2004年06月25日(金)
1179, 哲学についてー10
ー現在の哲学

現在の哲学はどうなっているのだろう。現在の哲学を考える時、「構造」主義の概念がベースになっている。
この「構造」とは「構造化されたシステム」をいうのではなく、無意識であり、自己の限界を次々に
乗りこえていく根源的生命力のことをいう。
構造主義とは[さまざまに変化していく諸現象の背後に隠された深層的で不変な「構造」
(無意識)を探求する]と、いうことである。解りやすく大雑把にいえば
「哲学であれ何であれ、あらゆる種類の言説は言語の構造であり、それがすべてである」

その構造主義を唱えたのはソシュールである。彼は、人間は言語を持つことによって人間になった、
「人間は言葉だ」と主張。構造として「主体の発見があり、言葉は真の創造者だ」とした。

このような構造主義や、脱構造主義が出てきた背景には情報化社会の到来がある。
情報化はデジタル社会といわれ、すべてを情報量で記述する記号社会のことである。
情報化はコトバを持たない人、自在に駆使できない人やシステムが敗北をする社会といってよい。
その意味で哲学は個々人にとって真正面から取り組みざるを得なくなっている。
哲学は日常実世界には一見無用にみえるが、人生そのものにとって非常に重要になってきている。
自分のホームページを持ち、そこに自分のコトバで主張することの重要性をあらためて確認した。

「哲学について考える」を書いてきた効用か、いままでとは何か違った目で「哲学」の本を読めるようになった。 
 この程度でだ。
ところで、本棚には哲学に関する本が何冊かある。何冊か書いてみると
「哲学のカフェ」 ノーラ・K  「ソフィーの世界ヨースタイン・ゴルデル 
「哲学を知ると何が変わるか」鷲田小弥太  「哲学がわかった!」鷲田小弥太
「哲学のコテン101物語」木田元  「新哲学入門」三木清
ツァラトゥストラかくかたりき」ニーチェ  「ユング」コリー・ウイルソンなどなど、
30〜40冊以上はあるが、それを理解しているかといえば話は別である。
哲学書かどうかファジーの本が何冊かあるので30〜40とした。
哲学者が子供か大衆向けにやさしく書いた本ほど、本質を突いている場合が多い。
難しいことをシンプルに、シンプルのことを深く、深いことを面白くである。
哲学の世界にいつの間にか引き込まれ、難しいことでも解ってくる。

ーまったくの粗い内容であったが、哲学についての概論を終了する。
今度は思いついた順に、哲学者や[実存主義」とかの概念をテーマにして書くつもりである。
次回はデ・カン・ショか、ニーチェあたりか。

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