他の褒め本にー「二段ぼめ」が基本ーとあった。 
 一段目が、外見や仕事などに対する一般的なほめ方。二段目は、その長所から連想される内面をほめること。
 ただネクタイの色柄をほめられるよりも、それを選んだ感性がステキと言われるほうが数段も嬉しい。
 女性??が、ファッション服を買う時、彼女の頭には誰か友達に見せて褒められる場面を想定している。
 何気なく着ていて『素敵!』と言われる場面である。
 外国のブランドショップで買うときなど、そこで日本より安く、いち早く買ったことを自慢したいのである。
 ほめて欲しい方も、二段構造になっているのである。それなら二段ぼめをしないと。
 「私も、その国に一度は言ってみたいの!」とか。人間は優位に立ちたいのである。
 嬉しそうな顔をして家内が言うには、
 「ある店に行ったら偶然なのだろうが、女店員が持ってくる服が全て似合っているの。 
 女店員も調子に乗り次から次へと、試着させてくれた。外れは一着もなく至福の時間だった。」 
 幸せな人には幸せなことが起こるのである。買ってきたのを着てみせてくれたが似合っていた。
 褒めるとは、やはり互いに呼吸を合わせるということだ。
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第二章 相手の言動に関心を持つ「ほめ言葉」
 相手をよく観察すれば、とっかかりの言葉は見つかるー

「さすがー」その場でほめる 56         「やるじゃないか」相手に関心を持って接する 58
「笑顔がいいね」観察していればほめる言葉は見つかる 60
「誰よりも早く出社するね」事実を伝えるだけでも「ほめ効果」は期待できる 62
「創業1OO年だそうですね。さすがに老舗の風格がありますね」 事実にプラスの評価を付け加える 63
「慎重なタイプだから安心だよ」 個性をほめる     「よく知つているね.感心させられるよ」 知識をほめる
「キミの報告書は、いつもデータがしっかりしているね」 具体的にほめる
「いつも一生懸命だね」 プロセスをほめる 70
「わかつていてもなかなかできないことだよ」 当たり前のことでもほめる
「キミならやれると思つていたよ」 相手のプラス面に目を向ける   「驚いたよ!」 驚きと感動を伝えてほめる 
「感動したー」 揺り勤かされた気持ちを伝えてほめる
「さつきのプレゼン迫力がありました」 客観性のあるほめ方をする 80
「ひときわ目立つていたね」 人よりも優れているとほめる 82
「とてもよく似合うよ」ほめ言葉は自分に返ってくる   「恰幅がいいですね」 言葉を言い換えてほめる
「おれも鼻が高いよ」 言い回しを変えてほめる     「華があるね」表現の引出しを増やす
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 子供の褒め方に理想的なほめ方があるという。
 「すごいね。どうやったらそんなふうにできるようになったの?」
 こう言えば、ほめられた人間に自己の行為を振り返らせることになる。
 ほめる目的と効果は、本人の行為を認識させ、次の活動への意欲を増大させることにあるからだ。
  そういえば、ほめた相手が嬉しそうな顔をした思い出が幾つかある。 それは次回 − つづく

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