2006年04月29日(土)
1852, ローマから日本が見えるー8
 才ノヽ∋ ー ヾ(^ω^*)

二つのネットワークのうち、まずローマ連合と、その成り立ちとは?
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ーローマ連合とは、その成り立ちー
 *ローマ連合は大きく分けて、 5つの要素で構成されます。

・第一の要素は、連合の中心であるローマ。これはいうまでもない。
・第二の要素は、かってのラテン同盟に属していた国々。 
 −つまり、ケルト・ショックの際に、いったんローマから離反したものの、
  再びローマの軍門に降った国々。  普通なら、懲罰を与えるところが、ローマは違った。
  その代わりにローマが与えたのは、完全な形のローマ市民権でした。
  完全なローマ併合というわけですが、ただし、この併合が完全対等合併
  いうかたちで行われたところに、ローマならではの特色があります。
・第三の要素は「ムニチピオ」とよばれる国々。
  地方自治体を指す言葉ですが、ローマ連合に属するムニチピオもローマからい自治を許された国々です。
  これらの人々を、ローマは「準ローマ」として扱うことにした。
  というと、あたかも二流市民と思われがちだが、実際は違った。
  市民権は与えられなかったが、普通の生活においては、ローマ人と同じ
  法的権利を認められたし、ローマ人との結婚も自由であった。
  彼らになかったのは被選挙権と、投票権だけであり、ローマ人との結婚も
  認められていた。しかも、この人たちにも順次、ローマ市民権を与えていった。
            ( ´・ω・`)_且~~茶 イカガ?

・第四の要素は、ラテン語ソーチと呼ばれる同盟国です。
  サムニウム族や、ナポリを筆頭とするギリシャ都市国家で、ローマとの戦いに敗れ
 「ソーチ」として連合入りをすることになった国である。このソーチに対しても非常に寛大であった。
  ローマから完全な自治を許されていたし、同化を求められなかった。
  完全な独立国として遇するというわけである。ただし、連合国の一員である以上、条件はある。
  それは、「もし、ローマ連合が戦争をする時は、同盟国として兵力を提供する」ということです。
  逆いえば、この義務を果たせば、ソーチはローマに対して税金や貢納金を収める必要はなかったのです。
  さらに驚くべきことは、ソーチの支配階級に対して、ローマ市民権を積極的に取得することを勧めたことである。
  ローマ人は「同盟国は離反するもの」という現実を見極めたうえで、どうすれば最小に抑えられるかを考えたのです。

・「ローマ連合」を構成する
  第五の要素は、「コローニア」です。これは植民地とはオモムキが違って、「植民都市」と訳しています。
  戦略上重要な場所に、要石を配置していくやり方です。
  ローマの市民団をそこに移住させ、ローマ人が暮らし、防衛する街を建設することです。
  もし、周辺の同盟国が不穏な動きをしても、重要地点をコローニアという
  形で押さえられていれば、軽挙妄動はできない。そこがとりでの役割をしているので、
  敵に待ったをかけている間に首都ローマから軍団が出撃するというわけである。
   ーー
 
     以上であるが、これは大手企業グループの資本金の比率などの構成に酷似している。
     学者などはローマ連合を類推して、その合理性を導き出しているのだろう。
     現在の政治経済に、そのまま当てはまることが多くある。
                        − つづく
                ヾ(^ω^*) バイバイ!
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