* 颯太、与太郎登場
八つぁん: 大相撲が始まったけど、また、熊、寅、大家の談義じゃ、
  まんねりだから、近所の与太郎と、颯太にしたよ。
颯太: で、何だい。大相撲のことか? 面白くなってきたね。張手と肘打ち
  が使えなくなった残りの3人が勝てるかどうかだろう? 答えを先に言うと、
 10勝が精一杯だろうね。お情けで無理やり押し上げた稀勢の里横綱じゃあ、
 勝越しも無理だね。白鵬鶴竜で10勝さ。あとは買取?の2勝で12勝か。
与太郎: で、早速、白鵬稀勢の里が休場。左張手と、次の瞬間の右肘打ちが
  出来ないんだもの。栃ノ心と高安が出来上がるまで、引き延ばさないとね。
 稀勢の里も、張手を使っていたしね、怪我を抱えて、あれは駄目だね。
大家: 貴乃花がガチンコというけど、元もと無理があるの。暗黙のお芝居で
  いいのさ。こんなの興業さ、と言っちゃあ、お終いだがね。ガチンコは
 確かに面白いし、醍醐味が増したけどね。
颯太: 朝青龍白鵬が「横綱アドバンティジで、立合いの張手と肘打ち」とは、
  考えたもんだね。白鵬の見方が一変したね。ああでもしないと、40連覇は
 できっこないよ。稽古場と本割を連携して圧力をかけてさ。日馬富士も怒って
 いるよ。「何で俺だけが…」 ってね。 ここで、大きく大相撲は変わるよ。
与太郎: 面白くなるから、それで良いじゃないか。大体、横綱不在の場所も
  仕方がないんじゃないか。どうせ、「横綱土俵入り」も儀式じゃないか。
 儀式用に無理して横綱をつくるから弱いのが…。 でも、人工オーラも必要か。
颯太: おや「人工オーラ」」って、与太郎にしては良いことをいうじゃないか。
  本場所の2日前に、貴乃花親方が「内閣府公益認定等委員会」とかに、
 代理弁護士を通して、日本相撲協会による本件傷害事件への対応が、事業の
 適正な運営の確保に重大な疑義を生じさせるものである」と告訴したには
 驚いたな。白鵬などのモンゴル人に牛耳られポチ化した理事会の有様の公開さ。
 まあ、やるだけやれば良いんだ。
八つぁん: 鶴竜も、一人横綱は重荷さ。今場所を乗り切れるかどうか?
  張手も、肘打ちも出来ない横綱なんて、10勝も出来ないよ。星の売買も
 難しいし。白鵬も、ガタがきているのを、張手、肘打ちで勝っていたのが、
 ボロが出てしまったしね。
大家: 八百長強要も無理だしね。白鵬が休場するのも当然さ。風化させない
  為の告訴とすれば、よくぞやってくれたね。
颯太: 3人が一度に引退は、興業に影響するから、徐々にね。 来場所か、
  その翌場所が、稀勢の里秋場所九州場所白鵬。来年早々が、鶴竜
 じゃないか。いや次の横綱候補が見当たらないし、もう少し先延ばしか。
大家: 大たい、大関横綱の昇進基準が厳し過ぎるよ。もっと甘くして、
  どんどん上げて、引退させればいいんだよ。活性化するし、もう権威も何も
 無くて良いんだ。横審の耄碌の集まりなど好い加減にしろだよ。私も爺だがね。
八つぁん: 一年間限定にしてね。これも、国民栄誉賞を貰った人を過半数人と、
  親方経験者にすればいいんだ。
与太郎: どうだ新旧交代は? チビッコ相撲上りの若手がどう? 面白味の
  あった『宇良』が潰れた?と同時に、『炎鵬』が出てきたし。
颯太: チビッコ上がりの、親がかりじゃ限界があるね。最後はハングリーさ。
  挫折をして帰国をすればモンゴルじゃ、極貧の生活しかないからね。
 そりゃ、死に物狂いさ。怪我をすれば、何の保証もないしさ、ハイ、それまで、
 の世界は非情だよ。一年前まで横綱間違いない大関だった「照の富士」が
 怪我で満身創痍、糖尿で十両まで陥落、引退一歩手前。行き場もないし… 
 人生劇場としても残酷だね。
大家: でもさ、腰を据えて改めてみると、相撲って面白いね。それまで稽古
  をしてきた何百、何千時間が、数秒の中に凝縮され、現れ出てくるからね。
 特に立合いにさ。それを「横綱アドバンティジ」で、絶対優位の役得なんて、
 貴乃花が指摘するのも当然のことさ。何が40連覇かだ。カッコ付きだもんな。
八つぁん: 4k・TVが徐々に、普及しているようだけど、これって、相撲を
  数倍も面白くしているよ。それに加え、砂被り席のファッションセンスの
 観賞や、人物観察が面白いよ。 ボクシングにも言えるがね。 
大家: 八つぁんよ、与太郎、颯太と、熊、寅と大して変わらないじゃないか。
  颯太と与太郎のボケと突っ込みの役割分担が甘いしね。
八つぁん: 急遽、思いつきでふるんだもの。
・・・・・・・
3638, 大地震 ーつれづれに
2011年03月12日(土)
 数年前に地元の中越地震、柏崎・刈羽地震を身近で経験したばかりなのに、
更に国家を揺るがすような大地震に遭遇しようとは。事務所のある新潟駅前では
震度4の震度だったが、揺れかたが広域の地震のような気がした。直ぐにTVを
つけたところ、リアルタイムに生々しい地震津波が中継されていた。
特に大津波が海の彼方から押し寄せてくるのを据付カメラが写しだしていた。
そういば先週みた映画「ヒア・アフター」で、ヒロインの一人が大津波に襲われ
九死に一生を得る場面があった。津波に飲み込まれ流される場面は圧巻だった。
しかし、これは現実である。 TVの画面は長い海岸線に何波も線を描いて押し
寄せてくる場面がリアルである。 その上に、お台場のビルや、石油基地の
タンクが炎上している場面などが生々しい。夜になっても全国彼方此方から
津波が注意報が流されていた。観測が始って以来最大のM8・8の大地震。 
規模は東北全体と関東甲信越にわたっている。この文章を書いている現在でも、
現在進行形で余震が発生しており、TVからライブで流れている。
江戸時代には、地震が多発していたというが、1896年 明治の三陸地震-岩手県
綾里 の津波高さ 38.2 M - 死者不明者 22,000 人が知られている。
今回は、7メートルだったが、被害は、死者が数千か、数万人になるのか。
東北6県の人口合計と東京都の人口は、ほぼ同じ。もし関東に地震が起きて
同じような大津波が襲ってきたと想定したら被害は莫大になる。結果として、
これまで起こっていた東北の地震は、この地震の予兆ということになる。 
今朝も震度4の地震があった。これだけの大規模の地震に対して、即応は無理。
救援を待っている被害者が多く存在してことを思うと心が痛む。まさか、まさか、
まさか、で、今でも現実として受け止められないの大方だろう。 国内では
部分的な地震は多くあっても、これだけ広域にわたった地震と、津波は私が
知っている限り初めてである。そういえば、学生時代の友人が仙台飛行場
近くの河口辺りに住んでいるが大丈夫だろうか心配だ。
病いのある連れ合いがいるので動き辛いはず。
・・・・・・
4004, 3・11から一年
2012年03月12日(月)
 去年の今の頃、リーマンショックから三年目に入り売上の激減が止まらず
事業整理の検討を始めた矢先、3・11が起きてしまった。それまであった
迷いと躊躇が吹っ飛び、その一週間後の3月18日に整理の最終決断をした。 
この地震規模が千年に一度の、三連動の太平洋沿岸沖500キロに及ぶ大震災。 
それが大津波を伴って原子力発電所を直撃した歴史的大震災であった。
その上に、この規模の大地震は今後、数十年にわたり他の地震帯や火山に
大きな影響を及ぼし、再び大地震が起こる可能性が大きい。その一つが首都圏
にあり、何時、首都直下型地震が起きても不思議でない事態。日本経済にとって、
失われた20年間で国家体力を消耗した上での大震災。この経済的マイナスの
影響が、今後、大きく覆い被さってくる。更に悪いことに欧米の経済は世界恐慌
一歩手前。よくぞ、ここまで悪い条件がつづくもの。
  ー 東北大震災の最終被災をまとめてみるとー
・ 死者、行方不明が19000人。そのうち行方不明者が3155人もいる。
・ 避難生活者が34万人。 半分が仮設住宅に住んでいる。
・ 仕事を失ったままの人が 4割
・ 家族が離ればなれが   3割
・ 福島では原発事故の避難者12万人(県外避難者が6万3千人)で、
  そのうち三分の一は福島県には戻る気はない。
・ 日本にある原子力発電54基は、二基を除いて停止。その二基も1〜2ヶ月
  で停止予定。原油がホルムス海峡の封鎖が何時、起こるか分からない。
・ 欧州発の世界恐慌も、秒読み段階にきている。
▼ 他人事ではなく、私も間接的の被災民でもある。直接原因はリーマン
 ショックだが、最後の一撃が、この震災。昨日は一周年で、地上波のTVでは、
 終日、その報道を流していたが、このイベントを期に、次の関東直下型地震
 シフトが移るのは、世のならい。日本は、過って経験をしたことのない
 マイナス坂を転げ落ち始めた。数十年にわたった安穏とした時代が長すぎ、
 ゆで蛙状態が現状。リーマンショックの経済大津波が、そこに来ているのに!
・・・・・・・
3273, 東京大空襲より65年
2010年03月12日(金)
 一昨日の3月10日で東京大空襲から65年というが、新聞では殆んど
扱ってなかった。東京の住民10万人がアメリカによって虐殺されてのである。
その日にマスコミが取上げないのは如何いうこと? 長崎も、広島も、同様の
殺戮をしているが、これも一般住民を狙った殺戮。日本人は人が良いのか、
馬鹿なのか? 敗戦国へのソ連の扱いを見ているので、恐ろしくて言えない。
 ー「東京空襲」をウキィペディアで調べると
東京大空は、第二次世界大戦中にアメリカ軍により行われた、東京に対する
焼夷弾を用いた一連の計画的かつ大規模な戦略爆撃の総称である。東京は、
1944年11月14日以降に106回の空爆を受けたが、特に1945年3月10日、4月13日、
4月15日、5月25日に大規模な空襲を受けた。通常「東京大空襲」と言った場合、
規模が大きかった1945年3月10日の空襲を指すことが多い。太平洋戦争中に
行われた空襲の中でも、とりわけ民間人に被害を与えた空爆。死者、合計10万。
▼ 以上だが、戦争とは、そういうものだとはいえ、罪ない虐殺は重大な犯罪。
 その後、アメリカは朝鮮とベトナム、アフガン、イラクで同じような殺戮を
繰り返している。アメリカ支配者層の輩は、日本人などイエローモンキーとして
数段下に見下している。そうでなければ、こんな残酷なことをしない。
もっとも、スターリンソ連では国民を数千万も殺戮したし、毛沢東支配下
中国では文化革命下2000万とか3000万の国民が殺戮された。狂った
猿の最たるものである。アメリカは戦争を金融に当てはめ、金融工学
100年にわたり世界の金融を支配していた。そして、このザマである。
その直轄支配国が、この日本である。マスコミも、自民党も、官僚も、
その宦官でしかなかった。それに最近になって気づいたのだから、私は何? 
それさえ気づいてないのが、現在の日本人の大多数。そして、これから10年、
世界は恐慌の嵐になる。「東京と名古屋に原爆が二発!東京は金融恐慌。
名古屋は輸出壊滅」と恐慌本の見出しにあった。もっとも、世界中が
原爆が落ちているようだが、目に見えないところが不気味。
・・・・・・・・・
2898,現在、歴史的転換期の真っ只中
2009年03月12日(木)
現在、我われは途轍も大きな歴史的転換期に立っている。
・東欧・共産圏と、ソ連の解体を20年前に見せつけられた。誰も自分
 の生きているうちにソ連が解体するなど想像すら出来ないことであった。
・その直後から、パソコンによるインターネットや携帯電話などによる
 情報革命を目の当たりにした。
・21世紀の初頭の2001年9月11日にはニューヨークの二つのビルに
 旅客機による自爆テロが起きた。
・そして今度は、アメリカ資本主義帝国の破綻と世界恐慌である。
 それとアメリカで歴史上初の黒人の大統領が誕生した。
この一連の出来事は、何か得体の知れない歴史的な転換期に我われが立た
 されていることを知らせている。
近代という名のロシアを含めた欧米主導の進歩と共同幻想が破壊したこと。
そして、欧米の暗示から醒めた世界中の民族と、これまでの欧米の文明の衝突
が数十年にわたり本格化する岐路に立っているのが、現在地ではなかろうか。 
そうすると、今年にかけてイスラエル国内?のアラブ地区での虐殺が象徴的に
際立って見える。世界の中東・イスラエル化が今度の行き着くところだろうか。
アメリカはイラクを捨てて、戦線をアフガニスタンまで下げようとしているが、
イラクからの名誉ある撤退のための方便とも考えられる。最終的には日本まで
下げてくる可能性もある。アメリカの国力が、この恐慌で大きく疲弊して
しまったからである。 そこで日本は大きな選択を迫られることになる。
・中国と距離を置いて、アメリカ、カナダ、ロシア・シベリア地区、
 日本のラインの同盟を組むか、
・中国、韓国、台湾、アジアと組んだブロック化の仲間入りをするか、
・何処とも距離を置いた欧州のスイス的な方向か、になるだろう。
どれをとるにしても、日本の国力があまりに疲弊しているので、大きな問題
が次から次へと起きるだろう。今までのアメリカのポチの存在であることは
不可能である。
私の人生だけでも、世界の激変を多く目撃することができた。時代の激変と
いう面で何世紀も生きたような気がする。濃厚な時代を生きることが出来た!
ということか。
・・・・・・
5840,『私の「戦後70年談話」』〜 ?
2017年03月12日(日)
           『私の「戦後70年談話」』(2015、岩波書店)  
 戦後70年を私の人生を重ねると、終戦から団塊世代生れは、恵まれた時代
に生きたと、つくづく実感する。歴史的幸運の時代めぐりあった幸運に
気づいていたかといえば、そうでない? ここで書いている多くが戦中派。
凄惨な時代の被害者の無念と、それを再び過ちを繰り返してはいけないという、
念が、いずれの人からも伝わってくる。
  * 「死の影の下に」 梅原猛(哲学者)1925年生
≪ …日本という国は平和な国であると私はつくづく思う。
日本は平安時代の約350年間、江戸時代の約250年間、ほぼ戦争も内乱もない
平和な時代を送った。このような歴史は大陸から完全に切り離された日本列島
ゆえにあり得たが、そのような日本が他国に軍隊を派遣したことが三度ある。
 ・一度は白村江の戦い(7世紀)、
 ・もう一度は豊臣秀吉朝鮮出兵
 ・そして最後は明治以降の朝鮮及び中国への侵略である。
日本の歴史を顧みると、他国から攻められた戦争においては、刀伊の入寇
(11世紀)や元寇のように日本が勝利したが、他国に攻め入った戦争は
すべて敗戦に終わった。日本はそのような平和の伝統を学ばなければならない。
自衛隊というのは大変よい名称であると思う。攻めてきた他国に対しては死力を
尽くして戦うが。決して他国に攻め入らない。それは日本の伝統に沿った軍隊で
あり、またカントが提唱した永遠平和の理念にも合致する。日本国憲法は外から
与えられたものではなく、日本のこのような伝統に沿ったものであると思う。
現在の安倍政権の政策はそのような伝統の精神を脅かすものではないかと私は
憂慮しているのである。≫
――
▼ グローバル化の時代に、現憲法ではアメリカ隷属国として生き延びること
 が出来ても、真の独立は土台無理? 不自然の国である。韓国を他山の石
としてみれば… 私たちは朝鮮を軽く見がちだが、隣国に攻め行った経験が
無い珍しい国であり、その一点だけでも、日本より国としてまとも?
中国が長男なら、次男が朝鮮、三男が日本に例えれば、日本の位置づけが
解りやすい。ところが三男の家が、大陸から少し離れた海の向こうにある為、
遥か大海の向こうの白人国家・アメリカに間接統治をされ、為すがまま。
中国とアメリカに挟まれた地勢を戦略の要で生き延びてきたが、少しでも
バランスが崩れれば、現在の韓国のように右往左往するしか生きる術がない。
・・・・・・
5475,閑話小題 〜中国輸出25%減の衝撃
2016年03月12日(土)
   * 中国輸出25%減の衝撃
 中国の輸出が25%減というニュースに目を疑った。マイナス要素が幾つか
重なったとしても、あまりに大きい。 〜ネット検索のブログ〜より
≪ 中国の最新輸出入データが発表、輸出が25%も減少していたことが判明。
 これは、半端な減り方ではない。おりしも全人代で目標経済成長率が
6.5%〜7%のレンジとされたばかり。果たして、失業の痛みを伴う経済
構造改革と、社会不安が起きない程度の安定成長が両立できるのか。
二兎を追うものは一兎をも得ず、となりかねない。ジョージソロスの、中国
ハードランディング説が再度市場で取り沙汰されている。全人代では供給
サイドの改革として減税、そして、イノベーション分野強化が打ち出された。
 この実現の過程で、ゾンビ企業の淘汰が必要となり、オールドエコノミー
会社に働く労働者の過渡的失業は必至だ。その失業対策は諸々盛り込んである
が、肝心の職を失う労働者たちが、政府に対して黙っているだろうか。
 金融政策の分野で、例えば、預金準備率引き下げにより、市中への通貨供給
を増やすことで、痛み止め効果を狙っても、それは、根源的解決にはならない。
寧ろ、供給されたマネーがゾンビ企業の救済に廻る可能性も強い。
輸出急減を回復するには、人民元安政策が最も効果的だが、同時に、人民元
は中国からのマネー流出を加速させる副作用があるので、大きなリスクを伴う。
 結局、財政政策=リフレ政策頼みとなろう。財政赤字の対GDP比目標が
2.3%から3%に引き上げられたことは、財政政策発動の意志を明確に表して
いる。但し、財政出動で、ただでさえ中国国内で余っているモノが、もっと
つくられるような結果になれば最悪だ。イノベーション分野にキッチリおカネ
が廻ってゆくか。魑魅魍魎とした中国社会では、分からない。最終的には
党の意向により決まる国だ。≫
▼ 上海株価の暴落がおきてないことに、驚かされる。暴落懸念の銘柄が取引
 中止が可能になるのだから、これは本来の株式市場とはいえない。日本か、
欧州か、アメリカか、中国の何れかから発火するのだろうが、問題は、それを
切欠とした暴動、テロ、戦争。第一次、第二次、東西冷戦に続く三次大戦が
既に始まっているのかもしれない。日本は、この上に大震災の予兆である!
それを忘れようと、楽しい楽しい、東京オリンピックの祭典が待っている。
・・・・・・
5110,僕の死に方 −1
2015年03月12日(木)
         ー僕の死に方 金子哲雄著ー
 流通ジャーナリストの著者が亡くなった後、この本が出版され週刊誌などで
話題になった。その本を先日、図書館で見つけ借りてきた。亡くなる一月前から
執筆したため、内容は生々しい。TV番組でスーパーや家電店で、安く購入する
コツをフレンドリーに解説する姿を度々見かけていた。 〜アマゾンより〜
< 突然の余命宣告。絶望の中でやがて彼は「命の始末」と向き合い始める。
 その臨終までの道程はとことん前向きで限りなく切なく愛しい。2012年10月、
肺カルチノイド」という急性の難病により、41才という若さで急逝した流通
ジャーナリスト、金子哲雄さん。死期を悟った金子さんは、会葬礼状まで生前に
用意し、自分の葬儀をプロデュース、自らの死をも「流通ジャーナリスト」
としての情報発信の場にした。まさに、みごとというほかないその最期・・ 
 しかし、彼が「余命0」宣告を受け入れ死の準備を整えるまでには、
乗り越えなければならない悲しみ、苦しみ、そして何より、最愛の妻を残して
いくことへの葛藤がありました。死の1か月前から、最後の力を振り絞って
書き上げた本書には、その一部始終が綴られています。
  【担当編集からのおすすめ情報】
《 金子さんのマネジャーから担当編集者宛に、「金子さんが肺カルチノイド
という病気を患い、もう助からない。本人が会って話したいと言っているので
来てほしい」という連絡を受けたのは、亡くなる1か月前のこと。
40代で死ぬということがどういうことか、妻に何を残せるのか、気持ちに
どんな変化が起きるのか・・金子さんはそれらを書残したいと言いました。
 亡くなる直前までパソコンで書いた言葉が生々しい。『病気だけは想定外。
描いていた未来が、病気になったことで見えなくなった。病気になった後は、
遠い将来の目標に向かうわけにいかない。自分にとっては苦手な、今日一日、
この瞬間、瞬間を重ねて生きるという生き方に変えなくてはならなくなった。
これではどう生きていったらいいのかわからないとも思った。遠い未来が
見えない状態で生きていくことは、自分にとってはきつい。でも、明日、
今日、今と、ごく近い未来を目標に生きるのにも、少し慣れた気がする。』》
▼ 50歳半ばから、次々と友人が亡くなっていく。そして、徐々に自分の番?
 かと、不安が増す。想定死亡年齢を75歳とすると、残された時間は6年。
それも、いつ余命を告げられても不思議でない。父の享年の71歳まで二年が
当面の目標。そして次が、オリンピック開催辺りになる。介護期間が、平均
9年というが・・ このような、死にぎわの体験本を多く読んできたが、実際
に直面するのとは全く違う? それから死ぬまで、それまでの一生分を生きる
ことになるが、これも人生の一部。プッツンが良いが、恐いが、のたうちも!
・・・・・・
4745,閑話小題 ーあれから三年
2014年03月12日(水)
  * 現実に経験し、そうなってこそ、知ることがある!
危険水域に入っているのは解ってはいたが、それでも、倒産など、その数ヶ月
前までは、思いもしなかった。当時、前年比20%半ばの売上減が三年目に
入っても続いていたが、それでも何とかなる!という、気持ちがあった。
そして年末の支払に、予備資金を一時的に、手を付けざるを得なくなった。
3年来の売上が半分、10年間で、三分一まで、売上ダウン。その事態は10前
には考えられないこと。予備資金を使いざるを得なくなった事態と、年次決算が
償却前で赤字が事業断念と予め決めていた。資金枯渇前の事業断念は、当然。
 その前に、家族や知人の連帯保証人による借入や、高利貸しの借入もあるが、
子供の頃からの倒産に関する見聞で、タブーは分かっていた。資金繰りに
追われる前に、前倒しの実質自己精算の決断をしたことは、ここで書いてきた。 
三年経った現在、振り返ってみて、ベストの決断時だったと、自己総括している。
 5つの事業物件も順調に売却でき、四割近い自己弁済が出来た。後で知ったが、
平均の弁済率は11%とか。金融機関では40%以上が目標になっている。
 林原、林原生物化学研究所、林原商事のグループ中核3社が、同じ頃に会社
更生法適用を出した。その弁済率が93%というから、銀行と、何処かの国の
共同陰謀?の疑いを持たれるのは当然。酷いものである! 事業物件の弁済の
ための売却相場は、半値八掛(4割)が通り相場。その差額は、誰かが利益を
得ていることになる。 事業が、この結果で終わって、どうだろう? 
私の人生にとって、ベストだったか、ワーストだったか。仮に、ベストだった
としての要素を集め、筋立てを組立てると、それなりの物語になる。
「老後は、年金生活範囲で、ごく普通に暮らせれば良しとすると、緊張感の
中で、神経を尖られてきた40年の事業人生より遥かに良い」というのは、
自己欺瞞?。 会社の代わりにスポーツジムか、図書館に通う生活も悪くない。 
「自分(人間)が、ここに現在あるのは、ビッグバン以来の奇跡の連続の結果。
だから、何事も受け入れ、何とかなる、と思っていれば何とかなるもの。 
この経験で物事を多角度で見れるようになった。 
物ごとは、受けとめしだい!ということ。
・・・・・
4378, 閑話小題 ーあれから二年か
2013年03月12日(火)
   * あれから二年
 大震災から二年経つ。 また30年に亘った新潟駅前事業の整理も、それを
機会に断行した。事業物件の売却などで4割近く銀行に返済。残る6割強は
回収機構から数年掛かりで百万を目安に買い取ることにした。別に買い取る
必要もないが、成り行き次第。 事前の依頼は、「綺麗に終わりたい!」。 
弁護士、「事業整理に100点はない、せいぜい70点」。
私、「それでは、70点にしてください!」。 
で、その70点?で終え、自己完結したと思っている。しかし、これまでの
社長の立場が今度は落伍者。「それがどうした!」と開き直るしかない。 
自宅を家内が買い取り、肩身が少し狭いが、今までの
生活は大して変わらない。 長期の装置産業のため、時代変動のリスクヘッジ
長年かけ積み上げてきため平然としているが、倒産の9分9厘は悲惨なことは
幼児期から見聞きし、分かっていた。それも一歩離れてしまえば、「夢幻」
の過去の話になっていく。 東北震災の影響は、これからである。
その上に、リーマンショック不良債権が奥底に隠されている。欧州危機、
チャイナリスク、イラン・イスラエル問題、北朝鮮リスクなど、問題が山積み。 
過去10年を振り返ってみると、地元では中越地震刈羽地震、東北大震災。
そして世界的な大地震の頻発。 金融危機としてリーマンショック、欧州危機
が起こった。政治面では、アフガン、イラクへのアメリカによる攻撃。
北アフリカや中東では、独裁国家の崩壊の連鎖など激動だった。しかし、今後
10年は、それ以上の大変動が起るはず。その中で事業経営は至難。2001年
9・11テロの時点で、その影響を悲観的にみて、現在を予測したら、誰も
信じないはず。そうこう考えると、少しでも早く、事業整理か、思い切った縮小
をすべきことになる。これ10年前の自身に向けた言葉でもある。リーマンシ
ョックも、東北震災も、その予兆はあった。しかし、大事件ほど、誰もが
「まさか!」で、何もしないし、出来ない。先日の、NHKのBS/TVで、
地震学者が、首都圏の直下型と、南海トラフ地震は間違いなく起こると予言
していた。リーマンショック不良債権は表立つし、ユーロ圏の崩壊も、
イラン・イスラエル戦争も、間違いなく起こる。そうこう考えれば、まだ、
現時点は世界的動乱の序曲に過ぎない。悲観的過ぎる?その中でのサバイバル、
面白そうと嘯いていられない。夢幻でなく、これは現実。10年後に、これを
どんな事態で読むのだろう。いや、生きていないか?