AIGが一昨日、1ドル台まで下落したが、
アメリカのFRBが昨日になって9兆円の融資を決めたことで、当面の倒産を回避した。
FRBがリーマンと同じスタンスをとれば、倒産になるところだった。
世界中が一瞬、息を呑んで見守っていた決定であった。

NHK海外衛星TVで、ジョージ・ソロスにインタビューをしていた。、
 「これで問題が解決をしたのではなく、小さな目先の問題が先送りをされただけ、
 次から次へと同じような問題が出てくる!」と、大恐慌の到来を匂わせていた。
アメリカ政府が80?の株式を持ち、切り売りなどしてソフト・ランディングをさせる方針だ。
アメリカの上位数社の壊滅と、AIGの政府の倒産の危機は9・11事件に匹敵する金融の大事件。
一つ間違えれば世界の金融は崩壊の危機に立っている。これが序曲でしかないのは、誰の目にも明らか。
ボロボロ世界中から、大問題が次々と発生してくるのだろう。 恐慌が始ったようだ。
ある日、手に負えないようなハイパーインフレが発生し、スタグフレーションになる。
考えただけで恐ろしい日々になるのである。

ルリリンチが、もしBOAのリーマンを買収が決定すれば、次にターゲットが自社に来ることを察知。
恐らく財務関係者から救済がないことを知らされて、急遽BOAに売却を申し込んだのだろう。
メルリチンチの倒産の方が更に衝撃が大きかっただろう。 映画のような非常に緊迫したヤリトリがあったのだろう。
リーマンでも負債総額が64兆円というから。
日本でも各金融機関は大きな損失を被るだろう。この混乱は、今後大きな尾を引く。
これまでとは全く違った金融環境になることは自明。 日本でもあったように、資金の貸し渋り貸し剥がしが、
アメリカのみならず、世界中で起こる。 やはり世界恐慌が始ったのである。
欧米各紙は、「ブラック・サンデー」と命名したという。それか翌日の15日の荒れた月曜日ということで、
「ワイルド・マンデー」ともあったが、ドチラが定着をするだろうか?

昨日の為替・株式、世界中の国家が、その維持に必死だったのがうかがえる。
日米欧、二日で36兆円、というが、そんなものではないだろう。すざましい攻防があったはずである。
2001年9月11日をもって時代が様変わりしたように、この9月15日をもって経済が様変わりをしたのである。
その意味で、歴史的な日になってしまった。
アメリカで大地震が起きれば、日本に大津波が押し寄せる。それも数年にわたって何波もである。
銀行と企業の倒産の嵐、円安、株の暴落、政情の不安定、失業率の増大、資産の海外への逃避。
考えただけでも恐ろしくなる。 その中で経営していくのもソラ恐ろしい!
 大津波の場合、全てを捨てて高台に向けて逃避するのが助かる唯一の方法。
  具体的に、如何いうことか走りながら考えようか? 
  日本人には「マレーシア沖地震の大津波を、アメリカの大地震津波と類推する」ことさえできない。
 そういう私も、そうかも知れない。 戦後最大の日本の危機であることを実感してないのでは?
 僅かな、貯金を直ぐに金に換え、AIGの預け金を何をして・・・・、 今更何をしても変わらないか!
 ソ連の崩壊時に、政府高官とか、マフィアは自分の資産を海外の口座にドル建ての預金をしておくとか、
 秘密金庫に貴金属に替えて預けておいたという。その人たちが、崩壊後に資本家として現在、君臨している

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