■
2003年09月01日(月)
880, 敗戦の時 ー有事の時代に突入 −2
彼が新宿のビルの上から東京を見ると、「大震災の後の無残な街の姿に見えてくる」という。
このセミナーを聞いていて、その無残な国の真っ只中に置かれて、何も手をうってこなかった自分の鈍さに、
背筋が凍る思いであった。 99?の人や会社が手をうってないとしても、大震災から疎開する1%で
なくてはならないのが経営であり、時代を生き抜くということだ。
この内容を一ヶ月かけて熟慮して、手順に一つずつ落としていくつもりだ。
去年からの対策を含めて戦略は進行中だが、装置産業はこの有事では大きいハンデになる。
返済能力が10~15年以内なら「良い借金」の範疇というから、一応大丈夫だ。
四棟のホテルのうち2棟が新潟駅再開発の道路拡張にかかる。
ついているのだろうが、しかし有事である。 ある日売り上げが半分ということもあり得る。
今は返済能力が100年や500年はざらというが、その仲間内に入ってしまう可能性も無いとはいえない。
逆に考えれば、大チャンスである。 その為には、自宅などの全ての資産を売払い、
その全てを金ーゴールドに 換えておく位の覚悟がいる。
頭の固まった私に果たして、それができるだろうか。できれば今の大震災を軽く乗り切ることができるはずである。
どこまで決断できるかであろうが。 全てを賭けたゲームとして割り切っていけば面白いだろう。
このセミナを再度聴きに来ている人が数人いた。 何かわかるような気がした。凄い時代なのに、
普段の生活の中では実感がわかない。多くの資料を貰ってきて、何度も何度も読み返しているが、考えれば考えるほど
日本の惨状に驚きざるを得ない。『今は有事なのだ!!』 「今頃わかったのか?」という声が聞こえてきそうだが、
実をいうと実感として、正直そうである。 有事の意味の捉え方もあるが。
ー以前に書いた読書日記をコピーしておきます。
・・・・・・
「財産を無くす人、財産を残せる人 」ーデフレ経済下21世紀の日本型蓄財術-
ー読書日記ー 清水洋/著
ー私のマトメタ内容ですー
時代を見極めよ、そして早く決断を!
その為に日本の現在をどういう時代かを整理してみると
・「デフレ基調」に変わった。
・官僚型社会主義システムの崩壊過程にある。
・市場原理が支配する自由競争になるー競争の激化。
・レース型競争社会からゲーム型競争社会になる。
・圧倒的な「勝ち組」とその他大勢の「負け組」と分けられる。
・これから5年間は「最悪期」に入る。
・国債の暴落とハイパーインフレの可能性が大である。
その結果
・不動産価格は5分の〜10分の1
・株式は5分の1から20分の1
・ゴルフ会員権は5分の1から1000分の1
・失業率は15~20?
・消費税は15~20? になる。
以上はITなどの情報化や、それに伴うグローバル化が起因としている。
更にこの動きは拍車がかかるだろう。
企業としては、この流れに対して
・総資産の圧縮と借入金の圧縮
・知的集約の企業形態に変身
・固定資産を手持ち流動資金への変換 ー手元キャッシュフローの流動性を高める。
・不良部門を徹底的に切り捨て、優良部門に集中する
・公的部門の民営化時代に先手を打つ 等への変身への決断をしなくてはならない。
以上であるが、以前この人の経営セミナーのパンフレットをみてさっそく取り寄せて読んだ本である。
これを元に会社を変身しないと遅かれ早かれ消滅してしまう運命にある。 以前書いた随想日記をコピーしておきます。
・・・・・・・・・