2007年04月30日(月)
2218, 団塊格差は、かくもついたり
                  (p≧w≦q)オッ☆ o(≧▽≦)o ハァァァァァァ♪    
   『団塊格差』三浦展著   ー読書日記ー

   2005年12月に、この著者の『下流社会』について書いたことがあった。
   今度は『団塊格差』という本が書店に並んでいた。
   丁度、団塊の世代が今年から定年を向かえるのでタイミングがよい。
   これもまた買うほどでないので、ネットで概要を調べてみた。
   時代背景が良かったので、格差がついたとしても、
   それぞれの立場で納得しているところが、見かけられる。
   総中流時代の中で、結果として格差がついても、時代の恩恵は受けていた年代である。
   歴史的にみても、団塊の世代は日本の黄金時代の背景があった。
   格差がついたとしても、それが如何した!でしかない。
   格差は、その子供たちに直接影響を受けるから、問題は子供である。
   それが大きい!が、 しかし、どれが如何した!と言えば、それまでのこと。

 ーまずは、ネットで調べた内容からー
 
月刊誌『文藝春秋』との共同調査で、2000人の男女から得られた様々な数字を基に、
団塊たち」の人生60年とこれからを考える
*貯蓄:   300万円未満ー29%、 2000万円以上ー19% 
*退職金:    なしー35%   2000万円以上ー28%
 
人生60年の棚卸しをしてみたら、実は団塊の世代にも大きな階層間格差が!
月刊『文藝春秋』との共同調査をもとに、所得、資産、仕事、結婚、定年、
子育ての視点から現状を分析。
・女性にはもてたい43%、
・不倫したことがある28%なども含まれている。
下流社会』の著者が、団塊世代の格差をとらえている。

     ー団塊格差ー
   1.リッチ・シニア層
     退職金は2000万円以上、充分な年金、ある程度の資産を保有
     職業を持つ場合、実業家であれ、再雇用で会社従業員になるにしろ、
     収入のためというより、社会貢献の一環として、好きで働く層。
     職業を卒業した場合は、ボランティア活動をしたり、趣味に生きたり、学問や研究をしたり、
     自分の好きなように、自由に、有意義にセカンド・ライフを送ることができる階層。
   2.アクティブ・シニア層
     金銭的に不安があるため働かざるを得ないが、法制度の改正にうまく乗って、
     シニアになっても職業を得ている階層。 例えば、労働基準法の改正による、
     会社の雇用延長制度や再雇用制度を上手に利用して就職できている人々。
     健康で元気なうちは良いが、病気やケガで働けなくなると心配。
   3.ワーキングプア・シニア層
     金銭的に不安があるのに、アクティブ・シニア層のように収入を得る職業に就くことも難しい層。
 ーー
 調査が浮き彫りになった団塊世代こととは何か。
  著者があとがきに記している次の一文が、それを端的に表している。
*「団塊世代はマスメディアによってつくられた大きな虚像である、という側面があるのではないか」。
 当然ながら、この世代にもいろいろな人がおり、‘リッチな趣味の人’というのが平均的な姿ではない。
*「男性の個人所得」には大きなバラツキがあり、「高所得1割、中所得7割、低所得2割」になっている。
  定年を前にして「所得150万円未満」の人たちが1割いることを見ても、団塊世代の殆どはリッチ」でない。
 「貯蓄500万円未満」が4割、「退職金なし」が35%。その一方、貯金も退職金も多額の額という人たちもおり、
  社会問題になっている「格差」「二極化」が進行している。
*「夫婦関係」というと。「世間のイメージはまあまあ正しい」と言えない。
 「女性のほうがより離婚願望が強めであることはたしか」
 「定年と共に捨てられる団塊男性が増える」と分析を行う。
  自分たちはがむしゃらに働きながら、しかし
*「本当は好きなことを仕事にするのがいちばんいい」
  という価値観を持っているこの世代の人たちは、その夢を自分の子どもに託す傾向が強いと分析。
 「ムリに嫌な仕事をする必要はない」「自分に合った仕事をゆっくり探しなさい」
  と言われて育った子どもたちは、“自分さがし”から派遣、フリーター、ニートの道を歩むことが多い。
 
      団塊世代の子どもの3割(在学者を省く)が非正規雇用者という。
      妻は離婚願望を秘めていて、子どもはフリーター。 
      団塊世代にもひとつだけ胸を張れる点があるとすれば、
     「仕事人生に満足」という人が過半数を超えていること、
      そして、仕事に対する満足度には学歴でほとんど差がない。所得や職業に学歴が決定的な因子ではない。
      学歴にかかわらず階層の上昇が可能だったことも、調査結果は明らかになる。
      彼らには自分のやる気や努力ひとつで人生を変えられる、という自己決定権が与えられていた。
     「自分の人生は自分のもの」と思い込む自由は、手にしていた。
      これが、自分の階層が親の年収や学歴であらかじめ決められ、
      そこから這い上がるのが困難ないまの若い世代とは、決定的な違いなのである。
 ーーー
 以上が著者が描き出した「団塊世代の実像」である。
  私の見たところ、「質的に元々格差がついていた」のが、そのまま結果となっただけ!
 分別される中学校の同級会や同期会に出ると、そのことを感じとれる。
 この年代の二年先を露払いをしてきただけに、非常に興味がある問題である。
  ただ、収入や社会的活躍だけで、その人の価値をハカルのはどうかとおもうが。             
  しかし、あながちピンとが外れてもいない。 受けとめ方、受けとめ方、それぞれの!  
                     (*・ω)ノβψε★βψε
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