<しまった! 「失敗の心理」を科学する
      ジョゼフ・T・ハリナン (著)>
   * 9割の情報は間違っている
 〖9割の情報は間違っている〗でネット検索をすると、幾つかが出てきたが、
これはというのがない。そこで実感で考えると如何だろう?と改めて考えると、
真実味があり間違いないような。
 会社清算を現実に経験して6年経過するが、これが、まさにそうである。
長期の装置産業ゆえのシェルターを長年かけて組み込んでいたのと、兄と姉の
二つの事業清算時に、その凄惨な実態を見ていた事もあって、財務悪化で追い
込まれる前に早々に清算を決断をした。私の場合、弁護士との呼吸の間合いも
あったが、かなりの程度の覚悟もあり、軟着陸で終えることが出来た。
幼馴染と兄の助言、「何はともあれ、弁護士代を確保して駆け込め」と。
 振返りみれば、その十数年前に大きな判断ミスをしていた。1990年辺りの
国内のバブル崩壊と、その同時期に起きたソ連を筆頭とする共産圏諸国の崩壊
と中国の資本主義への転向に対する情報認識が甘すぎた。その時節にチャンス
とばかりに、新潟駅前に300室から500室の増室に踏み切った。その200室は、
高速道路から延長をしたバイパスにすべきだったか、300室でストップか。
その上に、情報端末の進化と、ネット社会が根こそぎ社会の在り方を変えた。
 バブル崩壊の10年後の2001年の9・11テロ、2008年のリーマンショック
2011年東北大震災が駄目押し。その瞬間、事業断念をしたが、その大元は、
欧米型資本主義と、共産主義の行き詰まり。成るほど、私たちは硬い思いこみ
の9割の間違った情報と知識で縛られていていることと、鈍い脳にあることが
身に染みて知ることになる。傍観者の視線は、勝手に創作した妄想の貼り付け。 
 全ての人に言える、「貧弱な知識に、9割の間違った情報」の思い込みで
一生を終る。逆に、「自分の教養はそこそこあり、知りえた9割の情報は正しい」
と、信じ疑わないのが「世間様」 。9割の情報が好い加減で、ほぼ嘘という
フィルターを持ち、醒めた目でみないと、間違った過多の情報で、判断を間違い
道に迷うことになる。 そうこう考えると、人生、知識だけは貪欲に求め続けて、
少し懐疑的に、しかし気楽に生きた方がよい。問題は正しいだろう1割の情報の
処し方。情報だけは金と手間をかけるしかない。 でも間違えるのが… ?
 で、数日前(2017年2/07)の、『困難な成熟』内田樹 著に続く。
――
   * どうして私たちは、こんなに頭が悪いのか
 人生を振返って、私は何故に、かくも頭が悪いのかと実感する。
そのことを知っているは、むしろ他者。しかし、その他者も、第三者から
見れば全く同じことがいえる。 現状とは過去の頭の悪さの集積の結果。
そう思うと諦めもつくが、問題は、その自覚を万人が持っているかというと、
そうではない。 だから他者の失敗をあげ諂い、「あの男、あまり頭が
良くない」と平気で宣う。 〜その辺りを抜粋〜
・《 現代日本社会の制度的瑕疵のほとんどは「想像力がないので、
 先のことは何も考えずに来た」ことの帰結だろうと僕は思います。…(略)  
 この社会に格差はあります。資源の分配についてのアンフェアはあります。 
 さまざまな理不尽がある。でも、それは誰かが自己利益のために工作してそう
 なっているわけではない。それは無数の「頭の悪さ」の集積なのです。…(略)
 むしろあまり深く考えなかったせいで起きたことが無数に集積して、
 「こんな事態」になっている。僕はそう思います。》(179〜183p)
さらに、
・《自分が選択したこと、自分がやっていること、自分が考えていることの適切
 さについて第三者的、価値中立的な視点から吟味できないことを僕たちは
 「頭が悪い」と言います。そして、第三者的、価値中立的な視点から自分自身
 の推論や判断を吟味するというのは、言い換えると「自分の頭の悪さを点検する」
 ということなのです。…(略)》(184p)
《「あ、オレ間違ったわ」とすぐにフィードバック」しなさいということ…(略)
 「自分は頭が悪いんじゃないか?」という疑問に捉えられて、…(略)
 常日頃から考える習慣をつけていると、「大きな間違い」を犯すリスクが
 軽減される。それだけのことです。》(185ページ)
――
▼ 私たちの頭の悪さを、想像力の無さが起因すると著者はいう。意外と、
 この事実を多くの人は理解してない。小説を読むことは、文字を通して作者の
物語の世界を想像すること。本を読むことは、想像力を培うため、必要になる。
ここで、〖20世紀、アジアアフリカで、欧米の帝国主義諸国を武力で放逐して独立
を勝ち取った革命政権のうち、奪還した資源を公平に分配することに成功したもの
は殆どいなかった。さらに植民地官僚より激しい収奪と独占を許した。』という
厳正な事実がある。20世紀の大殺戮が21世紀に繰返される可能性が無いものと、
思いこんでいるが、これもイメージ不足。人間は虚空の中の、小さな小さなチリ
の存在でしかないを頭では知っている。しかし、そのイメージが出来ないその
ことが人生を貧弱にしている。 それが、<どうして私たちは、こんなに頭が
悪いのか>の答。あの大統領が、その全てを表出している。無知は罪である。
それも重罪である。そして、自然によって間接拷問の後に、死刑に処せられる。
その前に、治療いう名目の毒薬を長年かけ盛られ、薬漬けされたのも知らず…

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5447,閑話小題 〜何もかもが美味しいと思える幸せ
2016年02月13日(土)
    * つれづれに 
 このところプレミアムと名うった缶ビールを買って飲んでいるが、先日の
プレミアムビールは濃厚の茶色。黒ビールで、黒いのは飲んでいるが、
こんな変わった色のビールは初めて。各メーカーが出しているプレミアム
ビールが、どれもこれも美味い。家内に「飲んでみたら、美味いから」と勧め
ても、「どこが美味いかわからない!」の生返事。
 
 先日、ジム帰りに寄ったスーパーの肉売り場で、百グラム千円の霜降りの
牛肉の300gパックが三割の値引。ツマミに少し高めもいいかと、カゴに
入れたら、後ろの男の子が、「すごい!」。現役の頃は、長岡駅新潟駅
スーパーで勤め帰りにツマミ用に霜降りの牛肉を買っていたが、最近はない。
現在、何を食べても飲んでも美味しい。ただ、それだけの話だが。 
レーニングジムの運動効果もあるか。

 美味いといえば、調理済みの冷凍麺類が良い。冷凍技術が進んだためだが。
下味つきの全国各地の名物の麺(例えば喜多方ラーメン)などがあって、
どれもクセになりそう。 今では、食品メーカーがファミレスに収めている?
冷凍の調理済みスパゲッティや焼きソバが家庭用で売り出されている。まあ
平凡で、健康的!ということ。 これまで外食で美味いのは食べ尽くした感が
あるが、こういう平凡な日々のチョットした味わいもよい。老いもあるのか。

株価、為替、原油価格の変動が激しく動いている。これでは資源輸出国は、
堪ったものではない。ロシア、中東、欧州、中国の、何処から、火の手が
上がるのか? 一番の被害者は弱者。通貨量をアメリカは三倍、日本は二倍
に増やしても、物価は上がらないとは、摩訶不思議。何らかのカタチで、
その歪みが、出るのだろうが。

 北朝鮮の大陸間ミサイルと、水爆?実験の成功で、アメリカだけでなく、
世界中が、本気に制裁を始めたようだ。戦争前夜的空気が出てきたような。
問題は、中国が鬼っ子の北朝鮮を、今まで通りに容認するのか?
今回は、かなり厳しい制裁のようだが? それより肥満による病死の可能性?

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5083,閑話小題 〜地方の(生活)現場では ー?
2015年02月13日(金)
   * 新幹線の実質大幅値上げ
 北陸新幹線の開業日の3月14日からのJRの県内料金値上げのパンフレット
を家内が駅から持ち帰った。開業日から上越新幹線乗客の激減を読んでの値上。 
3000円の長岡〜新潟間のS切符が廃止、4200円は4割アップになる。 
 私自身、30年間にわたり、この間をS切符通勤をしていたが、月に20日
通っていたので、月間24000円の値上がり。もう、通わないので、関係ない
としても。JRは、新潟県の横丁化、幹から枝化に、悲観的予測があるため?
それにしても4割アップはないだろう。地方創生というなら、二割下げたら!
 元気がよいのは、銀行関係者、公務員、一部建設業者。 元気がないのは、
農業関係者と、駅前周辺の事業者と、国民保険の年金暮し。その差が更に開く。 
 これでは、朝は、味噌汁、飯、フリカケ、納豆、前日の残りの一品。
昼はウドンかラーメン。夜は鮭か干物の焼物、揚げ物、飯と、慎ましい生活だが、
お年寄りの生活には理想的。 考えてみれば、何れも同じようなものか?
晩酌さえなければ、何とかなるが、その酒と肴が大好きとくるから・・
 TPPは、結果として地方経済を、さらに衰退化をおし進める。
地方創生とよくいうよ!だが、そうもしないと、その惨状は酷くなる一方。
家内からみて、消費財の値上げが、ただならぬ!というが、安い値下品 
を探し、買うのをゲーム感覚で楽しんでいる風。200m先にスーパーが
あるのは、非常にゲームに有効である。何ごとも楽しみに引上げればよい。
 二人の息子の育ってきた時代背景を見ると、私たちと、あまりに時代格差が
あまりに大きい。この格差は、経済学的にみても、縮まることはないという。
 この新幹線の大幅値上げ、ハイパーインフレの予兆でなければ良いが!
・・・・・・
4718,「余命3カ月」のウソ  ー2
2014年02月13日(木)
* 5年生存率と、20年目の転移・再発ー「余命3カ月」のウソー近藤 誠(著) 
 近藤誠と中村仁一の主張、知れば知るほど納得する。【悪性ガンは治らない。
ならば手術も抗癌剤治療は不要。いい加減な余命期間は聞かないこと。
健康診断などしない、どのみち結果は同じである。現代医療を盲信するな。
そういわれれば思い当たることばかり。  ーその辺りをまとめてみるー
・スーちゃんこと、タレントの田中好子が、最初の手術から19年目に再発し、
 アッという間に亡くなったが、これは数百人に一人の特殊なケース。
「5年生存率」とよくいうが、本物のがんでは、治療して残ったがんは
 2〜3年以内に検査で見つかり、亡くなるケースが多い。そのため、数年で
 見つからなければ、大丈夫と言われる。がん細胞も冬眠するケースがあり、
 眠りからさめると性格が変わるケースがある。
・がんが消えたというのは、検査がズサンで、勘違いしたケースでしかない。
食道がんは、手術による死亡が3〜10%もあり、?期でも5年死亡率が
 50〜60%。この生存率は手術をしないのと同じで、手術は無意味。
 ということは、?期以上なら手術をしない方がよいことになる。食道がん
 死因は肺や肝臓などへの転移によるものがほとんど。食道がんの全摘は、
 後遺症・合併症の多い手術で、術後ののダメージは非常に大きい。
食道がん胃がん、肝臓がん、乳がんのような固形がんのすべてに、抗がん剤
 はすすめられない。延命につながる実証がないのに毒性が強く、副作用に
 苦しむことになる。その毒性は老いるほど、喫煙経験があるほど、強くなる。
・転移が見つかった場合の術後の生存率は12%。なら、その時の手術はすべき
 でない。抗がん剤も同じである。以前、治療法が無かった時代には、どんな
 臓器のがんでも、死は穏やかなものだった。がんが恐ろしいと思われるのは、
 治療のせいで、無意味な手術や抗がん剤治療がもたらす生き地獄が恐ろしい。
・リード・タイム・バイアスという言葉がある。例えば、6ヶ月の大腸などの
 悪性がんの生存が、CTスキャンなどで早めに発見、24ヶ月に延びたが、
 1センチのがんが8センチになるに18ヶ月かかるとすると、延命の新薬の
 効果に関係ないことが分る。医師は、見掛け倒しの延命を知っているが、
 誰も口に出さない。薬で売上を上げたいため。
・余命は、聞かないこと。当てずっぽうでしかなく、聞いた患者は、それに
 引き込まれ、その範囲で死んでいく。医師は患者と身内に短めに言っておけば、
 延びた分、喜ばれるため。
▼ 10数年来、中学、高校の同級生が数名、がんで死んでいるが、発見され
 一年以内に亡くなっている。胃がん食道がんは、白血病によるが、悪性は
2年以内、1年が目処になる。原因は、ストレスによる飲酒とタバコ。
還暦過ぎれば、この二人の説に従うのも一つの道。色いろのケースがあるので、
最後は自分の選択になる!良く生きるか、長く生きるか? 良く長く生きたい!
が、振り返れば、みな同じ。「ひとは先、我はあと!」
・・・・・・
4351, 書くことが思いつかない人のための文章教室  ー3
2013年02月13日(水)
      「書くことが思いつかない人のための文章教室」近藤 勝重 (著)
  * いい文章とは? そもそも文章を書くとは何?
 そう簡単に、いい文章など書けるわけがない。「自分が納得した文章を
書き上げる」ことを心掛けた結果として、時にまともな内容がある程度。 
まずは何事も継続し量を書くしかない。そうすると本音が自然と出てくる。
一々飾らなくなるためだが、長年続けると建前で生きている人の心根の浅さが
見えるようになる。本音を隠していると、その本音が枯れ果てて、何時の間に
「ゾンビ」になっている。ただ世間話しか出来ない夢も希望も知性のない人種。 
  ー次の内容が、文章の書き方について解りやすく述べているー
≪ いい文章とは? と問われても、そもそも文章って何なんだろう、文と文章
 とは違うのだろうか。・・文というのは一つのまとまった内容をひと続きの
言葉で表したものです。多くは最後に句点(マル)がついています。その文を、
意味がわかるぎりぎりのところで短く区切ったものを文節と言います。
文の間に「ネ」を入れてみればわかります。「的確な(ネ)表現の(ネ)
文章を(ネ)書きたい」これは四文節から成り立ちます。この文節でつながる
文を二つ三つと重ねて、自らがとらえた事象を考え、意見などを筋立てて
書いたのが文章です。全体をたとえると、「いくつかも節のある一本の竹が
文で、何本も集まって形を成している竹林が文章です」。
 その「いい文章はとは?」ですが、内容が的確に表現されているです。
文章は、その人自身のものでなくてはならない。・・体験は単に身の上に
起きた出来事ではありません。人間の意識が強く働いた結果なのです。
そのときに思ったこと、考えたこと、さらには織り成す感情とともに、大脳皮質
の側頭葉のところに長期記憶として保存されます。文章を書く上でその記憶が
必要になると、やはり大脳皮質にある前頭葉が「こういう記憶を」とリクエス
します。ですから、自分というパーソナリティを形成している体験こそが文章の
最も大きな源泉、おおもとでして、作文というのはそのおおもとから記憶化された
自分自身を引き上げて言葉にする作業にほかなりません。といってそれらは
そのまま言葉になるというものではありません。第一、記憶自体、大喜びした
とか大泣きしたとか、特別な出来事を除けばそれほど鮮明ではないでしょう。
なかには部分的にしか浮かんでこないものもあると思われます。しかし体験も
言葉もすべては自分の中にあるわけ。それを投げ出さないかぎり文章化は不可能。
また文章は、自分にしか書けないことを、誰が読んでもわかるように書き直す
ことです。 ・・・ ≫
▼ 側頭葉残された「思い出」は、その人にとって意味があるから長期保存と
 して残っている。だから、書き出せば、その意味の解明になるし読手も面白い。
記憶に残っているだけで意味があり、その人の本質が隠れている。文章を書く
のは恐ろしく面白いのは、そのため。脳は物語にすると記憶に残るのは、筋書き
を求めているため。で、こうして毎日「あれこれ」を起承転結にし纏めている。 
記憶にガラクタしか残ってないのは、どうして?
・・・・・・
3976, 閑話小題
2012年02月13日(月)
  * 冬は濁り酒と辛口の酒のミックスに限る
 二年ほど前から10月から3月にかけて、濁り酒と辛口の酒を一対一の混ぜ
合わせて飲んでいる。濁り酒だけだと甘過ぎ、かつ癖が強いので、何気なく
紙パックの酒を混ぜてみたところ、これが良い。濁り酒は菊水酒造の「五郎八」
(1980円)。辛口は全国ブランドの普通酒を混ぜ、燗にする。
これに水代わりでノンアルコールビールを一本飲む。これで、酔いが襲ってくる。 
濁り酒も色いろ飲んでみたが、値段の割りに「五郎八」が美味い。混ぜ合わせると
水割りにしたように和らぐ。慣れると麹の深みを感じる。一挙に酔いが回るため、
つい飲み過ぎることもない。3千円と千円の酒のミックスと、二千円の酒は、
どちらが美味いのだろうか? 以前、事務所の飲み残しの酒、何種類かを一本の
瓶に入れて冷蔵庫で寝かせて飲んだことがあるが、それが極上の味。
吉田類の酒場放浪記」という番組で、京都の居酒屋の女将が色々の種類の酒を
カメに入れて当店ブランドにしていた。 自分ブランドは一合パック二つを
混ぜれば可能である。濁り酒と辛口酒のミックスは自分ブランド酒をつくって
いたのである。 混ぜないで二つを交互に飲んでみたが、辛口が負けてしまう。 
ケチ臭い話だが、話題としては面白い?ホットビールとか、焼酎のビール割とか。
 ・・・・・・・
3611, 大相撲八百長事件 ー3
2011年02月13日(日)
 二人が勝ち負けを決する個人競技である限り、そして個人の意思が携帯電話や
パソコンで簡単に行き来できる現在、「八百長をするな!」という方に無理ある。 
お互いに四つに組んだ時に互いの耳と口が至近距離になる。そこで20、30万
と仲間同士の符丁を決めておけば、阻止など出来るわけがない。「自動車事故死
が数千人もあるので、自動車を廃止してしまえ」と主張するようなもの。
まずは交通違反を止めろと言っても、これも無理の話。八百長に関して、
今回のように発覚したら厳罰を科せばよい。「八百長が絶えないから大相撲を
公益団体を外してしまえ」という論理に無理がある。この怪しげな興行世界が
日本伝統のマイナーの側面である。これを解説者では一部の人しか主張してない。
だから、今回も、4人は追放、疑問のある10数名を三場所の出場停止をして
幕引きをするだけでよい。 日曜日の夕刻のお笑い番組の「大切り」は、作家が
いて、そのストーリーにそって、落語家が珍妙なやりとりをする。
一時、週刊誌が、このことを槍玉に上げたが、メンバー全員それを否定した
コメントをしていた。それは当然である。160キロ平均もある鍛えぬかれた大男
が、全力で15日間も続けてぶつかりあったら、どうなるか分かりきったこと。
幕内・数十人の閉鎖社会の中で勝ち星の貸し借りがあるのは当然で、それを含めて
楽しむのが大相撲の面白味である。だから、私は初日と千秋楽は幕下から見る。
初日は貸し借りのない真剣勝負が見られ、千秋楽は出てくる互いの力士の勝ち
星を見て、暗黙のうちにドチラが勝つかを予測しながら見るのである。
見る方も分っていて見ている。私が知る限り、ほぼ100パーセント、貸し借りを
している。日本文化は談合世界の中で育ってきたのである。麻薬などで追放に
なった元外国人力士などから、多くの実話が出てくるのだろうが、交通事故に
気をつけた方がよい。
・・・・・・・・
3246, 新・欝の時代  −2
 2010年02月13日(土)
  * 「うつ」9つの症状
 うつ病について何度か書いてきた。私は、うつ病は、普通の風邪や胃腸病
などと同じで、精神も発熱したり、傷口が化膿するのは自然であり、手当てを
すれば治ると思ってきた。 知人に、重い躁鬱の人がいたが、医者より私の
見立てに信頼を置かれ、20年近く相談にのった。数年前に癌で亡くなったが、
それは見ていても気の毒であった。「精神の束の大元が制御不能になってしまう」
というのが私の捉え方。その時は病院に入るか静養をとって回復を待つしかない。 
うつ病はれっきとした病気。うつ病は「気分がひどく落ち込んだり何事にも
興味を持てなくなったり、おっくうだったり、なんとなくだるかったりして
強い苦痛を感じ、日常の生活に支障が現れるまでになった状態」。この状態は、
日常的な軽度の落ち込みから、重いものまであり、原因について諸々ある。
「悲しくて苦しくて涙がこぼれ落ちそうになり、胸が強く締めつけられるような
状態が何日も、時には何ヶ月も続くという。うつ病は、内因性うつ病と、
心因性うつ病とに分けて考えられていた。しかし、内因性うつ病でも発症の
きっかけとなる心因があることが多いため、症状の形で分類されるようになった。
 *うつ病の基本的な症状は以下のようなもの
            (○は大丈夫、 ×はその傾向あり、 △は少し)
1.強いうつ気分    ○        2.興味や喜びの喪失    ○
3.食欲の障害     ○        4.睡眠の障害       ○
5。精神運動の障害(制止または焦燥)○  6.疲れやすさ、気力の減退 ○
7.強い罪責感     ○        8.思考力や集中力の低下  ○ 
9、死への思い     ○ 
 このうち、5つ以上が、二週間以上続いた場合に「うつ」と診断される。
私は最近、少し欝っぽいと思っていたが、全部○、全くの思い込みだった。
(1、の強いうつ気分)が、(少しうつ気分ぎみ)だけのこと。何かガックリ?
 ときた。 4つが△なら、軽いウツとってもよいが。 高島忠雄や、小川宏
「うつ」の症状を聞くと凄惨である。恐慌の時代、ある日突然に株と国債の暴落、
それからくる経済麻痺が何時起きても不思議でない。大部分の人にとって、
生活環境が激変する可能性がある。数年前の調査では、国内のうつ患者は
250万〜300万人とされ、今では500万人の可能性も。高齢者の大部分は、
老人性鬱症という。生老病死の問題が身近になれば仕方がないが・・人生の秋か!
  ・・・・・・・・
 2871、 構造改革路線の罪
 2009年02月13日(金)
文藝春秋・三月号」や、昨日の読売新聞に、構造改革推進派だった
三菱UFJリサーチ&コンサルティング理事長の中谷巌氏が、新自由主義からの
「転向」宣言を寄稿している。
*まずは三菱UFJリサーチ&コンサルティングのブログに、彼のコラムが
 載っていたので、要所をコピーしてみる。
「なんでも市場に任せるべき」「国がどうなるかは市場に聞いてくれ」という
新自由主義的な発想に基づく「改革」は無責任だし、危ないのではないかという
ことを強調したいのである。実際、グローバル資本主義は巨大なバブル崩壊
招来し、世界経済に多大の損害を与えたし、平等社会を誇っていた日本もいつの
間にかアメリカに次ぐ世界第2位の「貧困大国」になってしまった。
そのほかにも医療難民の発生、異常犯罪の頻発、食品偽装など、日本の
「安心・安全」が損なわれ、人の心も荒んできたように見える。これを放って
おいてよいのかという問題意識である。 新自由主義的改革においては、
「個人の自由」を「公共の利益」に優先させ、あとは小さな政府の下
「市場にお任せ」すれば経済活性化が可能になるという考え方をとるが、
それが上記のようなさまざまな副作用を生んでしまった。したがって、
「改革」は必要だが、それはなんでも市場に任せておけばうまくいくといった
新自由主義的な発想に基づく「改革」ではなく日本のよき文化的伝統や社会
の温かさ、「安心・安全」社会を維持し、それらにさらに磨きをかけることが
できるような、日本人が「幸せ」になれる「改革」こそ必要であると考えたわけ。
そのための方向性はもっと勉強しなければならないが、とりあえずは、
「貧困大国」の汚名を返上する改革が必要だろう。底辺を底上げし、貧困層
社会から脱落していくのを防ぐこと。 このことが重要なのは、「日本の奇跡的
成長の原動力であった中間層の活力を回復しないと日本の将来はない」と考える
からである。日本が富裕層と貧困層に2分されてしまえば、社会は荒み、
日本の良さが失われるだろう。 (字数の関係でカット2011年02月13日)