2004年02月21日(土)
1053, 判断と決断の狭間

人生振り返ってみると、判断と決断の間に大きな溝があった。
この溝で救われたこともあった反面、大きなチャンスを失ったことも多い。
「判断」とは、正しいか、正しくないかという物差しで計るものであり、「決断」とは、強いか、弱いか、
早いか遅いかによるものによる。そこで心すべきは決断の仕方である。状況をいくら分析しても、それが意思決定に
つながらなければ無意味になる。といって、そこには責任が伴うから、その狭間を冷静にみる視点が必要になる。
判断をしたら、あたかも決断したような錯覚に陥り問題を先送りしてしまいがちになる。
判断は人間の首から上の作業によるものだが、決断は人間の知・情・意のすべてに深くかかわり合う、
つまり全身全霊を駆使して決めるということである。そして判断の優先順位と決断が直前におこなわれる。
そこに人生観や価値観の問題がでてくる。そして、その曖昧さが溝になる。
人生は、その溝の中で泳ぐ魚のようでもある。だからこそ面白いのだ。分裂症という鮫もいるが。

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