2002年03月06日(水)
351,自己配転

キャリアとは、「多くの経験をしてきた」といういみである。
役人の出世コースは若いうちにどんどん配転させ、経験を積ませる。
いわゆるキャリア組である。

会社も「将来の幹部候補」は別に配転コースを組み、それに従いどんどん配転させる。
そのプロセスの中で実績を重ね、適正を見つけ、それぞれのコースにえり分けていく。
仕事も何事も経験がまず第一である。OーJ−Tが基本である。

私も務めで、寝具、日用雑貨、子供服、靴下、配送センター等々経験した。
経営では、飲食で養老の滝ー1122号店、焼きたてのパンのセンチュリー・ベーカリー、
衣料量販店、今のビジネスホテルー学生ショップを経験した。

「よくいろいろの経営ができるね」と聞かれるが、皆一緒である。
商品変われど、システムとして捉えれば全部同じである。
そういう意味で自己配転をしてきた事になる。

ホテルをやるとき、
「単品のズボンを一日70本売るのと客室を70室売るのと何が違う?」と考えたからだ。
何も違わない!ただそれだけ。4千円の値段まで一緒だ。そしてそのとうりだった。
一つだけ違うところは、それを20^30年、売り続けなければならない事だ。

職を変えていく事とフリーターと何処が違うか、
といえば「目的を持ってそれを経験として蓄積できるか」どうかである。
フリターも結果としてよい場合もある。
それが結果としてプラスになればだが、ほぼ絶望が99?だ。

ある社長がきて「息子が勤めた会社を1年で辞め、フリターになってしまった。
本人が言うに、若いうちにどんどん色々な経験を積みたいという。どういうものか?」
と聞くから「いいじゃないか、ただのフリーターじゃないよ。
自己配転をしようとしているじゃないですか。考え抜いたそれだから素晴らしいよ。
応援してあげなさい」と言うと、本人もそれに気づいたようだった。

目的を持つという事は、人生に意味を多く持たせる。
更に目的に向かって、舵とりを覚えるようになる。

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