ーお笑いー  ファンタジー
 ー早とちり ー
 
「どうしてそんなに苦虫噛み潰したような顔をして」
「人にはわからないよ、この気持ちは僕の秘書知っているだろう」
「あの金髪の美人かい」
「そう僕の誕生日に、家にのみにこいというから、喜んで出かけていったんだ」

「それがどうして不愉快なんだ」
「まあ聞いてよ、照れくさいんでカクテルぐいぐい飲んで、適当に酔いが
 まわったところ彼女が、意味ありそうにこう言うんだ」
「あなたにビックリさせることがあるんで、私が先に行ってるんで、二分たったら来てね」
 と言うんだ。
「二分たっていってみると、僕の部下たちがいていっせいにハッピバースデーを歌うんだ」

「何てこたないじゃないか。そうときはにっこり笑えばいいじゃないか」
「冗談じゃない、僕は素っ裸になっていたんだ!」