2007年04月06日(金) 2194, 大人のファンタジー読本
    おはよう!♪〜 ヽ(´π`)ノ            
                  ー読書日記 
 ー未知なる扉をひらく180選ー  出版:マックガーデン

この本の副タイトルが、そのまま当てはまる内容である。
    1Pか2Pに一つの小説の概要が書いてある。
    その概要だけで大きくイメージが広がるから不思議である。
    わずか数分の間、ユックリと読んでいるうちに日常を超えて
    ファンタジーな世界に引きずりこまれるのである。

この本は、10年前のパソコン通信の時代からあったネット上の仲間が出会い、
ネット上の語らいからつくり上げた本である。
180選を45人が要約した共同執筆で10年がかりのエネルギーが入っている。
1P〜2Pの要約の中に好きな人の魂が詰まっているから、要約というエキスに引きずりこまれるのだろう。 
これこそ現代の本と云えよう。「エネルギーを使わないで、いつ読んでも現実を忘れられる本がないか?」
と言われれば、間違いなくこの本を勧める。何せ一ヶ月間新幹線の列車の中で読み続けていた本である。

    初めは図書館で借りて読んだが、アマゾンでさっそく発注をした(中古本だが)。
    ファンタジー本は、1980年代にアメリカで「指輪物語」が一大ブームとなり、
   「ナルニア物語」そして「ゲド戦記」などが映画化されている。
    それと最近のブームはやはり「ハリーポッター」映画化である。
    これがファンタジーの世界を変えたと言えよう。この前と後というほど、大きな影響を与えたという。

 ファンタジーは、ハイ・ファンタジーとロー・ファンタジーの二つに分けられる。
・ハイ・ファンタジーとは、まったく架空の世界を創りあげて、そこで色んな人物が
 登場して冒険や旅をする形のもの。『指輪物語』や『ゲド戦記』など・・
・これに対して、昔の伝説をちりばめたり、歴史上の出来事を舞台にして
 語り直したものをロー・ファンタジーという。

    この本の母体になっている翻訳クラブのファンタジーの定義がある、
   「現実にはありえない何らかの法則に従う世界に従う世界を舞台にした物語。
    あるいは、現実のはありえない何らかの法則に従う世界を法則に従う現象を
    主な構成要素とした物語」である。それが、SFやホラーや御伽話とは違う。
    この本は、ハイ・ファンタジーだけでなく、ロー・ファンタジーなども
    多く紹介されていて、ファンタジーの魅力のブックガイドの本といえる。

先日、その中で紹介してあった「トムは真夜中の庭で」を読み始めたら、これが面白い!
小説でファンタジーを読むのが初めてであるが、なるほど、ファンタジーのイメージ世界は何とも夢がある。
列車の中で「獄中記」と交互に読んでいることもあり、内容が極端な段差があるから互いに刺激的になる。
               
               (^o^)ノ バイ! 
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