つれづれに

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 ウォーキングに出たが、土手は春一歩手前。 残っていた鴨のツガイが見えた。


  産経新聞の一面の今日の余禄」が的を得ている。
 どうでも良いことだが! それにしえも麻生は酷い?
 
源平合戦などの軍記物では戦闘に先立ち、互いの大将が相手の非を言い立てる。あれを「言葉戦(ことばたたか)い」というそうだ。「源平盛衰記」には源氏方が平家方大将を「お前はもとは源氏の家来ではないか」とののしれば、片や「昔は昔今は今よ」と言い返す場面がある▲だから弁舌の力は当時の将たる者には欠かせない資質だったようだ。言葉戦いの最も古い例とされる天平時代の藤原広嗣の乱では、官軍に論破された広嗣の軍勢が戦わずして崩壊してしまった(藤木久志著「戦国の作法」講談社学術文庫)▲論戦といっても現代の議会政治など、それに比べれば穏やかなものだ。だがそれでも時には政権の命運がかかる「言葉戦い」が生じる。たとえば「最近の総理の発言に笑っちゃうぐらいあきれている」という小泉純一郎元首相の発言である▲郵政民営化をめぐる麻生太郎首相の発言を痛烈に批判したばかりか、世評芳しからぬ定額給付金衆院再議決に異を唱えた元首相だ。現政権の命運がかかる定額給付金だけに、それが抜き差しならぬ「言葉戦い」と受け取られたのも当然だ▲そもそも小泉政権下の郵政選挙で得た議席に依存する麻生政権である。なのに当の郵政民営化を否定するような発言をするとは何事か、それならば自分が与えた衆院議席を使うな--そうも聞こえる小泉元首相の言葉である。さて首相は「昔は昔今は今よ」と応じるのだろうか▲発言迷走のあげく、国民は郵政民営化の内実を分かっていなかったと天にツバするような見解まで口にした首相だけに言葉戦いの分は悪い。党内の将卒もにわかに浮足立ち、風雲急を告げてきた「自民党盛衰記」である。