* 熊と寅の恋愛談義
寅: おい熊や。最近、八つぁんのブログに、チャクラとか、愛・恋とか
  小難しいことを書いているが、分かるのかい。
熊: 愛なら分かるけどね。手前のカカアに感じる愛おしさだろう。俺だって
  あるよ。しかし、恋となるとね。この歳でも、美しい若い女がすれ違う時に
  ドキドキする奴だろう。俺なんぞは、常日頃、恋していることになるよ。
寅: 御前と歩いていると、俺の方がこっ恥ずかしくなるよ。
熊: 御前だって、年増が来ると、そわそわするじゃないか。桜か、梅かの
  趣味の違いだよ。
寅: 御前のような男が若い女を変な目で見つめられたら、気味悪るがるよ。
熊: カカアは、若い時分は良かったけどね。今じゃ、跡形がないけどね。
  それでも何か馴染んだら、違う良さが出てきたね。
寅: え、あんなババアのどこが良いの? いや、うちも同じようなものか。
大家: 二人とも真剣な顔をして恋愛談義ですか? 何だかんだ言うけれど、
  欧米も、日本も大昔から、歳とか身分など関係なしに最大の関心ごとさ。
熊: とすると大家さんも、まだ関心があるんだ。
大家: 勿論さ。今でも、カミさんに黙って、昔の女の墓参りに行ってるよ。
  心の中では更に艶っぽくなって生きているよ。
寅: そういえば、公園で艶っぽい変な顔をして座っているのは、想い出に
  浸っているためですか。
熊: 今度、虐めたら、御かみさん云い付けてやるよ。ったく、この色爺め。
大家: 冗談で言っただけだよ。冗談さ。いやさ、半分は本当さ。
  でも、いい女って、年齢に関係ないね。傍にいるだけでワクワクするね。
寅: それって分かるね。熊みたいに若いのしか興味ないのは、可愛そうだね。
   俺はね、兄弟ばかりで、女っ気がないから、母親のような大らかな年増
  に魅かれるの。
大家: 後悔、後で立たずだよ。いや、先にだった。
熊: 年増を梅に例えれば、梅の花が恋で、実が愛になるね。
寅: 熊も、いいこと言うじゃないか!
熊: 「恋とは自分本位なもの、愛とは相手本位なもの」というじゃないか。
  花が恋なら、見るだけで満足できるが、梅の実は梅干しにして食べられる。
大家: 御前も哲学的になったじゃないか。
  「恋は幻想だが、愛は動詞」ですよ。行為の結果が愛になる。
  恋の幻想から始まり、愛の行為の結果、子供が授かる。
熊: だから俺のガキは、バカでも可愛いんだ。夫婦互いに幻滅して
  いるけど、我家は温か家族だよ。
寅: それにしても、若くて綺麗な女がくると、目つきが変わるな。
  あっ、俺もそうかい。もうじき、梅と桜が開花するな!
大家: で、結論は、如何なの?
八つぁん: 今回の出演は無しと思っていたけどね。フッと「男はつらいよ
  の寅さんを思いだしたの。マドンナに恋焦がれて、最後は、失恋するけど、
  相手を思って身を引くだろう。恋心が、愛に至るからだよ。そこまで純粋
  で深い恋心と愛を監督は言いたいんだよ。 熊、寅には解りはしないよ。
大家: 実家の🍡団子屋の親仁が、ワシのようで、妹の旦那役が八つぁんで。、
  隣の印刷屋のタコ社長が熊。で、寅が、そのまま寅役になる。熊は若い
  マドンナ役の時の特別出演の時になるがね。
寅: あの中の「リリー」役の浅丘ルリ子が良いねえ!恋心よりも愛を感じるね。
  それと「ぼたん」という名の芸者(太地喜和子)と、大阪の美人芸者役の
  松坂慶子が絶品だったな。
熊: おれ、吉永小百合と、タコの娘が好きだね。
八つぁん: 本当に暇だね。でもマドンナ役は永遠に残るから女冥利に尽きるよ。
大家: 暇だから、自由気ままにに書けるんじゃないか。金も大事だが、時間も
  大事なんだよ。 こんど暇をみて『男はつらいよ』の映画評をしましょうよ。
――
八つぁん: 二年前に、トラさんや、あんた方のような人たちが書いてあったよ!
  《豊かな貧困者》 とね! 

・・・・・・
5453,人生で最も大切な技術 ー23 豊かな貧困者
2016年02月19日(金)
       『幸福の探求―人生で最も大切な技術』マチウ リカール著
   * ハッピープアー(豊かな貧困者)の存在
「豊かな貧困者」の言葉が意味深長。 仏教用語の「無一物中無尽蔵」の意味、
「人間は無一物が本来の姿だから 、それに徹したとき、逆に一切が無限に出現
する自在の境地が開ける」と似ている。最貧の状態が、最も豊かになることも
ある。 その具体的なケースとすれば解りやすい。 〜その辺りから
≪ 心理学者グループの研究にハッピープアー(幸福な貧困者)と呼ばれる層
 に関するテーマだが、ストレスに苛まれている富裕層が羨むような、陽気で
苦労知らずの人たちをこう呼んでいる。ディエナーによって実施された研究も
その一つ。カルカッタの路上生活者とスラム居住者を対象にした調査から、
彼らの家庭生活、友情、道徳、食事、喜びを含む各種の分野における満足度が、
大学生レベルとほとんど変わらないことが判明した。
 一方、社会的、感情的な愛着をほとんど断ち切っているサンフランシスコの
路上や保護施設生活者の場合は「非常に不幸」と答えている。社会学者たちは、
このハッピー・プア現象の説明に、以下の事実を根拠にしている。
 カルカッタ貧困層の多くは、社会的、経済的な立場が向上する希望を
まったく放棄している結果、この点で不安を感じない。しかも彼らは、食品
などの極めてささやかな物質を手に入れることで容易に満足感を得ている。
 ハッピー・プアが単純極まりない楽観論者だ、とは言い切れない。
チベット語の教材を印刷するために、デリーの貧困地区に暮らしていた
ことがある。ボロボロの三輪車の後ろに客を乗せて人力車のペダルを一日中
踏み続ける、リキシャ仲間がたくさんできた。冬の夜は、道端の空箱や
ダンボールをくべて焚き火をして集まるのが常だった。大声で会話しては、
大笑いをし、あたりを騒がせていた。中には流行歌を歌う者もいた。
焚き火が消える頃には、それぞれの三輪車の中で眠る、という日常。
彼らの生活は楽とは程遠い、非常に辛いものだろう。だが、その善良性と
無頓着こそが彼らを幸福にしているのである。ストレスを溜めこんでいるパリ
の広告代理店や証券市場の連中よりはるかに幸福だ、と考えざるを得ない。
 年老いたブータン小作人のことも忘れることができない。私のいた僧院
の若い僧院長が、新品のシャツと1000ルピーを差し出すと、小作人は、
「300ルピー(約7ドル)以上を手にしたことは一度もありません」と、
おどおどしながら話した。僧院長が「心配事はないか」と聞くと、
しばらく考え込んでこう答えたのである。
「はい、雨の季節に森を歩くとき吸いつく蛭です」
「他には何かないか」「それ以外ありません」
かの有名な樽に暮らすディオゲネスアレキサンダー大王に向かって告げた。
「王よ、私はあなたより偉大です。なぜなら、王が所有したよりはるかに多く
を捨て去ったのだから」。ブータンの小作農の単純さには、偉大な哲学者の
言葉と同じ重さがあるとは言えないだろうが、幸福と満足度が富に正比例
しないことをはっきり示している。驚いたことに、米国人の80%が幸福である、
と答えている。ただ、表面に現れている数字と現状には大きな落差がある。
物質的な状況は改善されているのに、若い世代のうつ病は、1960年代の10倍
に膨れ上がり、それが低年齢層に蔓延しつつある。40年前、うつ病に初めて
罹患する年齢は平均29歳だった。それが今日では14歳に低下。
世界の年間死亡者の2%が自殺で死亡し、戦争や殺人を上回る。米国では、
躁うつ病の患者の自殺が十代男女の死因の2位に上昇している。
スウェーデンでは、学生の自殺が1950年以降260%という驚異的上昇を記録。≫
▼ 準備を含めた45年間の事業人生を終えて、丸裸? で、現在は家内名義の
 自宅で、家内リッチで、私はプアー。しかし、何故か心はハッピ?ープアー
そのもの。だから、卑しい?目線に快感すら感じることがある。実際に、
今日明日の生活に貧する路頭に迷ったら、その余裕はないのだろうが。
デリーのリキシャの明るさの一端が、少しは解る? それが、最大の収穫。
今さら現象としてのコスプレの衣装が、汚れ、擦切れたとして、着たきり雀
のコスプレを羨ましいとは思えないし、逆に、暑苦しくない? と、書くと、
逆だろうと勘違いされるか。 これだけは経験しないと分からないこと。
 話題の川柳〜 我が家では イエスかハイの 二択制   (/へ\*)")ウゥ
で、これも偶然だが、以下の内容に丁度よく繋がっていく。 (_ _。)
・・・・・・
4357, 残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法 −2
2013年02月19日(火)
    「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」 橘玲 著
  * 愛情空間、友情空間、貨幣空間
 私たちは、まず家族、そして友人を第一に考える。そして職場の仲間、
定年になれば趣味仲間になる。しかし貨幣を媒体とする買い物やサービスを
受ける付合いもある。それらの空間を、愛情空間、友情空間、貨幣空間という。
家庭、職場、お店という空間である。その中で、いざとなると金である。
その魔力に、その隠された本性が現れ出る。貨幣で世の中の9割以上を
買うことが出来る実感がする。その本質は交換手段だが欲望を満たす手段。
金は自由そのもの。勤め人が我慢して働くのは、自分の自由を労働という
不自由と交換するため。しかし得た賃金は、自由そのものになる。
その交換の場を貨幣空間という絶妙な表現が良い。お金ほどグローバル価値
のものはない。空気と同じで、それが無くなれば今日の食事もままならない。 
 ーその辺りの要約すると
≪ 私たちにとって、一番大事なのは、家族や恋人などの関係である。
 これが八割ほどとみてよい。そして残りの19%が友人関係。ここには
 会社などの人間関係も含めて「政治空間」という。そして残りが貨幣関係。
 この関係は商品などを通して世界中ともつながる。中国製のユニクロ
 シャツなどは、その典型である。その関係は空間にある。
・愛情空間は2〜10人ぐらいの小さな人間関係で、半径10Mぐらい。
 ところが、この小さな世界が、人生の大半を占める。人間は太古より、
 愛情空間の出来事の中で、愛情を作ってきた。人間社会は親族のネット
 ワークで構成されていて、それを最優先をしても、誰も咎めをしない。
 愛の至上主義は、生命の進化の過程で人類の遺伝子に組み込まれてきた。 
 だから、愛が無くなるなどありえない。
・友情空間は、最大でも20〜30人ぐらい(普通は10人前後)、
 半径100Mほどの人間関係。政治空間まで広げても100人ぐらいでしかない。
 友情空間が大事なのも、人間が社会的動物だからだ。狩猟採集の時代、
 過酷な自然環境のなかで人類の祖先は群れをつくって身を守ってきた。
 群れから追放されることは死を意味していた。
・貨幣空間は、人間関係においては、わずかに1%だが、実際の範囲は、
 90%、いや99%を占めているといってよい。貨幣空間は、農耕と取引
 によって成立してから僅かに一万数千年しかない。ここに私たちが、貨幣空間
 に極めて少ない価値しか認めない理由がある。進化の歴史の重さによって、
 愛情や友情という人間関係に比べ、貨幣を介するつながりの重要性を正しく
 理解できないのだ。≫
▼ その貨幣価値は、一歩、愛情空間と友情空間を出ると、ほぼ全てが
 貨幣空間になる。新幹線に乗り、東京で同級会に出席してみれば分かる。
 その会も、友情空間と貨幣空間のミックス。家を出て、帰るまで、全てが
 貨幣空間になる。現実のシビアさと、家庭の温度はあまりに大きい。
 とはいえ、愛情空間と友情空間も、残酷で残忍の一面がある。
 愛憎空間というか。 ところが、これにネット空間が別に出来て、
 現実社会を覆ってきたのだから・・・  ーつづく
・・・・・・
5089,タガメ女の正体  ー�
2015年02月19日(木)
      ー日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体〜深尾 葉子(著)
  * 魂の脱占領化
 この著書で紹介されていた、「魂の脱植民地化」とは、言いえて妙。
この随想日記で、言い続けてきたことが、たった一言で言い表している・・
終戦の半年後に生まれ、アメリカの占領下、魂まで植民地化された自分に
学生時代から気づいてはいたつもりさった?が・・ しかし、私もダカメ妻?
に絡めとられて40年、何時の間に前期高齢カエルになっていた、? いや、!
  〜ネット検索をすると、以下の内容があった!
≪「魂の植民地化」とは、自由なはずの魂の活動が、人間社会によって呪縛され、
 本来の自分を発揮できない状態のこと。国家による植民地化だけでなく、
親や学校、共同体、社会の空気・思想などが個人の魂を呪縛し植民地化する。
それによって偽装された自分によって、本来の情動や感情が、いかに抑えられ
ているかを、まず自覚しないと。≫
≪「不幸の均霑(キンテン)」という言葉は、第二次世界大戦下に、
 「不幸が平等であるべきだ」という日本国民を縛付けた恐ろしい概念。
それが69年経っていまだに、日本人の心の中に生き続ける。これを作動させて
いるのは個人個人の『蓋』と『箱』という人間の魂と言動を分断する装置だ。
『意図的に自らの言説空間にとって都合の悪いことを「認識しないことにする」
ことで、場の論理を維持する。』「和を以て貴しとなす」と云われるように
日本人独特の価値観がこれに拍車をかける。社会に対し不平不満や誹謗中傷
をぶつける前に、自らの感情の源泉はどこにあるのか考えることが
「不幸の均霑」という呪縛から抜け出す唯一の方法に思う。 ≫
▼ 諸悪の根源である『世間』という幻想。それに縛られた状況が作り上る
 窒息状態が人間を小さな岩穴に閉じ込め、歪んだ結果、病になる。その箍を
極力、意識し、そぎ落としてきたつもりだったが・・ それは具体的にいうと、
世間という妄想。この力が働くのは誹謗中傷で現れる。 これこそ、不幸な
人たち、何も出来ない魂の膿である。彼らの情報は、世間的価値の妄想で
作り上げた「裁き」という誹謗中傷。それが対象だけでなく、自分を毒殺
していることが自覚できない。これが世間の「魂の占領化」である。
毒殺された植民地現人が、ゾンビ化し彷徨って、不幸の均霑をしているのが、
娑婆。だから、自分の周りに柵を巡らし、ひと時でも宙遊の時を持たなければ
ならない。その為、教養(魂の脱占領化)が必要となる。
・・・・・・
5819,緩和小題 〜しまった! ―人は楽観過ぎる    ー 7
2017年02月19日(日)
      < しまった! 「失敗の心理」を科学する
       ジョゼフ・T・ハリナン (著) >
   * 人は楽観的過ぎる生きもの
 えてして、人は自分の言動の記憶は甘くなる。自分の好成績とか、楽しかった
ことは憶えているが、嫌なこと、失敗したことは本能的に封印する。褒められた
こと、良い成績をとったこと、楽しかったツアーなどは記憶を繰返すため鮮明に
記憶に残る。半面、失敗したこと、立ち直れない程の挫折したことは、本能が
不快として、記憶の奥底に封印する。誰の身近にも、「世界は私のためにある」
と思い込んでいる超個人主義者が存在する。私もそうかもしれないが、横に置く。
 遺伝子の本質が自己保存のため利己主義に出来ており、それ故に生存し現在に
至っている事実がある。人間とて、その延長の存在でしかない。遺伝子は生物の
物体を通して生き延びてきた。 超個人主義者を注視すると、意外と幸せそう。
当人は我儘を自覚しているため、隠す業が身についている。 何事も前向きに、
出来るうち、したいうちにするが基本となっている。
 一般的には、18歳までにつくられた固定観念に縛られ、その枠内だけで 生き
ようとする。我儘の特質の一つが超楽観的であること。同じ生きるなら楽観的が
良いが、悲観もないと、大きな挫折が待っている。楽観3に、悲観1の割合が丁度
良い塩梅か。 <短期は悲観的に考えて失敗を最小にして、長期的には楽観的に、
しかし最悪に備えたシェルターを整備しておく> というところか。
   
   * 「決断」は意外と底が浅い
 人生の大きな岐路で、「決断」の場面があるが、これが意外と底が浅いという。
その理由が、<人には「バイアス」がかかっているが、自分にかかっていると
認めたくない心理が働く。これを克服するに、自分に大きなバイアスがかかって
いるという知識と自覚が必要だが、それは土台無理の話。> これが、強固な
バイアスを通した「決断」なら、底が浅いという道理になる。その為、人生を
左右する岐路には、大きな挫折か、決定的な要因が必要になる。人間は、往々
にして、「決断」が出来ずに、後に延ばし、致命的失敗を繰返す生きもの。
中・長期の決断には、準備が必要。 準備を重ねた決断はその分、底が深くなる。
 <「決断」は意外と底が浅い>は、あくまで一面でしかない。そういうこと。

〜ところで、以下の内容が面白い!どのみち死ぬのだから、際ものの人生もある。
 いや、アンハッピーリッチの方が幅と深みがあって面白そう。人によるか?
・・・・・・・
3982, スポーツジムに10ヶ月
2012年02月19日(日)
 スポーツジム(SJ)に通い始め、あと50日で一年になる。
金曜と日曜が公営のミニSJで、それ以外が近くの大型の民営のSJに通う。
一挙に緊張感から解放された反面、ストレスによるウツ予防対策として身体を
動かすことと、セカンドルームとしての場所の確保には、うってつけ。身近の
人の倒産劇で、ストレスが暴発したり、酒浸りになり廃人同様になったのを見て
いるので、とにかく運動でストレス解消と、二つスポーツジムに通いだした。 
元々、二年前からの早朝のサイクリング一時間を習慣化していた(4〜11月)。 
それを加えて一日三時間は運動をすれば、目先の辛い一年を乗り越えるだろう
と始めた。 気分転換には良い反面、地元のため知れ渡ったのだろう、冷たい
視線や聞こえるような陰口もあったが、内語の「シロアリ」の10回の繰返しで、
実際にそう思えるため、丁度良い呪文になっている。シロアリは弱音に敏感、
何とも思わなければ直ぐに消えていくのは世界共通の道理。一年近く真面目に
通った結果、数年来の足腰の重さが五分の一か、十分の一になり、腰痛もほぼ
解消。 それも時間が経つにつれ良くなるのが分かる。6つの運動マシーンと、
その間にステップ台が交互に円環に並んだ中央に、若い女のインストラクターが
ポップ系の音楽に乗って指導する踊るようなイージーラインがよい。この歳で、
ただ踊れといっても無理だが、運動ならできる。立ち話で「今日は、まだ一回目」
というから、一日何度も来ている人がいるようだ。温泉プールに、風呂、サウナ、
ロビーがあれば、格安の娯楽施設でもある。 フリーの世界=御隠居の世界も
入ってみれば、楽しいもの。 昨日フロントで、「今日で200回目です」と
言われた。10ヶ月と10日になるので、祝祭日と定休日を除くと、ほぼ皆勤。 
現職を含め、お薦め。
・・・・・・
4724,シェールガス革命 ー2
2014年02月19日(水)
  * 資源大国の地位を失いかけている中東やロシア
 そういえば、以前ほど原油価格に対し敏感でなくなっているのは、
静かな恐慌?で原油需要が減っているのに加え、アメリカのシェールガス革命
が進んで自前でまかなえるようになったため。 この数十年来のエネルギーの
高騰で、この世の春を謳歌した中東、ロシアも、その恩恵が少なくなってきた。
ロシアのプーチン北方領土問題で、軟化してきたのも、そのため。 
公害問題もあるが、間違いなく新しいエネルギーに重心が移ろうとしている。
 ーその辺りからー
《 シェールガス革命が進めば進むほど、エネルギー価格は下落していく。
 とりわけ、これまでエネルギーの中心にあった石油ほどその影響を大きく
受けざるを得ない。今後、原油価格はどんどん下がり続け、世界のエネルギー
市場の構造は一変することが予想される。周知のように、冷戦崩壊後、経済的に
貧窮していたロシア経済を救ったのは石油や天然ガスなどの資源である。
一般に、原油価格が1バレル80ドルを割り込むと、ロシア経済は苦しくなる。
ロシアは国内産業が未成熟なため、多くの製品を海外から輸入する必要がある。
意外に知られていないが、ロシア最大の弱点は農業。ロシアは多くの農産物を
海外からの輸入に頼っているが、資源が高値で売れないと、外貨を稼ぐことが
できなくなってしまうのである。そこでロシアのプーチン大統領は、天然ガス
はじめとする資源をアジアに売り込もうと、日本にも積極的にアプローチ。
北方領土問題でのやや軟化姿勢はその苦悩の表れなのである。
 同じように、経済的に厳しい状況に追い込まれるのが中東の産油国である。
1973年に石油危機が生じて以降、中東は現在まで40年もの間、大きな政治力を
発揮してきた。それはひとえに石油の賜物と言ってよい。しかしながら、今後
は中東の産油国に頭を下げなくとも、エネルギーが手に入るようになる。今後、
石油は単なるエネルギー商品の一つにすぎなくなる。中東諸国の凋落に合わせて
苦境に陥ることが予想されるのは、英国ロンドンのシティである。
これまで中東のオイルマネーを一手に集めてきたシティは、中東の地位低下と
一蓮托生になる。シェールガス革命後、欧州の中心は、金融においても
実体経済においても、急速にドイツへと移ることになるだろう。》
▼ 日本も脱原発問題を踏まえ、国内の資源開発に乗り出すだしかない。
 しかし、その海域は地震発生と津波のリスクが存在する。それよりも、
全体の需要が減っていくため、さほど面白みのない分野なのかもしれない。
これもあって、アメリカが当分の間は、力を取り戻すことになる。
何があってもアメリカには、ドルという主軸通貨が健在だ。中東の原油
決済通貨を盾にドルの裏付けにしていたものをシェールガスが加わるのだから。