* 今週が注目
 この23日に、英国のEUからの脱退か居残りかの正否の国民投票がある。
最後の最後は、残留だろうが、これだけは終わってみなければ分からない。
もし脱退なら、世界の景気が更に落ち込むことになり、アメリカ大統領選や、
独国、仏国にも大きな影響を与える。今年前半の一大イベントになるか否か。
 時を同じくして欧州サッカー選手権の国別の戦いが、佳境に入っている。
今回から、機会がある度にTVで観ているが、これが面白い。他国同士でも
観客の熱狂に引き込まれる。彼らにとって、サッカーを通したリアルタイムな
代理戦争に参戦している感覚である。 リタイアをすると、自分の立場の
バイスが小さくなるため、何事も新鮮に受止めれるようになる。
   * 適正寿命
 ある本の中に、『適正寿命』という文字があった。漠然と長生きできれば
よいと思っていたが、経済面、健康面、生き甲斐面の3つの条件が整った上
での、適正な人間の寿命を考えると、死にそこなわない、『適正な寿命』の
時節が考えられる。 男性の場合、健康年齢(寝たきりや介護を受けず日常
生活が可能な年齢)が70歳。死亡平均年齢が80歳からして、10年の介護が必要。 
とすると、適正寿命は、その中間の75歳辺りか。 70歳になった私の実感から
しても、その辺り? 数年前に、仮説で、私の健康年齢を75歳に設定をした。
で、そろそろ、ガンか、脳梗塞の兆候が出てきそうだが。 何せ、平日は、
平均3時間も運動をし、何とか未病で抑えているため、表立っては、いたって
元気。「死ぬべきときには、死ぬがよい」が、余命半年か、一年と確定したら
動転し、奈落の底に沈むのだろうが。          

・・・・・・・
2005/03/08
1435, 人生の第四コーナー
私の年齢ともなれば、競馬でいえば第四コーナーを回って最後の直線コーナーになる。
名馬は、この第四コーナーから直線の追い込みに本当の力を出す。
逆にいえば胸突き八丁でもあり、一番大事な時期でもある。

両親の生き様を直接目にすることができた。
それは、長年かけた楽しみを追及することである。
その準備を如何にしてきたかが問題であるが、その一つにお金もある。

先日書いた中年クライシスは、社会的な世界だけで生きてきた人間に生じる。
ライフワークのベースをつくっておかなくては、人生の第四コーナーの直線で
息が尽きてしまう。

今年の4月1日から、私の同期の定年が始る。
私の知る限り生き生きしている人は僅かである。
自分の趣味と独自の世界をつくっていなかった人が多い。

人間には、社会的側面の欲求を満たす側面と
     文化的側面の欲求を満たす側面がある。
直線コーナーまでは、社会的側面の充実が主になり、
その後は、文化的側面の欲求の充実が主となる。

社会的側面を一つずつ剃り落としていく為には本当にしたいことを見つけることである。
そのためには、まずは孤独、孤立を恐れてはならない。
それを恐れていては、
社会的仮面ーチンドン屋ーを演じ続ける日々しか過ごせなくなる。

51歳の年に、ジックリと考える節目の時期があった。
そこで、
「60歳までに、それ以降の人生を全て詰め込んで生きる。
 人生の余白を残さない!やりたいことは、この十年で全てやりつくす」
と決めて、実行してきた。
これは人生設計というより、ある程度の悟りに近かった。

折り返し地点を越えて直線コースに入った中で何を求めたらよいかと考えた。
しかし、その答えはある訳がない。
そこで気楽に「60歳を目標に、それ以降のことを先取りをして
全てやってしまうと考えれば、自ずから多くのやり残したことが見えてくる。
それを周囲の目を気にしないでやり尽す。」と考えた。
今から見ると、それが大正解であったようだ。

その60歳まであと1年、この8年でやり残したことが多い。
が、しかし多くのことも実行した。
このHPも一種の自分史でもあり、遺言でもある。
他人から見たら、この程度のことかも知れないが、一応言いたいこと
は書き残したつもりである。

「定年になったら」とか、
「子供が大学を卒業をしてから」からといって先延ばしにするのではなく、
現在できることを先取りをして、ドンドン実行すべきである。

その為には、世間にドップリつかっている俗物を多く見つけ、
心の中で徹底的に否定することであった。
早く言えば近寄らないことであった。

それでは、「60歳を過ぎたら何をするのか?」という疑問が出るが、
50代で実行してきた周辺で、やり残したことを見つけ一つずつ潰していけばよい。

ところで、ライフワークをどのようにして見つけたら良いか?
私の考えつくした経験からいうと、
若い時、それも幼児期とか、青春時代の、色いろな願望、経験の中にあるヒントがある。
それを考えることが、ある意味の瞑想である。

・・・・・・
5210,大脱出 〜お金、健康、格差からの・・
2015年06月20日(土)
     『大脱出――健康、お金、格差の起原 』アンガス・ディートン(著)
  * お金、健康、格差からの大脱出
 いまひとつピンとこない内容だが、切り口は新鮮で面白い! 進歩には格差の
問題が生じる。それは、金銭だけでなく、健康問題にも関係する。小・中学校の
同期をみると、進学ごとに分類される前の社会の縮図がそこに見て取れる。
この年齢になっても、その格差は少しの浮き沈みが少しあっても、大した変化は
見られない。 何をもって貧しいか、豊かかの問題があっても、貧しい人は
貧しいまま? 豊かな人は豊かのまま。 同級生の男子の三割は亡くなったが、
何故か成績が悪い人が7割がた。すべからく、人は金、健康、容姿、両親の
愛情量に格差があり、その中に沈んでしまう。
   〜アマゾンの内容紹介〜
≪ 世界はより良くなっている ――より豊かになり、より健康になり、
 平均寿命は延びている。しかしその反面、貧困という収容所から「大脱出」を
果たせずに取り残された国や人々がいる。産業革命以来の経済成長は、大きな
格差も生んだのだ。経済発展と貧しさの関係について最先端で研究を続けてきた
著者が、250年前から現在までを歴史的にたどりながら、成長と健康の関係を
丹念に分析することで、格差の背後にあるメカニズムを解き明かす。
「本書は、進歩と格差の間の終わりなきダンスについて記している。
…単純に考えると、貧困からの脱出は金銭的な問題だと思いがちだ。
だがお金と同じくらい、もっと重要なのかもしれないのが健康と、
繁栄する機会を手に入れられるだけ長生きする確率の向上だ。
…富の歴史について語る本は数多くあるし、格差の歴史について語る本も多い。
健康と富がいかに密接な関係にあり、健康の格差が富の格差をいかに鏡のように
反映しているかについて語る本もたくさん出ている。私はその両方について
一冊で語りたいと思う」(はじめに) ≫
▼ その格差も浮き沈みがあり、目まぐるしく変化する。元プレイボーイ誌の
 編集長の島地勝彦が、作家の故シバレンに受けた薫陶、『いいかシマジ、
平等や民主主義なんてものは、人生に何も生んでくれやしないんだ。上質の
脳みそに裏打ちされた、えこひいきを享受出来る人生を歩まなければダメなんだ。
えこひいきされるようじゃなくちゃ一人前とはいえない、みんなと同じように
行列に並んでいては凡庸な生き方しかできないだ』が、面白い。沈んだまま
では・・ 沈む時には沈めばよいが、何事も備え! 国の幸福度は、たいがい、
平均年齢で計ることが出来るという。その点、ロシアが酷いという。解るが!
その点、日本は平均年齢が最上部にあるが、幸福感が少ないのは何故だろう。
 島国で、海が要塞となって長い歴史の中で、揉まれてないため。
小学校から大学まで、同期会・同級会は可能な限り出ているが、格差と
健康問題は、嫌でも目に付く。上質な脳みそは、自らつくっておかないと!
 で、このザマだが。これも、格差の範疇で沈んでしまったということ?
石ころの大小、形を比較したって、所詮は砂利の話。 気にしないこと! 
・・・・・・
4845,「事業人生を決心して45年」の語り直しー19
2014年06月20日(金)
   * ペガサスクラブの加入と、システムの改革
 衣料量販店は、天候と相場を敏感に読み、時間差で勝負するのが要。
それには情報を多角から取り、後は直感に頼るしかない。その感覚を、
僅か数ヶ月で知ることになる。そのため、産地の大問屋の太いパイプが
絶対に欠かせない。 その冬のシーズンも大成功のうち終わり、事務所で
円座をして、ストーブで温めた日本酒を乾杯した時の旨さが格別。毎日が、
全てが新鮮で、知らないことだらけ。その経験そのものが面白く、次々と
知恵が湧き出ていた。
 その年の暮に、チェーン店展開を指導する『ペガサスクラブ」に入会し、
衣料チェーンの展開を錦の美旗にする。そして、大御所の渥美俊一セミナー
に隔月ごとに聴講することになる。このカリスマ、当時の新興チェーンの
拡大に大きく影響していた。卒論に、その著書をネタ本にしたこともあり、
そのセミナーの面白さは、この上ない。おまけに、聴講者はチェーンの幹部。 
チョットした会話でも充分に元がとれた。現場でも、セミナーでも、全てが
学びの場になっていた。振返ってみて、当時の自分自身は、父親の秘蔵っ子で、
20歳代でジャスコ、いとはん勤務。そして、貸ビル建設と、その中で、
養老乃滝、ベーカリーをオープンさせていたのだから、凄いエネルギー。
姉夫婦が焦るのは肯ける。 ところで、改革で直ぐに手をつけたのが、
ジャスコ、いとはんで取り入れていたチェーンストア統一伝票システム。
これは、5枚綴りの複写で、・仕入先別、仕入伝票1[青] ・仕入伝票2[緑]
 ・仕入伝票3[灰色] ・物品受領書4[茶色]・納品書5(控)[紫]になっていて、
大口の仕入先に持ってもらい、仕入れ商品の内容を書いて、同封してもらう。
そのうち一枚が先方に、残りの4枚が、そのまま、商品管理、仕入管理、
経理の支払管理に使えるシステム。これは部門別管理にも大きは働きをする。 
また、部門別内の小項目が、そのまま、商品管理にもなる。 数値責任が
明確になれば、仕入れや、販売を担当者に大幅に権限委譲が可能になる。
そのベースをつくるに、2〜3年はかかるが、旧来の社員も何の抵抗もなく、
あっさりと導入出来たのは、システムが、シンプルで、便利であるため。
もちろん、大手のメーカー、問屋が多くが、このシステムを取り入れていた。
 次に、仕入れと販売の担当責任制度である。現場の情報を、仕入れに直結
するには、仕入れ権限を現場に与えること! 帰って一月も経たないうちに、
翌年の新入社員の採用の時期になった。 さて、何人にしようかと、考えて
いると、長年、勤務の内幕情報屋的存在の総務の女史が、「思いきって多く
入れた方が良いですよ!」と、助言?してくれた。 要は「殆どが辞意を持った
社員が、多いですよ!」ということを察知し、当初の予定の二倍の13名を、
採用する。 ところが、翌年の年次を含め、新しいシステム導入に、丁度
良い教育対象になっていた。 次は、TKCの伝票システムの導入である。
これも、思い切って判断した。そして、接客などのマニュアルの作成と、
売上日報の解りやすくしたカジュアル化。 不信感の強い既存社員からの
情報は皆無の中、それならば、欲しい情報を日報に書かせればよいと、
次々と、項目を増やしていった。こういった現場での知恵は、立ち上げの
経験から、身についていた。創業は、瀬戸際に自らを追込み、ことに
接触れ、エネルギーと知恵を融合しカタチ創ること!
・・・・・・
4478, うつ病 ー高島忠夫の場合
2013年06月20日(木)
 ーカスペ! 真実の高島ファミリー「忠夫さん、死ぬまで一緒やで」
      〜寿美花代・献身愛で闘う夫の病〜 ーが感動的であった。 
一昨日のゴールデンタイムに放映されたが、二時間がアッという間であった。
うつ病」については、何度か書いてきたが、高島一家の底なし沼のような状況
そのままがドラマになる。芸能界きってのおしどり夫婦と言われた高島と寿美。
高島は98年頃からうつ病、糖尿病、パーキンソン症候群、 さらに、3年前
には不整脈で心臓にペースメーカーを付ける15時間にも及ぶ手術を受けていた。
   ーまずはTV局のブログよりー
【“日本一有名な芸能一家”高島ファミリー。一家の主、高島忠夫がテレビ
 の表舞台から姿を消して5年… その自宅にカメラが入った。いったい何が
 あったのか。献身的に夫を支える元宝塚歌劇団のトップスターである妻、
 寿美花代の思いを通じて、いますべてが明らかになる!そして、夫婦として
 「死ぬまでにやりたかったこと」… それは忠夫の夢の実現。寿美花代は、
 ある賭けに出た。“最後になるかもしれない”家族旅行へ…。】
▼ 高島の妻で女優の寿美花代が、自らの口で明かした悲劇。
 夫妻の第1子の長男・道夫が生後5カ月で殺害されたのは、1964年
(昭和38年)8月。住み込みで働いていたお手伝いの 少女(当時17歳)が
風呂に沈めて殺害したもの。 寿美はこの時を振り返り、「夜中に、道夫が
いないと、探し回り、最後にお風呂を…フタを明けたら、道夫がいた…。
夜中2時すぎぐらいに、あちこち病院行ったが、どこも受け入れてくれなく、
やっと1軒 受けてくれた時には…」。  家政婦は殺人罪で起訴され、
懲役3〜5年の不定期刑となった。事件後に、赤ちゃんの泣き声や、
「ママー、苦しいよ」という泣声のいたずら電話が頻繁にかかってきていた。 
高島忠夫も既に82歳。寿美花代は81歳。その夫を懸命に支えてきた寿美は
「介護うつ」も経験。「介護で一番大事なのは 完璧にやろうと思わないこと」、
「忠夫は私を本当に姫のように優しくしてくれた人。いまはその恩返し」と。
番組では俳優として活躍していた頃の若き日の高島の姿や、バラエティー番組
の様子など懐かしい映像も出ていた。 この隠れた“主役”は寿美。妻の目線、
2人の息子の母親の視線で番組は進んでいく。番組では、うつ病患者の家庭の
危機状況が、多く語られて無かったが、実際は壮絶。ただ事実を語り映し出す
だけで、物語になっていた。二年前の倒産劇で気をつけたことは、脳をやられない
うつ病に陥らない)こと。そのためには、運動と、マイナーの毒?から身を
守ることであった。ゾンビは自分の傷口の膿を擦りつけてくるから、性質が悪い。
その中で、堕ちこまないように作り上げた生活習慣こそ、最大の成果だが、
それでも時々、傷口が痛む。それにしても、寿美の開き直りは凄みがある。
少し性質の悪い連合いだったら、病院の中で亡くなっていただろうに。
・・・・・・
4104、私は完全な本 "日本の自殺 'ー7を作った
2012年6月20日(水)
  * 豊かさの代償       ー読書日記
 37年前はアメリカのアジア戦略上の重要な位置にある日本は、特別待遇を
受けていた。その結果、豊かさを享受出来た反面、その甘えの体質が日本人に
ついてしまった。それが、豊かさの代償という現象でもある。
  以下の部分は、その辺りをついている。
【 日本を第二のローマ帝国としてしまいかねない日本社会内部の自壊作用の
 メカニズムを、まず豊かさの代償という角度から順次解剖していくことに
 したい。豊かさの代償として、次の三点を理解する必要がある。
◎ 第一は、資源の枯渇と環境破壊という代償である。
 豊かになればなるほど、一方で資源消費量が増大して資源不足や資源価格の
 高騰を招き、他方で生産、消費の過程での廃棄物が増大して環境の質の悪化を
 もたらす。 豊かさの代償としての資源不足と環境悪化による欲求不満、
 イライラの増大が日本社会の内部に自壊作用のメカニズムを発生させる
 ひとつの原因となっていったのである。
◎ 第二は、使い捨て的な、大量生産、大量消費の生活様式が人間精神に
 与えるマイナスの諸影響という代償である。使い捨ての生活様式は、単に
 資源の浪費、廃棄物の増大による環境破壊をもたらすのみならず、その生活
 の質の点で大きなマイナスの副作用を内包する。使い捨て的な生活は一時性、
 新奇性に高い価値を与えるが、人間とものとの関係がかりそめの一時的な
 関係になり、絶えず新しいものを追い求める結果、その生活は心理的
 極めて安定を欠いたものとなる。欲望は絶えず刺激されて肥大化し、いつに
 なっても充足感が得られない状態になってしまう。
◎第三は、便利さという代償である。
 便利さの代償として、日本の青少年の体力や知力の低下が進行していった。
自制心、克己心、忍耐力、持続力のない青少年が大量生産され、さらには、
強靱なる意志力、論理的思考能力、創造性、豊かなる感受性、責任感などを
欠いた過保護に甘えた欠陥青少年が大量に発生した。戦後日本の繁栄は、他方で
ひとびとの欲求不満とストレスを増大させ、日本人の精神状態を非常に不安定で
無気力、無感動、無責任なものに変質させてしまった。それはまた伝統文化を
破壊することを通じて日本人のコア・パーソナリティを崩壊させ、倫理観を
麻痺させ、日本人の精神生活を解体してしまった。
この生活様式の崩壊と日本人の内的世界の荒廃は、日本社会の自壊作用の
カニズムの基盤をなしていった。】
▼ 66年の人生の中で物質的貧困から豊かさになっていき、それが失われて
 いくプロセスの登りと下りを国家と個人で、実体験してみた。まだ下りは
道半ばだが、あと10年で日本は貧困国家になる。30〜40年前の、
あの豊かさは何だったのか。あの経験はしないより、してみて良かった。
笑うべき時に笑えばよい、いずれ泣くとき後悔が無くなる。
腹の底から笑っておいて本当に良かった。 あとは自嘲か。
 ・・・・・・・
3738, 自分の居場所のみつけかた ー�
2011年06月20日(月)
【  * 勝ち負け社会のカラクリ P−100     
       「自分の居場所のみつけかた」 ー 斉藤学著  
 だいたい、社会の価値システムなどというものはその時代がつくる幻想に
過ぎない。今は市場社会ですから金儲けが価値観の基底にある。金を儲けよう
とする企業家は市民大衆を導いて「消費者大衆」へと変身させることを考える。
その際に用いられるのは「不安」です。ヒットラーのナチズムからオウム真理教
まで、大衆動員の手段は不安の醸成ですが、消費者大衆の動員も不安を動力として
行われます。まず市民たちの中に「無能力」や「醜悪」への不安を流す。
たとえば「英語を巧みに操ることの能力が現代社会にとっていかに必要か宣伝する。
それによってその能力が乏しい人の不安をかきたてれば、英語の教材屋や英語
学校が繁盛する。言葉なんてその必要が出てくればいくらでも使いこなせるように
なるものですから、英語能力に関する不安などは将来という幻想の一つに過ぎない。
将来なんて、あるかないかわからないものですから、それを実在と考えること
そのものが幻想なのです。株で儲けたという人の話題は株ブームに乗り遅れる不安
をかきたてています。将来の不安というものがアチコチに散蒔かれているのが
「勝ち負け社会」の特徴です。幻想に乗らない人は最初から勝ち負けゲームに
乗りません。世の中を地位、名誉、金の勝ち負けゲームと見なすと、このゲーム
にはゲームにつきものの公平のルールというものが決定的に欠けています。 
だいたい人生ゲームの参加者である子どもは自分に配分される親を選べない。
この点ではトランプのカード配りに似ています。ゲームの最初から勝つに決まって
いるようなよいカードが配られている参加者もいれば、勝ちようのない持ち札の
人もいる。親の金力、人脈、知的資産、美貌に恵まれない人は人生ゲームの負けが
決まっている。しかし人生ゲームはトランプと違って、勝者だけが参加できる
第二次、第三次、第四次のゲームが用意されているから、ひとまずの勝者だって、
いずれ敗者になるというカラクリになっている。 要するに世の中をこの種の
ゲームと見なすとすれば勝者はひと握り、敗者は圧倒的多数となります。
ところで、この大衆社会の中で力を持っているのは少数派ですか多数派ですか? 
衣装やダンスの流行からお笑い芸人のハヤリスタリまで、カギを握っているのは
一般大衆と呼ばれる「貧乏で無責任で無教養で悪趣味な多数派」じゃありませんか。
世の中は彼ら向きにできているから、地位・名誉・金に恵まれた人々への
ジェラシー(嫉妬)やエンヴィー(羨望)に身を焼かれる必要などないのです。
そこを間違えるから「敗者の恨み」にのたうつテロリストになってしまう。】
▼ それでも、負けるより勝つほうが良いに決まっている。要は、いずれ
 巡ってくる負けの時に、どのように対処するか。現在の自分の現状は、まさに、
人生も勝ち負けゲームと割り切ってしまえば楽である。
「全米N0・1弁護士の勝ちセオリー」を書いて、日の経たないうちに、
これだもの、支離滅裂か・・ 勝ち負けに囚われないということか! 
不安を利用し巧みに大衆を誘導するのが、ビジネスの背景といえば、これから
10年は健康ビジネスが良くなる。<一般大衆と呼ばれる「貧乏で無責任で
無教養で悪趣味な多数派」が世の中をほぼ占めているなら、あえて「敗者の恨み」
にのたうつテロリストに自らなることもないか!>  我が内なる沼は清潔に!
・・・・・・
3373, 凄い時代
2010年06月20日(日)
  *「凄い時代ー勝負は2011年ー」堺屋太一
「はじめに」の前半に、要約がズバリ書いてある。まず、その部分から。
ー「凄い時代」である。一年前は「大昔」、二年先は全く新しい世の中に
 なるだろう。二年前の2008年の洞爺湖畔で8ケ国のサミットが開かれた。
それが一年後にはイタリアで、たった半日だけで、他は13ケ国の拡大会合や
17ヶ国の会合に当てられたのは、国際金融の建て直しと世界大不況の対策。
たった一年で、世界会議の枠組みも、語り合う議題も、変わってしまった・・
2009年の世界経済は政策支援の「集中治療室」状態。各国とも生命維持装置の
カテールが何本もつけてある。しかし、やがて抜きはじめる。その時こそ、
本当の衝撃が始る革命的改革期だ。それが2011年になるだろう。
本当の「凄い時代」である。なぜそうなのか。  
  (字数制限のためカット 2012年6月20日)
・・・・・・・・
2998,他人に厳しく、自分に甘く
 2009年06月20日(土)
 「世界は感情で動く」 ー3      読書日記
 ー 行動経済学からみる脳のトラップー
* 他人に厳しく、自分に甘く