2007年08月17日(金)
2327, ベナレス −2          
               。っω-)..。oо○(゚+。ぉレ£∋ぅ゚+。)
インドは強烈な印象の国であった。帰路の飛行場に着いたとき、本当のところホッとした。
聞きしに勝るインドという国の文化に、良きにつけ、悪きにつけショックであった。
ヒンズー教カースト制度、貧しさと豊かさ、タージ・マハールなどの霊廟や城、
ガンジス川とベナレス、そして古代から現代までが入り混じった社会。日本の日常とは全てちがっていた。

その中でもべナレスの街とガンジス川の沐浴と、舟からみた二ヶ所の火葬場。
そしてガンジス川からみた日の出。ガンジスの火葬場周辺にいる修行僧の顔と眼。
そして我が物顔で歩いている牛。そしてライ病の集団の物乞い。幼女の乞食。
この本ではベナレスの「死を待つ館」の数家族がありのままを映しだしている。
生も死、貧しさも豊かさ、差別も、その全てがリアルにそのまま露出されている。
それが日本とは対照的なのである。人生の折り返し地点を越えベナレスに引っ越してきた老夫婦や、
老齢になったことで自らべナレスの僧院などにやってきた人びとなど、死期を間近に感じる前に移り住む人もいる。

この街は「死を受け入れる街」として永年をかけて奥行きを広げ、深さを増している。
インド各地から運ばれてくる死体は多い時で100体になる。
また家族や、死者の灰をガンジスに流すために訪れる人も毎日数千人もいる。
なかには郵便で灰が送られてくるケースさえあるという。ここは死者の為の街であり、その準備の為の街である。
ここの「死を待つ館」の人に、「死ぬのは恐くないですか」と聞いても、
「どうして怖いことがあるのか。ここは寺院もあり、ガンジス川もある。この街が私を呼んだのだ」
と答えて、平然としている。彼らにとって、ここでの死は誇らしいものであり、ここに連れてこられること、
その家族にとっては、連れてくることが喜びなのである。  死が喜びとは!素晴らしいではないか!
                     ☆ァディオス☆(`・ω・´)ノ
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