「レンタルの思想」を、私の理解したレベルで、まとめてみよう。
ー以下は、思いのまま書いた内容で修正を敢えてしなかったー

《地球システムを構成しているのは、大気圏、その中の物質圏、その中の生物圏、そして、更に一万年前に出来た人間圏である。
それまでの生物圏で採取、狩猟で生きてきた人間が、牧畜・農業を始めたことで、爆発的な人口増加を可能にした。
そして5000年前から始る各地の文明は一万年前の牧蓄・農業への転換と、その結果としての人口の爆発的増加から始っている。
人間が狩猟に留まっていれば、せいぜい5〜600万の人口が限度であった。
それが、その1000倍を超えた現在、地球のシステムは、人間圏を支えることが出来ない相転移
(水が氷、水蒸気に変化すること)に、達っしてしまった。
現在の天変地異や、エイズ鳥インフルエンザなどの世界の混乱は、その一現象である。
我々は、人間圏からみた哲学的人間観、生物的人間観だけでなく、宇宙から俯瞰した地球システムの中の
人間圏の中の人間観を改めて作らなければならない。 
ここで、一万年前から始った牧蓄・農業のもととなる所有という欲望を、見直さなければならない。 
それは、地球上の自然だけでなく、土地、そして我々人間すら、地球からの借り物=レンタルという視点である。
地球システムは、このまま人間圏が膨張し、地球を汚染、破壊し続けると、人間圏に対してマイナスの
エネルギーを発することになる。いや、既に発している。
それがミャンマーのサイクロンであり、エイズであり、鳥インフルエンザであり、世界各地で起きている大地震である。
それを解決するヒントの一つが江戸時代にある。江戸時代の支配階級の武士社会は、武士階級の土地の所有を認めなかった。
更に江戸時代の消費をするものの大部分が有機物の植物であった。
それは、自然循環するもので、廃棄物そのものが、殆ど出ないもので賄われていた。》 
  〜〜
  以上が、私が著者のー地球をすくう「レンタルの思想」ーから理解した概要である。
著者は、著書の対談の中で、インターネットの社会は、地球外から俯瞰して考えてみると、危ないという。
情報が均質化され、個々人が過剰に主体的になりすぎるからである。
それが進むと、ビッグバンの状態に近い、混沌状態が生まれて、何が起きるか解らない事態になる。
これは、実感として解る。 現在の社会問題の多くは、これを起因しているといってよい。

この本を読み返し、そしてインターネット上で、彼のインタビューや、彼の著書の評論を読みながら、
考えているが、深い大きな示唆が提示されている。 人生観や信条が根こそぎ揺らぎだしてさえいる。
考え出して僅か一週間で、根っこが揺らぐのだから、私も知れたものだが、それだけのインパクトがある。
この百年の人口増加の比率が、今後3000年続くと、地球の体積と人間の体積が同じになるという。
それだけ20世紀は、人口が爆発的に増えてしまった。 
その一部の文明国?先進国が化石燃料を使い込んだため、その汚染で地球システムは崩壊を始めたのである。
僅か100年で、地球が数十億年かけて創りあげてきたシステムを根こそぎ破壊したのである。

この狂った猿は、「一人の人間の生命の重さは、地球より重い」と、のたまっていたのである。
隣の国では、狂った独裁者が今だ存在をして、将軍様と名乗り国を乗っ取っている。
しかし内向きという点では下手な資本主義より、地球のシステムにとって良いのかもしれない。
オウム教を肯定するのではないが、視点は宇宙からである。 オームとは、宇宙からの音波の音である。 
地球システムに人間は従うべき?という思想があるかどうかわからないが、一度修行で、宇宙に出て、再び
現生を見直すことに関しては否定は出来ない。
インターネットという、人類にとって一万年、いや十万年スパンの、とてつもない手段を手に入れた
人間は、時を同じくして地球システムの破壊という大失態をしてしまった。
  以上だが、なるほどと、改めて納得する。
  図書館で借りた本だが、他の著書と同時にアマゾンで発注をした。

  ー次は、印象に残ったの対談の内容を書いてみる。

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