2004年09月08日(水)
1254, 自信喪失症に悩む韓国人

日経新聞の「地球回覧」の「自信喪失症に悩む韓国人」が考えさせられた。
日経新聞のソウル支局長の手記だが、なかなか鋭く現在の韓国事情を書いていた。
少しキーワードを変えると、現在の日本の地方の現状に酷似している。

  ー概略を書いてみるとー
「景気や庶民の暮らしや考えを聞くにはタクシーの運転手が一番」。
駆け出し記者時代にそう教えられたが、最近では、話をしないようにしている。
景気やニュースの話になると、「こんな酷い状態は初めてだ」と興奮状態になる。
「スリル満点の運転で悪名高いタクシーが暴走しかねない。

  ー現在の韓国は以下の状態である。
・韓国経済は今年も5?の成長率を見込むが、牽引役はサムスンなど一握りの
 輸出関連企業だけ。内需不振が長引いて、景気は1990年代後半におきたIMF危機の時より悪い。
イラクで「死にたくない」と絶叫しながら、韓国人人質が殺されたり、
・中国の政府系機関が古代国家「高句麗」を、中国地方民族政権と主張したり、
アテネオリンピックで、サッカーやマラソンで期待のメダルが取れなかった。
 その上に、日本が多くのメダルを取り、大きく差をつけられた。
 大統領弾劾で始まった今年は韓国の「厄年」なのか・・・
「韓国人の多くが憂鬱症に悩んでいる」という記事が最近多くなってきている。
ソウルを南北に分ける漢江にかかる橋に自殺防止のセンサーが設置された。
年初から企業経営者や自治体首長が相次いで自殺をしたからだ。
自殺者の総数もこの十年で倍増、先進国で日本に次ぐ「自殺大国」になった。
「勝ち組」の富裕層も、強いプレッシャーを受けている。 最近の過去史の清算過程で与党から、
「植民地時代の対日協力者や軍事政権関係者の財産が富裕層に受け継がれている」
との主張が出始めている。彼らも金を使って目立ちたくないと財布を引き締めている。
お金は、上海やロスアンジェルスの不動産投資へと海外に逃げていく。
これでは、国内消費が回復するわけが無い。それが中小企業や商店や飲食店やタクシーなどを追い詰めている。
IMF危機の克服とサッカーでのベスト4の進出で沸き返った2年前の自信は何処にいってしまったのかと
思えるほど韓国が変わってしまった。

ー以上である。 ほぼ日本の地方経済と同じである。

現在の大統領が、あまりにも稚拙?な政治家というのが最大の原因だろうが。
これからの日本どうなるのか、その暗示がこの記事にある。
それとも、この十年間でバブルの清算を国を挙げてしてきたので、事情が
全く違い、その先をいっているのか、どうであろうか。
ヨン様」などと騒いでいる日本は、更に深刻な事態と見たほうがよい。

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