2005年08月17日(水)
1597, ひらがな思考術 −2

ーまずは第一章のほどくの内容の概略をまとめてみた。この本は、読めば読むほど深い。
難しいことばを、簡単な優しいことばに置き換える以前に、ひらがなことばで考える習慣をつけてしまえということか。
それにしても、若いときの自分を振り返ってみると何をしていたのか。 わざわざ難しいことばを並べ立てて、
解ったふりをしていたのではないか。 つま先だって考えていたのではないか。 現在もそうか?

ーまずは第一章のポイントを抜粋してみる。

第一章 ほどく
 まず、解きほぐしてみる
その問題に無縁の時は、物事は単純だとおもえた。すべてを大胆に、言い切ることができた。
ところが少し、それに対して知識が増えてくると何がなんだか解らなくなっていく。
何も考えてない時は、解らないということにきづいていない。 解らなくて悩むということはないのです。 
ところが突き詰めて考えると、その問題がよく解ってないという事実に気づきます。
そしてゆきどまります。 ここが実はふんばりどころである。

こころの中の冷静な審判官がことばの矛盾に対して「これは違う」というシグナルをだすのが、行き止まりの状態である。
これは、頭で考えていることと こころで考えていることのずれがあるからである。
そこで、考えたことや書いたことを簡単なひらがなのことばで表現しなおすと新しいメッセージが浮上してくる。
あたまだけで仕上げた案に対して、こころから納得できる案は単純明快で力強いものだ。
ひらがなことばを道しるべにすると、あたまとこころは寄り添いながら、考えをすすめることができます。
ひらがなには、あたまとこころを分離させない根源性といったものがある。

ー漢字に逃げていないか?
漢字が多い文章や、英語などの外国後を多用した文章はこみいった筋になってしまい
がちになる。文章の中の漢字や外国語の見直しをすることから始めると良い。

ー漢字とひらがなの関係
この国は、文字をはじめは持っていなかったといわれている。
そこで漢字が入ってきて、漢字だけを使うのは面倒だと、簡略化したカタカナとひらがなが生まれたといわれます。
といって、漢字をなくすと、わたし達の思考も論理もなりたたなくなります。 ひらがなで考えようというのは、
漢字を退けようというのではなく、ひらがなで表されることばを元に考えようということです。
ひらがなで骨組みをつくれるところまでつくってみようということです。

ひらがなで書いて、ほどけていく感じが自覚できたらすばらしい。
考えるためには、自分のありようをほぐしていくことが大切であるということだ。
節々のこわばりを取って、ふっわとゆるめてみる。すると、あたまとこころが寄り添ってきます。
                        つづく
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