閑話小題 ~アメリカ就業人口の2割が既に失業…

 

f:id:horii888888:20200502061111j:plain

   * 近々に3割が失業? …本当か~
 ネットで調べると、何やら恐ろしい現実が現われ出てきた。
僅か6週間で、既に3360万人が失業し、3分1の5000万人という調査もある。
1ヶ月前のニュースで、銃砲店の前に危険を察知した一般市民が行列をなして
いる映像が流れていた。この事態では、今では然もありなんだが、当時は
驚いてしまった。
 日本では、「10万円与えるから、連休には外出をしないで、家篭りをしろ。」
と… 「店は、生活必需品を売る店以外が閉鎖しろ。2m位の社会的距離を保ち、
3人以上は集まるな…」と。「80歳以上の老人は伝染したら命の保証は無いもの
と覚悟をしなさい。 医療崩壊は一歩手前で止まっている。帰省などは、危険で、
生き死に以外は、立寄らないこと。」 都道府県知事などの首長は、
「観光地を含めて、県内に立ち入らないで欲しい」と宣う。夜の世界はタブー。
もし、それが知れ渡ったら社会的に抹殺。

≪ 既に3360万人が失業し、アメリカで、新型コロナウイルスに対してのロック
 ダウン政策が始められてから 6週間ほど経過したが、その「たった 6週間」で、
アメリカで仕事を失った人の数は、政府の公式な発表で、それ以前からの失業者
を加えると、「 3360万人」となっています。
 アメリカの就労人口は、約 1億5000万人ですので、おおむね 20%以上の失業率
となっているということになります。ところが。昨日、アメリカのシンクタンク
「経済政策研究所」が実施した失業した人たちに対してのオンライン調査の結果
が報じられていまして、それによると「実際の失業者は 5000万人を超えている」
ことが確実となっているのです。
政府による公式な失業申請数は「申請手続きをした人の数」が報告されるが、
この失業保険申請システムが「崩壊」しつつあることがわかったのです。
 大きな原因はふたつで、
・あまりに膨大な数の申請が急激に増加し、処理できない
・失業申請のコンピュータ登録システムが数十年前の古いシステムで、
 職員が更新の方法がわからない

それに加えて調査では「 3月に失業申請した人たちのほとんどが、いまだに
失業手当てを受け取ることができていない」ということもわかってきています。
その中で、アメリカの中央銀行は、「雇用の最大化と物価安定のため、あらゆる
手段を活用する」と述べていて、その結果、アメリ連邦準備制度の現在の
バランスシートが、冒頭のグラフのように、たった 6週間ほどで、6.66兆ドル
(約 700兆円)という天文学的な数値に達しています。
つまり「国の3分の1が失業するという状態」なのです。 

「経済政策研究所」の調査について報じたアメリカの記事をご紹介します。
調査によると、5,000万人のアメリカ人が過去 6週間で仕事を失っている
4月23日に発表されたクレーム報告書により、アメリ労働省は現在の不況は、
過去に見られたものとは異なることを認識した。過去 6週間だけで約 3,000万人
以上のアメリカ人が職を失っていたことを確認したのだ。
ところが、このような数字でも、アメリカで失業した人の総数が過小評価されて
いる可能性があることをシンクタンクの調査が示しており、今後、アメリカ人で
最大 50%の人々が職を失うかもしれない。  ≫

 ――
▼ これでは最悪、1929年から発した『世界恐慌』以下の事態になりかけない。
 中国が仕掛けた可能性も見え隠れするが、細菌テロならアメリカも可能性も
充分に有得る。定期的反撃を繰返すとなると、人類滅亡にいたる。

・・・・・・
6621,閑話小題 ~女漫画家の『最後の授業』
2019年05月02日(木)
            最後の講義 「漫画家 西原理恵子
「エンピツ」の読者の皆様、 今回だけでも面白い漫画写真が載っている
  https://horii888888.hatenablog.com/を覗いてください!

   * 赤裸々に生きる
 去年の8月に放映されたのを録って、保存用のブルーレイの盤に移行していた
のを、数日前に再びみた。面白いのは何度見ても面白い。この5月5日に再放送
するそうだ。 画家を目指したが、直ぐに断念。その技術を活かして生きるため、
歌舞伎町でホステス稼業をしながらエロ本を描いて生きつなぐ。 ところは
東京女子大で、100人の受講者を前に、「女の子の人生で覚えて欲しいこと」を
テーマに登壇、言いたい放題。西原について、これまで何回も取上げてきた。
シリアスで自分に正直であるところが好きだが、傍に絶対居たくない女性。

「もし今日が人生最後だったら、どんなメッセージを残すのか?」。
アメリカの有名大学で行われている「最後の講義」が日本でも始まる。
 西原理恵子のテーマは「女の子の人生で覚えて欲しいこと」。
貧困と隣り合わせの少女時代、エロ本イラストからスタートした漫画家生活、
アル中の元夫との壮絶な日々… でも全ては笑い飛ばせる!すさまじいパワー
はどこから? 「オトコを見る目」「仕事と母親」「新たな彼氏も?」

・“男”捨離!?
・「家族は助け合わなくていい」? 
・「うちは本当に楽しい家庭なのよっていう真っ赤な嘘を、13年つき続けました」
 没夫、鴨志田穣が、アル中になった時に、過ごした日々は、惨め、壮絶だった。
 これをめげる事なく乗り切った精神力には、畏敬の念すらおぼえる。。
 
・「ハタチまで貞淑でいなさい」って言っておきながらハタチになったらクソ
 みたいな男がウヨウヨ泳いでいる大海原に放りだして、「いいの見つけな」
 って言ってもさ、3人ハズレに当たってみ? 10年経ってるよ。キツイよね。
 男にはわかんないんだから二股、三股かけとけよって!
 
・「女の一途って、いけないことだと思うんです」
 「女の一途」は相手の悪いところが見えなくなる病気なんで。ちょっと
 “マイルドなヤリマン”でいいから、って言っているんですけれどね。

・「世の中は腐れちんぽばかりですから、うっかりくわえても決して恥では
 ないんですが、くわえているうちにどうにかなると思ってクチャクチャいつ
 までもくわえているのが一番いけません。ダメだと思ったらすぐに吐き出して
 ください」って
 
・失敗してほしい。元気でやってくれればいい。でも男に依存しないでねって。
 自分だけの人生を歩んでほしい。人生の舵取りを人に任せないこと。うまくいか
 ない自分の人生を、あの人のせいでこうなったって言い続ける人にならないで。
 
・この歳になって、私もいい受け身を取れるようになったんです。背中にいい
 感じの背脂もついて。50歳くらいになると失敗しても笑って起き上がれる。
 ヤワラちゃんみたいないい受け身が取れるようになった。
 
・娘もね、早くたくさん転んで受け身の練習をして早く笑ってほしい。
 失敗しない人はいないんで。人間はみんな転ぶので。笑ってればどうにか
 なるから。動きのいい転び上手なおばさんになってねって。
 ―
▼ <若い女は大よそ2億円ぐらい。それが20年かけてゼロになっていくの…>
 がよい。肉体に包まれた精神と欲求は、制限なく膨張しバランスが崩れていく。
肉体は生野菜と同じように日々、しおれ腐っていくシロモノ。そのギャップが
長年かけて露出する。それをそのまま笑い飛ばすため、それはそれは… 
作家の中村うさぎ岩井志麻子、とくれば、「たしなみ」など「はみだし者」
の世間の価値観におさまらないオバケのような妖怪女たちだが、それ故に
面白さが格別。 改元の儀式を流し目でみながら、このような妖怪女たちは、
『何じゃありゃ!馬鹿か?』と思っているのだろうが… それにアヤカル…
いや、時が時だけに、ここでストップ! 令和の初頭から何で彼女になるの!
 
 ~以下は、過ってテーマにしたもの
――――
2017/07/06
洗って使える 泥名言 ~1     
        <『洗えば使える 泥名言』西原理恵子 (著) >
   * マンコ一回は数には入らん
 図書館の返却コーナーで見つけた、「サイバラ」の下ネタ、B級シリアス本。
この御堅いブログには相応しくない?が、第3章の『男と女の名言』が…何とも。
中村うさぎ」ちゃんも、無理がタタって、介護生活。その穴を、岩下志麻
と、二人が埋めている。 スナックで、酔い客と、ママやホステスと日ごとの
会話は、こんなもの? 聞いたこともない?下ネタが、息をつかないほど続く。
・「無理マン」=私らの頃の高知の田舎の女子の初体験は、和姦と強姦の間の
「無理マン」というのが普通でした。二人きりになって、もう抵抗しても無駄
 だし、殴られるのも嫌だし、まあしょうがないかな、みたいな…
・「マンコ一回は数には入らん」=ヤンキー文化の女子高だったので、みんな
 結構やっている回数が多いです。何回以上やると付き合ったことになるかと
 いう話題になった結果が、これ。
  ー内容紹介ー
≪実父はアルコール依存症。継父はギャンブル依存症で自殺。元夫もアルコール
 依存症。自身も地元高知の高校を退学となり、大検を経て武蔵野美術大学
進学するも、生活費稼ぎのために、在学中からミニスカパブでホステス、成人誌
で漫画を描く日を過ごした。そしていま“整形手術の帝王”高須克弥氏と熱愛中…
そんな波瀾万丈の半生のなかで、サイバラの人格を形作る土台となった身近な人
の「金言」集です。 その一部を紹介すると――。
・「前科とお金、どっちが大事?」…バイトしていた白夜書房の編集長の言葉。
 猥褻図画を載せて何度も警察に捕まった氏は、「前科なんていくら増えても
 いいじゃない。お金が儲かるんですよ」と繰り返した。
・「半分も払ったのに」 …雀士・小島武夫の言葉。麻雀の負け分をめったに
 払わない氏は、「半分も払えば返したも同じ」という考え方だった。でも、
 誰からも愛されたという。
・「病気は作んなきゃ」……高須氏の言葉。氏が「包茎は悪いこと」という
 認識を世に広めることに成功し、「包茎手術の第一人者」となった経験から。
歴史上の偉人とかビジネスの成功者の名言みたいに輝かしいものではありません。
どっちかというとゲスだったり、身もフタもなかったり、ワケわかんなかったり
するような言葉ばっかり。でも、サイバラの人生の糧となった“言葉の劇薬”≫

▼ 御堅い明治生れの両親の元で生れ育ったため、親元から離れても、すり込み、
 呪縛から離れることが暫く出来なかった。女性中心の職場だったこともあり、
B級グルメ的魅力の女性が多くを占めていたが、地域の魅力を持った愛らしく
美しいの人が、それぞれいた。ヤンキー上がりはゼロに近かったが、それでも
面白く、際どいのが4~5人に1人の割合だったような。驚いたのが、2人、
3人目の相手の物色をする実態。 違った相手に気持ちが移るのは自然のならい。
西原は「えげつない、下ネタの漫画家でもあるが、これがマタ、面白い。
ここまで明け透けになると、「いやらしい!」の気持ちが吹っ飛ぶ。
 ところで、「洗えば使える」は、あれのこと? 「洗って返してもらえば…」
両親に、生々しい具体的下ネタは控えるように教えられて育ったが、一般家庭
なら至極当然だが。下のことは、「暗黒の大陸」より、「暗黒の密林」ですか。
――――
2017/07/07
洗って使える 泥名言 ~2
              <『洗えば使える 泥名言』西原理恵子 (著) >
   * 鉄マン ―性のアスリート 
  何のことやら?の、深く、かつ面白い下ネタが次々とつづく。  
★ <金ちゃんね、夜5回、朝2回なの。これは恋だと思うの> 
 まあ、驚きというか。その下りが… 
《 猛者といえば岩下志麻子ちゃん。彼氏と夜5回。朝2回ぐらいやらないと
 恋じゃないという。普通の日本人のやり方じゃあ単なる御あいさつなんです。
本当に‘鉄マン’だなと思う。もはやアスリート。
 志麻子ちゃんが常々言っているのが、
「私が悪いのではなくてマンコが悪いの」
「私にマンコが付いているのではなく、マンコに私がついているの」
すごいのは、租チンには当たったことがないっていう。… で、巨根の人
だけアソコが赤く光るとかね。そういう人だけを食べているの。だから、
志麻子ちゃんに素通りされたら、男として残念なことになります。まあ、
逆にロックオンされたら困りますけど。》
★ <歴代の女が泣いてわめいて角取ってくれた中古の男がちょうどええ。>
★ <一人3ちんぽ>
 「チンポマエストロ」と呼ばれている知り合いの不倫道の先生の教えで、
「不倫するなら一人3チンポぐらい持っておけ」と。一本に固執するから、
 さまざまなトラブルや事故が起きる。「あの人と連絡がとれない」とキーッ
 とならないために「じゃあ、こっち」「そっちがダメならこっち」と。
 いきなり日曜日に相手の家に「来ちゃった」とかならないように。
 3本を上手くまわしましょう。
 「そもそも向こうが奥さんと二股をかけているんだから、こっちも二股を」
 という「チンポフェアトレード論」を前から主張しているですけど。だから、
 不倫道としては3本まで。あまり多いと、色いろ支障が出てくる。毛利元就
 の3本の矢じゃないけど、3本のチンポの教えとして心に刻んでおいて下さい。
★ <こんな気持ちのいいことでもお金をもられるなんて夢みたい>
 以前、タイで会った若い買春婦の子の言っていたから、色んな人がいる。

▼ 鉄マンから見えてくる人生がある。男と女では、あまりに格差がある。
 男社会は、下スキャンダルに厳し過ぎる感がある。 で、晩年?、
「やっときゃよかった話」になる。
――――
2017/07/08
洗って使える 泥名言 ~3
            <『洗えば使える 泥名言』西原理恵子 (著) >
   * ライオンは弱い奴を狩りに行く
  ~ 他の章の面白い泥名言が… ~
<すべての男は3等賞や。それを一等にするも、三等にするのも自分や。> 
 と、知り合いのママが言っていたというが… 凄いことをいう。更に、
<三等を三等のままにしておくのも立派なことで「それで充分やんか」>
 だと。 それもこれも、泡沫の夢幻の話。死んでしまえば皆、同じ。

<ライオンは弱い奴を借りに行く。>
 暴力と貧困は、高いところから低いところに行く。世間とかいうゴミダメは、
 こういう弱者探しを生業に成立ち、日常会話で「にわか裁判」をしている。
 まず検事がいて、裁判長、そして傍聴人までいる。多くが、人生不燃焼組で、
 その燃え残りに火をつげ、自己満足する輩。対象は「大変な人」。

<よく離婚とか、彼女と別れる段になって、きれいに別れようとするバカが
 いるじゃないですか。あれ、一番ダメなんですよ。何やっても嫌われるの
 なら、「どうして、こんな奴と」思われるぐらい嫌われた方がいい。>
 キレイに事業撤退とか転職をしようとするから、ダメ。嫌われ罵声を浴び、
「これも有りか」と、独り打ち震えるのを逆に楽しむ位でないと。 
「最期は、キレイに撤退したい〉の私の要請に対する弁護士の答え
〈借金を踏み倒すのに、キレイも汚いもない。70点が最高点と思って下さい!
〈それでは、70点に近づけるように、お願いします。〉と方針決定。
 甘かったかもしれないが、過去の経験からして、やはり、後味の悪いのは、
 傷口に悪い。

▼ 大変な家庭環境の中で、下ネタ経験充分の人生もあり、とう泥名言の数々。
 緑の原野(娑婆)には、花も実もあるが、捕食動物も、被捕食動物もいる。
狩るか、狩られるかの弱肉強食のドラマが日ごと繰り返されている。ところで、
『今、何になっているの?』『何を狩ってんの?』『何を楽しんでるの?』
『人間をしているの!』『好きな遊びを探してるの』『趣味を楽しんでるの』…
… など、様ざま。問題は、時間が限られていること。キーワードは、『よく』
が、それぞれの生きざまの頭についているかどうか。その為には考えること。

――――
2015/05/27
修羅場の極意
               『修羅場の極意』佐藤優
   * カネがないのが最大の修羅場
 月末の運転資金が足りないなどの資金繰りの修羅場を経験をしないで事業を
終えることができたのは不幸中の幸いであった。現在、中小・零細の三分一が、
資金繰りに追われる修羅場状態という。身近で、倒産時の修羅場をみてきたが、
正に阿修羅、いや獣のごとく!であった。そのため先年、知人が自殺に至った。
『修羅場の極意』の巻末の西原理恵子と、著者との対談がリアル! 
≪ 西原: 夫が病気になって思ったことですが、人間は必ず病気になる。
 病気にならない夫も、潰れない会社に勤めている夫も、浮気しない夫も、
 この世の中には存在しません。そのとき、専業主婦だったら家の中は
 滅茶苦茶になる。夫が倒れて、自分に子どもを養う力がなければ、
 家庭は修羅場になります。専業主婦は極めて危険な仕事です。
 夫を治すために莫大なおカネがかかり、半年後にちゃんと死なせるため
 にも莫大なお金がかかりました。 最大の修羅場はおカネがないこと。
 おカネがないと、たいていの人は獣になってしまいます。おカネがないと
 男の子は泥棒に、女の子は売春婦になる危険性が高くなる。
 自分の娘と息子がそんなことになったら、人生最大の修羅場と考えている。
 それさえ避けられれば、ほとんどのことはどうでもいい。
佐藤: 西原さんの修羅場の対処法を整理すると、まず、最悪の状況を
 シュミレーションをしておく。それで、原因を理性的に分析して、
 危険な芽をつぶしておこうということですね。
西原: 子どもを東大に行かせようなど高望みしない。いい子に育てようと
 いった漠然とした理想も描かない。最悪の危馨理から逆算するのであって、
 上は想定していません。
佐藤: いいじゃないですか。東大を出て超有名企業に勤め上司の顔色ばかり
 うかがって、人間としての誠実さを失っていくようなエリートはいっぱい
 いますが、そんなふうになっても仕方ないのですから。
西原: そうですね。人に好かれる、何か言われてもはね返せる強さが身に
 つけばいいなと思っています。人に好かれるって一番の財産ですよね。
 それと、女の子は他人の中傷とかにすぐへこんだりしがちですが、
 それさえ気にしないで生きていける強度があればいいと思っています。≫
▼ 普通の子女が金に困り売春する金額は世界共通で、その地域の一週間分の
 給料分で、日本では4~5万円が相場とか。対談相手の漫画家の西原真理子
は、夫の酒乱に悩まされ、末期ガンの夫を見送った手記は、日常生活の修羅場
そのものだったという。私も、事業をしている時、『起こってしまった難題に、
更に最悪を想定し、そこから対策を構築』していた。その積み重ねが、喩えば、
シェルターとか、避難ボートの準備だった。また、事業計画の段階で、最悪を
想定して、逃げ口を念入りに想定した。でも、こんな大津波(情報化社会)が
やってくるとは、思いもよらなかったのが本音である。事業で、お金は、
空気と同じで、きれた瞬間が死(倒産)である。そこから逆算しての
安楽死が事業にはある。安楽死は、自分でしか決断出来ないため、悲喜劇が
繰返される。その三分の一の経験だけは、したくはなかった。父の口癖、
『金がないのは、首がないのと同じ! 万一を想定し、備えを整えるべし』
の実践が最後には救ってくれた。準備があれば、最悪を冷笑する視線が生じる。
『こんな面白いことはない!』という、自虐的な、地底からの視線である。
鼻声で、他人の不幸は蜜の味という何への、侮蔑・汚蔑の視線が面白い。
ところで事業生活45年の、どの部分を切りとっても、修羅場と天国。
 商売、事業とは、本来、そういうもの。両方とも楽しむのがコツである。