<「自分」から自由になる沈黙入門〜小池龍之介(著) >
   * 否定の魔力
 〜帯にある<五つの手習い>にひかれて手にした本〜
   現在の日常の態度のようでもある
【 その1.まったく何かにケチをつけずに1日を過ごしてみる
  その2.天皇陛下のようにスロウに、徹底的に自己を抑制して喋る 
 その3.正義で相手を論破することをやめる 
 その4.「買いたい」「食べたたい」欲望にかられたら、
     「ドウデモイイ」と念じる 
 その5.身近で大切に思う人に対してこそ、つねに幻滅しておく】
★ この随想日記を書き始めて、もう直ぐに17年目に入る。こうして公開する
 ことで、言いたいこと、聞いてほしいことも書いているので、沈黙と、ほど
遠い生活といっていいだろう。どうだろう? けっこうケチをつけ、否定する
ことで、間接的に自慢している自分がいるのでは? 御近所にも、知人にも、
「他人への否定の魔力」を売りにしている俗物が結構、存在をしている。
心の中の検事役が極端に勝っている人たち。「えっ、自分のこと?」と思う人
が多くいるはず。腐ったような女なら未だしも、大の男ときたら、笑って
済まされない。哲学は、問題の前提を疑うこと、否定することが、第一歩。
否定を否定したら、まず思考停止になる。
             〜「否定の魔力」(p71)より
≪ 批判にしろ、悪口にしろ、つまるところ何かを「否定」することには、
 怪しげなまりょくがあるのやもしれません。 すなわち、「否定」とは、
「私ってステキでしょうー! こんな私を見て」てふ呪文。
「あいつはダメだ」と否定すると、その「あいつ」と比べて自分が素晴ら
しい人間になったかのような魔力がかかるのであります。
多くの人は、自分を語りをしたい、自慢をしたい。だけれど、自分を
ストレートに自慢するのは恥ずかしい。それでも、人の心ってのはほって
おくと無駄に気持ちが良くなりたくなるゆえに、ついつい、「じゃあ、
ちょっとバレにくいやり方で自慢してみようかー」と、否定トリックの
魔術にはまってしまう。否定が自慢と気づかなかったとしても、残念ながら、
否定ばかりする人の周りにいると、良い気持ちがしない、そのトリックが
うすうす感じられるからこそ… ≫
▼ 6年前に事業整理をして以来、家内と僅かな知人以外に、ますます心を
 閉ざす 傾向にある。その分、ここで言いたい放題で、プラマイゼロだが。
ブログで書くことは、直接的、間接的に自慢話。16年間、自慢話をしてきた
ことになる。普段でも無意識で自慢のタネを探して、とうとうと内語で自慢
話をしている馬鹿さ加減に、驚くことがある。偽善を超えて、露悪、偽悪、
虚悪を演じている己がいる。事業清算のプロセスで、否定トリック魔術の丁度
よい酒のツマミにされているのだろうが… 半径1〜2キロmが全世界の正義が
あって然るべき。 サンフランシスコの中華街の正義というやつ。街を一歩
出れば何、これ…  否定の三倍の肯定の精神が必要になる。
 これを意識しておかないと、悪臭が漂ってくる。だから、ひたすら「沈黙」
をするしかないということ? スポーツジムで、ひたすら沈黙を保っているが、
これが面白い。無言も、一つの独特の態度。 そこには様々な態度がある。

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5425,閑話小題 〜年明け早々に何かが始った
2016年01月22日(金)
    * 年明け早々に何かが?
 4年前の同月同日のファイナル・クラッシュを読み返すと、極論と、
思われるが、これも今までリンゲルをうって、それを延期しただけ? 
 そのマグマが、さらに溜まっている。先日のTVのニュースで、
阿部首相と、麻生副首相と、黒田日銀総裁が、テーブルに並んでいたが、
麻生と、黒田が伏目顔で、何か重大な事態が、起きようとしているのを、
知っている素振りにみえた。 これだけ、金融緩和をして、年明けから3千円
の株価の下落である。〜ある経済ジャーナリストの、ブログのコメント
≪ NY株も上海株も小康状態の中で、日本株が急落している。
 日本株も「弱気相場圏」入りしたと思われる。
 投資家の心理的ダメージ修復には時間を要する。
日経平均1万6千円、円115円、原油25ドル近傍へ相場が一斉に
大きく揺れるときが、全員弱気による売りのクライマックスになりそうな展開。
それにしても、新年から日本株 2勝10敗 となると、未体験ゾーンである。
 米利上げと中国経済は、政策対応で、少なくとも止血剤的効果は見込める。
問題は、政策対応が効かず、制御不能に陥った原油相場だ。
 原油安は原油輸入国の日本にはプラスといったところで、投機主導の相場
には軽くスル―されてしまう。先物空売りが急増すれば買戻しが入るという
市況の法則も通用しない。下がったら、もっと売る、というモードに入っている。
俯瞰すれば、原油市場は、新常態の需給均衡価格を荒っぽく模索している。
20ドル台では、供給サイドの新規油田開発がストップするので、長期的に
需給は締まると分かっていても、相場は下方へオーバーシュートしてしまう。≫
 かなり、厳しい局面に入っているようだ。≫
▼ この文章は、数日前に書かれたが、あれよとというまに、
日経平均1万6千円、為替115円、原油25ドル」へ相場はふれている。
「前もって決断した5年前の事業清算は正解」と思わせる大津波の本格到来か。
 で、これも偶然、以下の2013年01月22日(火)、2012年01月22日(日)の
< * 死に至る無限ループ 『財政恐慌』浜矩子著 >
< * 日本経済の行方 「ファイナル・クラッシュ 世界経済は
   大破局に向かっている!」〜3954, ファイナル・クラッシュー6 >
 に、脈絡がつながっていく。 納得である。
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4329, 財政恐慌 −5
2013年01月22日(火)                    
    * 死に至る無限ループ    『財政恐慌』浜矩子著 
 以下の抜粋部分は近未来の財政破綻と恐慌を明確に分析している。 
これは日本だけでなく、アメリカ、欧州も同じこと。最後のリンゲルをうち
終わった後の近未来の日本の惨状を考えると惨憺たる思いである。 
   ーまずは、その辺からー
≪ 恐慌とは何か。それは、要するに経済活動のシック死現象だ。
 劇的な形で、あっという間に経済活動がマヒ状態に陥る。そうなれば、
人々は恐れ慌てる。だから、恐慌という。このとてつもなく怖い現象を、財政が
引き起こす。そのようなとんでもないことが起こる世の中になった。それは、
なぜか。グローバル時代においては、ヒト・モノ・カネが国境を越える。
ところが、財政は国境を越えられない。国境を越えられない財政が、
国境を越えたヒト・モノ・カネの動きが引き起こす様々な大問題に対処
しなければならない。そのことが、いまだかってなく重い負担になっている。
その重みに耐えられなくなった時、起こってはならない財政恐慌が発生する。
 ご承知の通り、財政政策というものは、景気変動による経済活動の浮沈を
ならす機能を果たす。財政にそのような役割を付与すべしと唱えたのが、
かのケインズ。 経済活動が大膨張と大縮小の間を行ったり来たりし、その度
ごとに人々の生活を痛めつける。この極端な循環現象から経済社会を解放しよう。
そこに、財政政策のそもそもの眼目がある。
 その意味で、極めて雑駁に言えぱ、要するに財政政策というものは恐慌逃避
のために存在するということになる。恐慌は経済活動のショック死現象だが、
見方を変えれば洪水のようなもの。大河が溢れれば洪水になる。洪水はすべてを
流し、その過ぎ去りし後に新たな生命の循環が始まる。新たなスタートを切る
のは結構だが、その前に、あまりに悲惨な大清算の場面をどうしても経なければ
ならないのか。その衝撃をなんとか緩和できないものか。そのような発想の中から、
政策の関与によって経済的変動を微調整しようというケインズ的考え方が生まれた。
 かくして、ケインズ後の経済の世界は、恐慌というショック死現象に陥ること
を免れることになった。ただし、そのための代償として、常にインフレに陥り
やすい体質が世界的に根づくことになった。それはそうだろう。
経済活動のショック死を防ぐべく、政策が早め早めにカンフル剤を打つ。
その状態が続けば、経済活動は常にとってもハイになりやすい。欝状態に陥る
ことを避けるために、どうしても躁状態を慢性化する方向にバイアスがかかる。
要するに人類は慢性インフレという代償を払うことによって、繰り返し襲う
恐慌の洪水から解放された。それが従来型の基本認識だった。ところが、いまや
その認識とはあまりにも違う構図が我々の目の前に出現している。いまや、
内と外との関係は実に曖昧だ。国内から外に出て行き、外から内に流れ込む。
数多くの工場が丸ごと国境を超えて移転する。それに伴って雇用機会もかつて
ない勢いで内から外へ流れ出す。≫
▼ 問題は、大清算の国民の痛み。ギリシャが、いざ予算削減で国民の痛みに
 直面すると同時に拒否するパターンと同じことが、今までも、これからも
日本に起こる。目先の痛みを恐れ問題の先送りを続けてきたが、もう許されない。
しかし茹で蛙状態の日本人も同じこと。最後は金持ちは国外に移住。 
国内残留組は貧乏になるしかない。それを、国民は選んだ結果である。
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3954, ファイナル・クラッシュ ー6
2012年01月22日(日)
 * 日本経済の行方 「ファイナル・クラッシュ 世界経済は
                  大破局に向かっている!」
≪ 著者ヒューゴはファイナル・クラッシの主因を大西洋両岸のイギリス、
 アメリカの浪費型経済システムと見ている。まずアメリカ、そしてイギリス
を含むヨーロヅパが完全な機能不全に陥って、日本を含むアジアも経済的な
破局に巻き込まれる見通し。しかし、日本経済を振り返れば、アメリカ以上に
借金頼みのいびつな形となっていることは疑いない。「アジアの成長が止まる
ことも、あるいは崖っぷちで踏みとどまっているアメリカとヨーロッパの
経済が足を滑らせて恐慌状態に転がり落ちることも世界経済全体がファイナル・
クラッシュを迎える引き金となるだろう。そして世界にはもう一つ大きな危険
要因が存在する。日本である。私の予想では日本政府はもう一段階の格下げに
あい、アメリカ政府に先駆けて財政破綻する。その後、日本に引きずられて
アメリカとヨーロッパ諸国も同じ道をたどることになる。アメリカ先行ではなく、
日本がアメリカを引きずり下ろすのだ。この点が著者ヒューゴと私の見解の相違
である。もっとも違いといってもシナリオが違うだけ、最終的な結末は大差ない。
日本経済の抱える問題を、世界では「ジャパン・プロブレム」と呼んでいる。
懸念されているのは、日本政府の財政状況。日本政府の負債は、財務省の発表
によれば二〇一〇年度末で九二四兆円。 OECD(経済協力開発機構)の推計では、
二〇一一年にも国内総生産比で二〇〇%を突破し、さらに今回の震災の復興費用
により二三五%になると言われている。また、政府の歳出が税収の二倍を上回る。
そういう国は長くは続かない。しかも日本政府はこれから震災復興を理由として、
今以上に支出を増やそうとしているのだ。日本では報道されていないが、
海外では今や日本政府の財政破綻こそ、世界経済の最大の懸念事項なのである。
IMFの発表を見ていても、東日本大震災は世界経済の撹乱要因、危険要因と
みなしている。ただでさえ弱っていた日本経済を震災が破錠させ、それがさらに
世界経済のメルトダウンの引き金を引くことを、欧米先進諸国は恐れている。
震災後に行われたG20の会合でも、その方向でミーティングが進行していた。
ジャパン・プロブレムの根本原因は、二〇年間にもわたる日本の民間経済の
不振を、政府が財政支出の増加でカパーしようとしたことだ。
これはコインの裏と表という両面がある。「失われ20年」と言いながら、
日本が生き残ってきたこと。それは政府の財政支出の拡大により支えられていた。
これがコインの表面である。コインの裏面は、その財政支出の拡大が日本経済を
破綻させ、世界経済のクラッシュの原因となりかねないという問題だ。 
なぜ日本経済は二〇年にもわたる不振に陥ったのか。これについては世上、
金融システム問題、中国の工業化などさまざま理由があげられている、
私見では少子高齢化である。日本は人口が減少している。とくに労働人口が減り、
老齢者が急速に増加、ものづくり人力も喪失している。大震災、原発事故という
のは想定外の問題なのだが、日本経済衰退の根本には少子高齢化があり、
これは変えられない。人口増を前提とした高度成長期型の経済モデルは、
もはや維持不可能なのだ。この根本的な問題がここ二〇年間、それほど表面化
せずにやってこれたのは、アジアの経済成長とアメリカの過剰消費という
外部要因のおかげである。だが、日本経済を支えていたこの二つのエンジンが
今、まさに止まろうとしている。 ≫
▼ 東北大震災も、国家財政からみたら大きな問題になってくる。
 前の事業を継続していたらと考えると背筋が寒くなる。それも電気料金の
値上げ、ボイラーの灯油の値上げ、客数の減少など、実際に成り立たない事態。
時流が先行して現れ出る仕事なので、沖合の津波の襲来が見えてしまうから、
毎日のように、ここで声高に喚いている。一年前の今時分になって、やっと
事の重大さを認識し、現実問題として事業の存続を考え出した。そして、
その僅か二ヶ月後に整理、倒産を決断をせざるを得なかった。
結局は、誰も助けてはくれない! 自分で見据え、判断し、決断するしかない。 
この国とギリシャ、イタリアと、どこが違うのだろう。
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5061,閑話小題 〜何を慌てている?
2015年01月22日(木)
   * 何を今さら
 イスラム国の脅しに、国家をあげての危機管理とか。生首を落とされるのが
世界中にネットで流されるのが拙いらしい。あの二人の御仁、他国の人たちの
首落としの刑からして、自分の危険を覚悟をして現地に行ったはず。たまたま、
展開が斬首となっても、いた仕方がない。何を今さらである。
 宗教戦争とは、そういうもの。 8千キロも離れた異教徒が戦争ビジネスを
画策して、そこに身を投じた結果でしかない。ツアーとはいえ、世界の秘境と
異郷で、危険な状況を体験したが、万一の場合、仕方がないと割切っていた。
 ここで御出ましになるのが人道主義者。その論理の筋たては、聞かなくとも
分かる・・ 政府としては、一応、最大限の誠意を見せるが、裏取引での妥協は
許せない。 他国のケースの身代金の相場が200万ドルというが、どうだろう、
この辺りで手を打つかどうか。今回は、安部がイスラエルの訪問のタイミングを
狙った芝居がかった大金。 暴力団の恐喝の場合、初めは法外の値を要求する
のが常套手段。部族長の仲介で、妥協するかどうか。 結果は、生首が落とされ、
映像が世界中を駆け巡り、平和な島国の危機意識の希薄さと、精神の甘さが
世界中に流される? これでは、エボラ出血熱などのリスクを考えると、中国、
東南アジア、韓国、アフリカ、中近東、欧州に、旅行する気が無くなってしまう。
 旅行代理店は、先行き真っ暗だろう。ところで、検索に『イスラム国 斬首』
と入れたところ、様々な打首が出てきた。ズラーッと並んだ刎ねられた胴体に、
生首が置かれた写真や、柵に置かれた生首とか・・ 深層は、人種間差別と、
世界的貧富の拡大が情報化で露出され、グローバル化で、いずれの国にも、
直接、影響をする時代になってしまったことと、情報端末の普及で、世論操作
が難しくなったことである。 アラブ世界には、凶暴な独裁者が必要悪として
必要とさえ思えるのが、この「イスラム国」の存在である。 
 それにしても、アブラハムは、厄介な神ヤフーをおつくりになった。
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4696, 悲観のプロセス12の段階
2014年01月22日(水)                     
 * 悲観のプロセス12の段階  『心を癒やす言葉の花束』デーケン著 
  ここで、死を覚悟するまでの悲観のプロセスを紹介している。
 挫折を一つの小さな死とすれば、この3年近くで、ほぼ同じ悲観のプロセスを
経験したため、以前読んだ時より深い実感がある。本物の死への予習? 
  ーまずはその辺りからー
《 デーケンは「この辛い12の段階を誰かが代わることはできない、
 自分の中で時間をかけ消化するより仕方がない 」と力説。この階段は個人差
 があり、順番に経験することもあれば入れ替わることも同時に経験することも
 順番を飛び越えることもある。
 1段階:精神的打撃と麻痺状態:  愛する人の死という衝撃によって、
    一時的に現実感覚が麻痺状態になる。心身のショックを少しでも
    和らげようとする本能的な働き、 つまり、防衛規制。
 2段階:否認 :感情、理性ともに相手の死という事実を否定する。
 3段階:パニック :身近な死に直面した恐怖による極度のパニックを起こす。
 4段階:怒りと不当感 :不当な苦しみを負わされたという感情から、強い怒り
    を感じる。「私だけがなぜ?」「神様はなぜ、ひどい運命を科すの?」
 5段階:敵意とルサンチマン(妬み):  周囲の人々や個人に対して、
    敵意という形で、やり場のない感情をぶつける
 6段階:罪意識:悲嘆の行為を代表する反応で、過去の行いを悔やみ自分を責める
 7段階:空想形成 :幻想ー空想の中で、故人がまだ生きているかのように思い
    込み、実生活でもそのように振る舞う
 8段階:孤独感と抑鬱 :健全な悲嘆のプロセスの一部分、
    早く乗り越えようとする努力と周囲の援助が重要
 9段階:精神的混乱とアパシー(無関心):日々の生活目標を見失った空虚
    さから、どうしていいかわからなくなる
10段階:あきらめ 受容 :自分の置かれた状況を「明らか」にみつめ、
    現実に勇気を持って直面しようとする
11段階:新しい希望 :ユーモアと笑いの再発見 :ユーモアと笑いは
    健康的な生活に欠かせない要素で、その復活は、悲嘆プロセスを
    乗り切りつつあるしるし
12段階:立ち直りの段階 :新しいアイデンティティの誕生:
    以前の自分に戻るのではなく、苦悩に満ちた悲嘆のプロセスを経て、
    より成熟した人格者として生まれ変わる 》
▼ 以前にも、ここで死の受容のプロセスーキューブラー=ロスが
  『死ぬ瞬間』の中で発表したものを取り扱った。
・否認: 自分が死ぬということは嘘ではないのかと疑う段階である。
・怒り: なぜ自分が死ななければならないかという怒りを周囲に向ける段階。
・取引: なんとか死なずにすむように取引をしようと試みる段階である。
 何かにすがろうという心理状態である。
抑うつ:なにもできなくなる段階である。
・受容: 最終的に自分が死に行くことを受け入れる段階である。
  これをベースに、書き加えたもののようだが、諦めから自分の状況を
「明らか」にして、受容することで心安らかになることが最終の段階。
その過程の心は暴風を突き抜けた中で、諦め、感謝に変わっていく。 
それを果たして楽しめる?

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3589, ユダヤ人 魔法のコトバ
2011年01月22日(土)
    「ユダヤ人 魔法のコトバ」 ースティーブ・モリヤマ著
 ユダヤ人の格言は、数千年の歴史に裏付けられているので、奥行きが深い。
世界の権力構造にはユダヤ人が深く関わっている。下手な人生論など足元にも
及ばない説得力を持つ。
 ー この本の中で、印象に残った箇所を幾つか書き出してみる ー
* 成程!
 「私は決して歳をとらない。私にとって、老齢とはいつも自分より15歳年上
  のことだから」ー米国投資家・ベルナルド・バル−ナ
 解)逆に自分より15歳年下からみれば、老齢ということになる。 
   40歳位までは55歳以上の人は皆、老齢に見えた。
* 笑うしか術がない時
  人生の中で、本当に深刻な時と問題がある。その時は、独り笑うしかない。 
 解)その笑いが、振り返ると何ともいえない思い出になる。
  ところで、笑えるのは本当に深刻だろうか? 愚問か!
* 物忘れ
 「まずは名前、そして顔が思い出せなくなる。次にズボンのジッパーを
  上げるのを忘れるようになる。そして最後には、ジッパーを下ろすのを
  忘れるようになる」  コメディアン ージョージ・ハーンズ
 解)これ、笑っていられない年齢になってきた!
* 口の軽い奴
 「手癖、女癖の悪い奴より、口の軽いやつのほうが始末が悪い」ータルムード
 「噂話はかならず三人を殺す。噂をばら撒くやつ、疑問も抱かずに噂話を
  聞く人、そして対象になっている人」
 解)教養のないオバチャン。それと、そのトジブタの割れ鍋の男。
  酒が入ると、他人事ではないか・・
* 夢も悪夢もあったけど
「夢も悪夢もあったが、夢があればこそ悪夢を乗り切れた」ージョナス・ソーク
解)悪夢を乗り越えた時点で、それは志に変ってしまう。乗り越えないと
  挫折が待っている。「夢も悪夢もあったけど、(悪夢)があったこそ
 (夢)がかなったのだ」も、道理。