2003年09月16日(火)
895, 超一流選手の共通項
 ー世界柔道選手権とプロボクシング世界タイトル戦-

 この五日間の世界柔道選手権が面白かった。昨日まで5日続けて男女の八階級と団体戦の試合があった。
2年に一度おこなわれるもので、オリンピックと同じ位の権威のあるものだ。何といっても井上康生の強さが目立った。
背の低い棟田と大柄の外人との勝負も面白い内容であった。 二日目と三日目は、殆ど目に付く内容は無かった。 
個人戦の最終日は、無差別級の鈴木桂治の強さと、女子の田村亮子の安定感が印象的であった。
 
 また一昨日は、ボクシングのスーパーウエルター級の世界タイトルマッチがあった。
5階級を制覇したオスカー・デラ・ホーヤと、3年前に負けているシェーン・モズリーの因縁の試合であった。
デラ・ホーヤは前人未踏の6連覇を目指しており、デラ・ホーヤの有利といわれていた。
しかし結果としてモズリーが僅差で勝った。二人とも、スピードと高度のテクニックが売りの選手。
見ていても、玄人好みのする稀にみる好試合で、最後の最後の瞬間まで息の抜けない試合であった。
ここまでお互いの技が磨かれていると、芸術の域に達しているといってよい位だ。

 柔道にしても、ボクシングも世界の一流選手には共通項がある。
野球のイチローもそうだが、身体が相手の動きに自動的に反応するまで、練習を積み上げてあるのだ。
間一髪で、お互いの技を外すことができ、攻撃もできるのだ。 見ていると、優勝をするのが、
いかに至難であるかがわかってくる。一つの技に反応するのに頭で考えていては勝てない。
特に優勝候補の場合、弱点を徹底的についてくるし、得意技に対する防御に全てをかけてくる。
それでも、その得意技で勝つのだから、普通の練習では不可能。科学的に徹底して鍛え抜かれている。

 この二試合に、メジャーリーグの試合と、大相撲に、『お笑い』にと、一日TVの前に釘付け。
これに3時間の散歩に、スーパーに、図書館に、パソコンに、居酒屋(あかちょうちん)にと、
根を詰めた、しかし充実した一日であった。

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