2003年09月21日(日)
900,『 V・E ・フランクル』についてー2

彼の言わんとすることは
ー「よく働き、よく遊び、よく学べ」ということだ。
「よく」あるためには、この3つのバランスがとれてなくてはならない。
よく働くためには、よく遊び、よく学ばなくてはならない。
よく遊ぶためには、よく学び、よく働かなくてはならない。
よく学ぶためには、よく働き、よく遊ばなくてはならない。
 
 私の場合は、
・よく働くは、現在の事業の発展・維持である。
バブルがはじけて大変だが、5年~10年先を読んで、事業構造の変換が当面の
課題である。
・よく遊ぶは、ウォーキングや、秘境旅行、映画・TV鑑賞。
・よく学ぶは、読書や人間・社会観察である。
 この3つはそれぞれ重なり合い、同じであったりする。
この「随想日記」は私にとって3つが含まれている。「何を」という目的・目標をハッキリさせ、
そのプロセスを楽しみや遊びになるまで、徹底することだ。

 フランクルは死と常に隣りあった異常な状態の中で、人間の可能性を見た。
その「人間の可能性」を大学に復帰して講義をするイメージが、彼を収容所から生還させたのだ。
収容所で作業のため整列して歩いている時に、数?上から見ている自分がいたと書いていた。
これなど究極の体験から生じる脳の昇華であろう。

 彼のコぺルニクス的大転換は「人生に何かを求めるのでなく、人生が何を求めているか」
を常に問い続ける重要性に気づいたことだ。 それも死の収容所の究極の状況の中でだ。
初めて読む人は、
・「フランクルに学ぶ 」 斉藤啓一 日本教文社  2000年
・「どんな時も、人生に‘YES’と言う」諸富祥彦  大和出版  がよいのではなかろうか。
 真っ暗な中にさしこむ太陽の光のように、輝き光っている人間の可能性を見ることができる。
以前にも書いたが、自分の赤ちゃんの服を編んでいる姿の中に、さっき書いた要素が全て
ー愛・創造(能力)・知が含まれている。この随想日記も考えてみれば同じである。
好きなことや人を見つけ、心を込めてすれば何事も後悔をすることはない。そして、その対象は、半永遠的に残る。

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