただ貴方のこと、こじんまりとした人生を送るとは思いません。
夢の中でも、37年後の世界は想像すらつきません。ただ平凡な人生だけはおくりたくありません。

誰にも明かしたことはないのですが、私は事業を幾つか起こして成功させて、
その事業に価値をつけた状態で売り抜けるプロセスでキャリアをつけていく
事業家としての人生をおくりたいのです。 夢の中で、夢を語るなんて変な感覚ですが。

            ー つづく
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