「終わりなき危機 君はグローバリゼーションの真実を見たか」 水野和夫著 (評価 ★★★★★)
   * 9・11、9・15、3.11の意味するもの =「近代の敗北」の記念碑
 私にとって10年前の9・11、3年前の9・15、去年の3・11の三連打で呆気なく事業人生を終焉をした。
それぞれの震災が起こるたびに売り上げが翌日から右下がりになってしまう。その都度、政府が打ち出す政策などで何とか
持ちこたえてきた。 しかし最後の東北大震災で止(とどめ)めをさされてしまった。売り上げの推移は正直である。 
 最近、二つの経済震災と、原発事故をともなった東北大震災の三つは関連しているのでは?と考えた。 ところが先日、
図書館で借りてきた水野和男著の『君はグローバリゼーションの真実を見たか』の中に、私が知りたいことが、そのままあった。  
  ーここで書かれていることを大雑把にまとめるとー
≪ 500年前に、ヴァスコ・ダ・ガマコロンブスによって海洋に進出し、近代化を始まった。これは、要するに、
「欧州における北アメリカの開発に伴う超長期のブーム」の出発と捉えることができる。それは「陸の時代」から「海の時代」の
転換を示唆していた。海の時代には、アメリカ、アジア、インド大陸などに侵略をしていた。それを欧米では近代化といっていた。
そして2008年のリーマン・ショックと、去年の3・11の原発事故で、その近代化の終焉を迎えた。 9・11は、
そのアメリカに対する、弱者からの反撃でもあった。本来1970年半ばで終わっていたアメリカの時代も、金との兌換の中止を
宣言したニクソンショックで終了したはずだった。その1974年に自動車や家電製品に使われる粗鋼消費量がピークを向えていた。
これが「地理的・物理的空間」の膨張の止まりであった。近代社会とは、膨張し成長し続けることを前提とした。≫   
  ー まず、そのへんの部分を抜粋してみる ー
【 9・11(米国同時多発テロ)、9・15(リーマン・ショック)、3.11(福島原発事故)を「真の危機」と認識し、
 その原因を考えないと、これらを上回る大きな危機が襲ってくる。 
  * 9・11ではテロリストによってジット旅客機がミサイルに、
  * 9・15ではサブプライムローンが略奪的貸付として、CDSが「金融版大量破壊兵器」として、
  * 3・11では原発が「放射能兵器」へ姿を変えて、弱者に牙をむいた。米国の多くの専門家は、今回の事故で「原発テロ」
への警戒心が強まったと口をそろえる。「9・11」と「3・11」の、悪魔のような合体だ。今回の福島第一原発箏故を受け
 巨大津波に備えて万全の対策をとっても、「原発テロ」は想定外だったということは許されない。 
  また、「100年に一度」の金融危機だったリーマン・ショックを量的金融緩和で封じ込めた後、米国の財政赤字を放置していたら、
 ドル危機につながらない保証はない。・・・ シユミットのいう世界史とは「陸と海のたたかい」であり、「大地のノモス」を
 めぐるたたかいであると捉えると、資本がアメリカのグローバリゼションに期待していることに象徴されているように、
 数十年後には取得すべき空白は地球上になくなる。だから、「世界史」が終わるのである。しかし、人類史が終わるわけではない。
 終わるのは「成長の時代」(近代)であり、シュミットのいう「世界史」である。ヨーロッパ史とは「膨張」の歴史であり、
 その延長線上にあって「爆発」した近代は、「成長がすべてを解決する時代」だったのである。 近代とは、技術進歩によって
 経済成長をするということを皆が信じて疑うことがなかった時代だが、9・15や3・15以後、成長しようとすればするほど、
 一方で貧しくなる世界がある。 近代の原理に忠実であろうとすればするほど、反近代を招来させることになった。
 「歴史における危機」が生じると、最も弱い地域や最も貧しい人々にしわ寄せが集中する。ある特定の人が利潤を極大化しようと
 「努力」すると、他の人はより貧しくなることが 頻繁に起るようになった。 】
▼ この3つの震災は、大きな時代の変わり目出あり、アメリカの衰退の象徴になる。この3つが「近代の敗北」の道標として
 歴史に残る。我われは、その場面に現在進行で直面しているのである。この節目(カオス)が今後数十年、続くことになる。
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3576, 閑話小題
2011年01月09日(日)
  * ある朝のこと
 最近、夜半に目をさますと、過去の小学校や中学校時代のある場所にタイムスリップするイメージを持つ。 
宇宙の漆黒に渦をまいて巻き込まれるイメージの中、そこに移動する。そこはまさに、その頃の場所に立ったよう。
そこから記憶の探索をする。あまり集中すると気分が悪くなるので、用心をする。そこから色いろな光景と記憶が戻ってくる。
半分覚醒し、半分は当時の世界に入ってしまう。これは、はまると面白い。通勤途中の新幹線の中でも可能だが、早朝の、
半覚醒でするとリアルになる。これは一種の瞑想だろう。いや、夢想か? 小説か映画の一本は書けそうだ。
小説家は、そこで脚色をしてストーリーを作るのだろう。振り返ると一年(時間)は短いが、実際は気が遠くなるほど長い。
  * 何だろう、最近の地球の自然美の映像は
「地球絶景の旅」とか、「絶景の空撮」とか、「ローマ街道空撮」とか、最近これまで見かけなかったような
ドキュメントの映像をしばしば見かける。撮影機器が格段と良くなっていることもあるが、息を飲むほど美しい。
書店や図書館で、大型書籍を通して見ていたが、これがテレビで多く見かけられるようになってきた。
ここで世界中に大型のハイビジョンTVが普及してきたことを見越し、番組をつくり始めたため。
この20数年にわたり地球の絶景・秘境に行ったのは、あの大自然の自然美と霊気に触れる為である。
しかしTVの画面を通しても、あの大自然の美しさが茶の間に現出し、向かい合えるのだから文明の力には驚かされる。
家内は、「実際に何度も、その出会いを経験しているから、感じるのであって、その感受性は他の人より敏感なだけ。
その経験が無ければ番組さえ見ようとしないし、見ても感受性が鈍いはず」という。しかし、あの霊気は感じて当然だろう。 
現に、地元の書店で、ギアナ高地テーブルマウンテンの空撮の写真を見て、息を飲んでしまい、その二年後には、
その懐に入り、その霊気を充分吸ってきた。 スイスの山から大きな広い山あいの風景を見た時も、思わず息を飲んで、
やはり同じ光景に出会ってきた。 ケニアも、そうだ。高校の同級生がケニアで撮った野生動物と草原の写真を見て心をうたれ、
その後、アフリカの魅力に取り付かれた。 しかし、その感受性は、その積み重ねで研ぎ澄まされてきたこともある。
 この経験と、ネット社会の現出に出会えたことは、大きな財産になっている。
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3201, デフレ時代の商売
2010年01月09日(土)
 * 自動車の100円レンタルだと!
毎日、驚くことばかりである。 「自動車の100円レンタルが出現」と、TVで紹介していた。
10分100円である。それでも二時間借りても1200円、普通のレンタル店の数分の一である。
要は短時間でも借りることも出来、手軽で、かつ安い、ということ。 何故、そんなに安くできるかというと、
「中古車販売店が、副業で、中古車を貸し出すので、事務所も机一つあれば開業できる」からである。
弁当屋が配達に使ったり、遠くのスーパーに主婦が使ったりする。
面白いのはベンツを5分100円で貸し出すのもあった。2時間ドライブをして2400円なら、高くはない。
 * 中古婦人服再生品
中古ファッション服の部分を切り取り、それらを組み合わせて加工し、個性的なデザインに変え、2〜3千円代で、
売る店がある。 個性的で値段が安いので若い女性に支持されている。 デザインセンスの良い人なら、
誰でも出来そうな商売である。 中古ショップや、格安ショップから買ったものを何種類か組み合わせ、縫い込めばよい。
都会だからこそ出来るのだろうが、アイデアが良い。 家内が、古くなった服を中古ショップに持っていったら、
10枚で50円だった。 そういうルートを持っていれば、更に面白い。 買うほうも分かっていて買うのだから。
以前、ツギハギを縫い合わせた衣料を売っている店があった。
  * モツ焼き肉専門店
数年前から、モツの焼き肉店が流行っている。 新潟駅前にも数年前から数店出来たが、何時の間にか代替わりをしている。
焼き肉店の半値近くで、女性でも入りやすい内装をするのがポイントのようだ。難点は直ぐに飽きられること。
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2836, アメリカが隠し続ける金融危機の真実 −1
 2009年01月09日(金)
アメリカが隠し続ける金融危機の真実」: ベンジャミン・フルフォード著   ー読書日記
ーその概要をまとめてみたー
世界を揺るがし続けている金融危機の裏には、明かされていない支配者たちの思惑があった!
欧米には世界経済を動かしている一部のエリートの存在があり、彼らは石油産業、軍需産業、金融資本を掌握しており、
現在も米国、英国政府に大きな影響を及ぼしている。彼らは「新世界秩序」と呼ばれる新しい世界の形を目指している。
今回の金融危機は、軍産複合体と金融資本家の間の方針の違いが、原因である。
軍産複合体イラク戦争の先にさらに大きな戦争を起こし、戦争景気によってウヤムヤにする戦略をとろうとした。
著者の独自に入手した情報は、軍産複合体の目指した戦争のタイムスケジュールは2012年に設定されていた。
・まずはイスラエルによるイランへの空爆をして中東に火種をつくり出した上に
EU、ロシア、中国、を巻き込んだ第三次世界大戦にまでなだれ込もうというものだ。
一方には、戦争によるリセットを望まない金融資本家たちは、軍産複合体の影響力を弱めるため、
ドルの基軸通貨としての力を失わせてアメリカを覇権国家から普通の国家にしようする道を選んだ。
ところがそこに中国やロシア、南米などの力が加わって予測より早く混乱が生じ「新世界秩序」の実現が難しくなってきた。 
この金融危機による混乱は、一部のエリートが強い影響力を発揮してきた世界から、各国の国民へと主権を取り戻す
大きなチャンスだともいえる。 更にいえば、アメリカ、イギリスやヨーロッパ南部の倒産を意味している。
サブプライム問題から始まり、リーマンブラザーズや大手銀行、自動車業界まで危機は広がり、
これから総本山である米国債の暴落や米国政府の危機、そして世界恐慌まで波及する。
それを避けるための新しい金融システムに向けての交渉が始まった。 
これから新しい金融仕組みに向けての世界の動き、日本はどう影響されるかなどが解りやすく書かれている。
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ブッシュの8年で、軍産複合体が暴利を受けた結果が、この恐慌に繋がったという見方もできる。
要は、死の商人が世界を牛耳って戦争を意図的につくっていたのである。その一つが露呈したのが、イラクの在りもしない核施設や
大量破壊兵器のデッチ上げである。次はイスラエルがイランを空爆した機会を利用するか、それにしてはアメリカは疲弊しすぎたか?
得体が知れないのが、軍産複合体のようだ。ところで日本のバブルはアメリカの策謀によって発生したもの。その結果アメリカに膨大な
資産が奪われた。これから10年以上続くだろう混沌の中で、気がついた時には、日本は丸裸になっている可能性大である。 ーつづく
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2008年01月09日(水)
2471, 中国一人っ子政策の現状は     ッ☆ o(≧▽≦)o ハァァァァァァ♪
  NHKスペシャルで、この日曜日に放送した ー激流中国ー小皇帝の涙ー
 「超競争社会でリストラされた親が一人っ子にかける夢と重圧」には驚ろいた。ある小学5年のクラスの生徒の数人の姿を
映し出した内容だが、爆発寸前の親と子供の姿が痛々しい。「子供の成績がよく、より良い学校に進学できれば、自分達の人生は成功。
出来が悪ければ家のお荷物!」と子供の目の前で言いのける。子供は少しでも手抜きをすると、親は手を上げるなどプレッシャーを与える。
親は競争社会で落ちこぼれ、子供に夢をかけしかないから、自然厳しくなる。見ていると中国の一人っ子政策のプラスの面も見え隠れす
両親のエネルギーが子供の教育に集中することである。自分達の将来を一人の子供に託すのだから、自然に教育に真剣になる。
少なくとも、現在の日本の教育現場とは真剣度が違ってくる。これを見ていると、日本はアジアでも二等国家に突き進んでいるのが解る。
 ー以下はNHKのHPよりコピーした内容であるー 
「一人っ子」政策を実施してきた中国。以来、一人っ子家庭で、親が子を過保護に育てる、
いわゆる「小皇帝」問題が指摘されて久しい。こうした親の過剰な期待、教育ブームの過熱ぶりがおさまることはない。
しかしそれが子供たちに重い負担となり、心に暗い陰を落としているというシンクタンクの報告が行われ、中国政府も、
学力偏重主義に警告を鳴らし始めた。今回はこうした教育をめぐる問題を取り上げる。
番組の舞台は南部、雲南省。人口500万の省都昆明の公立小学校5年生のクラスである。
貧富の格差拡大、大学生の就職戦線の厳しさの中、親たちの“よりいい学校へ進学させたい”という学歴崇拝は高まるばかり。
1年生から英語を学び、数学は世界で一番難しいといわれるほどの学習レベル、小学校の現場は親の頃とは全く違う。
親は子供を叱咤激励し、愛の鞭も惜しまない。学校側も成績のいい子供を多く輩出すれば、評価が上がるため教育に力を入れる。
学校を支配する“成績至上主義”、しかし「それでいいのか?」と葛藤する子供たちが、悩みや苦しみを訴え始めた。
番組は、こうした現場を記録。親子それぞれの心のうちに迫る。
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競争原理が働いている将来性のある姿である。少なくとも、現在の日本からみたら、前向きという面では格段に良い。
こういうのを見ていると日本の将来に絶望的になる。これも、仕方がないのか?
日本では、「世界でたった一つの花」だもんな〜! それも香港フラワー?       (●´∀`●)ノ バイバイ!
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2007年01月09日(火)
2107, ウェブ人間論 −5   (~Q~;) おはよう〜〜 ファ〜
 *「ハビトゥス」という概念*
ウェブ人間論」の中に印象的なところがあった。
 まずはその内容から
ーフランスの社会学者のピエール・ブリュデューが、「ハビトゥス」という概念を出している。
ある社会環境の中で、上流階級の人は、子供の時からオペラを何回みているか、もっと低いクラスの人たちはオペラを何回見たか、
動物園に何回行ったことがあるか、具体的な数字を調査すると、[階級]が再生産されていく、そういう環境にまつわるハビトゥス
(習慣)が大きいー  という箇所である。 そこで辞書で「ハビトゥス」を調べてみると
*人々の日常経験において蓄積されていくが、個人にそれと自覚されない知覚・思考・行為を生み出す性向。
*態度,外観,装い,様子,性質,習慣などを意味するラテン語アリストテレスのヘクシスに相当する。
 人間は善への志向をもつが,その構成契機のうち情念passioとともに道徳的選択に影響を与えるものがhabitusで,
 行為によって獲得された習慣である。
トマス・アクィナス倫理学の重要な概念として、intellectus(知性),scientia(学知),sapientia(英知),
 prudentia(分別),justitia(正義),fortitudo(剛毅),temperantia(節制)などをhabitusとしてあげている
ーあるHPに、次のような説明があったが、上記をフォローするのに良いー
ハビトゥス」とは通例「習慣」と訳されるが、意味がずれるところがある。「習慣」とは、外に現われた行為や生活の型であるが、
ハビトゥスとは、むしろそういった型を生み出す能力であり、しかもさらに重要なのは、個人の生活の中でなされる行為の型よりも、
むしろ他者との関わりの中で行なわれる行為を生み出す能力なのである。
・「習慣」を定着した行為の型、普通に習慣として捉えられるものと解し、
・「ハビトゥス」を、その「習慣」の基盤にある、身体化された社会的能力として用いることで、使い分けることにする。 
   ーーー            ( ̄▽ ̄)■]~~~ 珈琲TIME♪
  (以下、字数の関係でカット09年01月09日)
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 2006年01月09日(月)
1742, 教養とは ー2       (」o^∀^)」コンチワァァァァァァァァァァァァ
 教養を考えるために、
「教養のないオバちゃん」を例に考えてみる。 私が大好き?の典型だから解りやすい。
・小さな世界しか知らない上に、それが全てと信じている。
 ・品性がなく身勝手。
 ・とにかく本を読まない。      クルクル  σ@( ゜∀゜)y パー!?
  その結果、人の話を聞こうとしない。読む本は週刊文春か、週刊現代週刊ポスト
 ・身分の上の者や金持ちに対してひくつな態度をとる。逆に、身分低い人や貧しい人に対して傲慢になる。
 ・自己耕作(修養)に対して全く興味を持たない。ー 自分の内面には全く興味を示さない
 ・自分のことをやたらに話し、自己宣伝をする。
 ・群れをつくる、それも同じレベルと。
 ・関心は常に他人の粗捜しにある。ーTVの粗捜し番組に異常な関心を示す。 フム(*゜Д゜)φ))ナルホド!! 
 幾らでも要素が出てくる。
  ある人?を思い浮かべながら書いているから、言葉が次々と出てくる。考えてみたら自分の中にも多くの要素があるから、
  嫌いなのだろうが。 ナニガナンダカ??┐( ̄▽+ ̄*)┌??サッパリ 男でも身辺に、この女版が幾らでもいる。
  知識はあるが教養のないタイプもある。 知識は教養の必要条件ではあるが、十分条件ではない。
  しかし私が知っている範囲でみると、知識の多さが必要条件を充分条件に変える。 (・∀・。)(-∀-。
  (以下、字数の関係でカット−2011年01月09日)  
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2005年01月09日(日)
1377, 人生における成功者の定義と条件−3           ー 読書日記
 年代があがるほど、面白いものが多くなる。アメリカナイズされた個人主義が戦後教育で根付いてきたのが、
 この定義と条件でわかる。40代の抜粋である。この辺になるとやっと、響いてくるものが出てくる。
・「今タイムマシンがあったとしたら何時に戻りたい?」と聞かれたとき「今でいいよ」と答えることが出来る人。−46歳 歯科医師    
 ーmy感想ー「今でいいよ」にも、色いろな意味があるだろう!よほどうまくいった人生か、よほど酷い人生か?
  (以下、字数の関係でカット−2008年01月09日)        
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2004年01月09日(金)
 1010, 10年日記帳
昨日「10年日記帳」を買ってきた。いつも行く書店に3年日記帳と5年日記帳があり、その横に更に10年日記帳があった。
数日前から迷っていたが思い切って買うことにした。10年といえば途中で途切れる(死ぬ)可能性もあるが。 
10年前にこの日記帳を書きつづけていたら、毎日が面白いだろう。 日記お宅になってしまうかもしれない。
 買ってみて「10年先を白紙で毎日意識してみることが出来る」のではないかと気づいた。
現在はホームページの随想日記に、35年前と2年前と一年前の日記をコピーして貼り付けている。
この為どうしても、後ろ向きになってしまうが、10年日記の先の白紙を毎日見ることにより、
10年スパンで物事をみる目が知らないうちに身に付くのではないだろうか。更にもっと深い意味が出てくる可能性もある。
ポストイットで未来の日記を仮定で書き、貼っておくとかー  ーありたい理想の姿を現在進行形で書いてみるとかー
年をとっていく自分を見るのが憂鬱になる可能性もある。反面10年経ったとき後ろ向きになってしまう可能性もある。
その時は亦新たに10年日記帳を買えばよい。今日から門出の日記の開始である。
随想日記に、過去の当月当日を貼り続けているが、結果として毎日過去の日記を見ることになっている。
(いや初めから、それを自分で読み直すために貼り付けたが)そうすると、ほぼ同じことをしていることになるが、
白紙を毎日見ることが決定的に違う。まあどうなることか。こうして公表してしまえば、書きざるを得ないだろう。
習慣化は第二の天性というから。 これも加えたいが・・・・・
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 2003年01月09日(木)
 641, 動物と人間
旅行をしていると、色いろな世界を垣間見れる。特に動物の話が深い。
シナイ半島で聞いた話だが、ラクダが面白い性格を持っているという。理不尽にいじめたりすると根に持って、隙を狙って
 人を殺すという。理屈に合った調教なら恨まないという。人間の気持ちと同じという、何か解るような気がした。
ケニアの湖の小さな舟の船頭に聞いた話だが。目の前にいるカバのグループ一匹が先日ある男を襲ったという。
 その男はいつも遠くからカバを馬鹿にしてからかっていたという。静かに船に忍び寄ってきて襲って、
 その後死体はあがらなかったという。 何気なく現地の人が話すが内容は新鮮で迫力がある。
・中国ウイグルのホータンで聞いた話しが面白い。ロバと人間の関係がよい。労働力として運命共同体として
 運搬としてつかうが、死んだら墓をつくり埋葬するという。何かその地域の特性があらわれている世界だ。
・アフリカでは野生動物は自動車に乗った人間は絶対に襲わない。
 時間をかけた、といっても100年だろうが、お互いの契約ができているという。
・ペルーのチチカカ湖の沖にの葦で作った島に住む住民の世界だ。
 驚いたのが、鵜に似た鳥が天敵がいなかったせいか人間を恐れない。その島民も欲しいときにその鳥をとって食べるのだ。
 現場を見て自分の常識から考えられない光景に口を開けたまま呆然とし た。
・もっと刺激的なのはインドである。牛は神聖な動物とされて最下層の人より上に扱われているのだ。
 街で自由に闊歩している。当然誰より自分が上という 事をしっている。餞民が交通事故の場合は 
 ほとんど問題にされないが、牛の場合は大きい問題になる。日本では考えられない。
パキスタンでは、街の真ん中で羊を殺し解体している。日本では勿論、許可をえた場所以外屠殺は禁止されている。
 動物との関係は風土や宗教により成り立っている場合が多い。世界は好奇に満ちている。
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2002年01月09日(水)
295,夢に日付けをいれる
 この正月、TVに出てきた創業社長の言葉である。「時間を切ってない仕事は仕事でない」のは、言うまでもないが、
夢に時間を入れるとは、その段階から計画に移行したことになる。夢ー>希望ー>目標ー>計画ー>手順と具体的行為に
思考ダウンしていくものだ。時間を入れるということは具体的目標、計画化に入ることになる。
夢とは長期的な漠然としたものである、時間を入れることにより、短期レベルに、具体的レベルに引っ張り込むことが
可能となる。人生にビッグな設計図を描いておくことは当然のことだが、時間(日付)のところが意外と曖昧になってしまう。
私が自分の葬式の写真からの視点を忘れないようにしているのも、人生の終わりー最後日を意識しているからだ。
 言葉の遊びか本心か、「2020、0202、0202」」 
2020年2月2日ー午前2時2分。この辺りを目安に、生きてみよう! 今年死ぬかもしれなが、後は神の思し召しのまま!
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1月9日 1969年
 9時起床。
1時45分のの汽車で帰る予定が雪の為に15時に延ばす。
正子さんのところに行くと、2千円の小遣いをもらう。正子さんは話が面白い。型にはまってないのがよい。
独創的で、自分の哲学を持っている。15時の列車にのり、19時に帰寮。市川さんと早速飲みに出る。