2006年12月27日(水)
2094, 下流喰い −3
      (+>∀<+)ノ おぁはは〜ようさん!
*タクシー業界運転手の悲鳴*
 (この内容は本の概略でなく生の現場のレポートである)
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この本を読んで、改めて現在の日本の病巣に深さに驚かざるを得ない。
ここでは何度も取りあげてきたが、「タクシーの運転手の悲鳴」である。
飲み会の帰りに数ヶ月に一度は使う程度だが、必ずというほど、「運転手さんも大変でしょう!」と聞くが、
ほぼ同じ返事が返ってくる。<月の手取りが14~5万円で、奥さんがパートで8万位稼いで、
子供1~2人で何とか食いつないでいる云々・・。それでも辞めても直に補充が入ってくるからね〜」である。
ホテルの前にタクシーが並んでいるので、その時々の景気状況や彼らの身近の話が入ってくる。

全国的に「固定給のベースが廃止され、完全歩合給制」が全国的に普及始めてきたという。
新潟市も来年四月から完全歩合制になるという。4年前に規制緩和を受けて、タクシー業界に多くの新規参入があった。
そのため業者間競争が激しくなり、各社一斉に増車をして収益確保に入り、各社には成果主義が導入された。
その一環が完全歩合給である。平均年収が300万弱と、全産業のそれより150万円も低い現状にある上に、
今度は最低賃金も保証されないのだという。運転手もお客という獲物を他の車より先に捉えるセンスが要求される。
そのセンスのあるとなしでは、収入が全く違ってくる。
ところで、ここで何故取り上げたかというと、彼らがサラ金の丁度よいターゲットの典型の立場であるからだ。
来年から、更に公共事業の削減と、談合の徹底取締で建設業界も整理統合が始まる。
最近では建設業からの雇用の安全弁とされている。その収入の低さで辞めていく人も多いが、
気楽に入れるため参入者も多い。しかしその労働現場は収入の低さも含めて「悲惨」の一語に尽きる。

*キャッシングは麻薬と同じ*
 (罠にはまっていく部分をまとめてみた)
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仮に「毎月15日締め・25日支払い」のクレジットカードを利用した場合、締め日の翌日には新しくキャッシング枠ができる、
そこで借りる、そうやって毎月借越していき、最後はボーナスで辻褄をあわせる。いわゆるロール・オーバーを繰りかえす。
これが普通の人のギリギリのパターンである。ところが出費が重なり、気がつくとクレジットの枠を一杯を使い切ってしまい、
サラ金に気楽に借りたとしよう。そこから、「サラ金業界のお客様のごくごく普通の転落のパターン」が始まる。
そのプロセスはほぼ同じパターンである。ー手取り20万の30歳位の男を例に取る
?気楽にアコムに行き最初は30万位借りるつもりで与信の審査をしてもらったら、
 50万の枠があると言われて、金利29%で借りた。ボーナスで清算できる算段であった。
?ところが、まとまったキャッシュで、気持ちが大きくなり、 
 外食や、それまで控えていた買い物をして1~2ヶ月で50万を使い果たした。
?そこで次に信販会社のローンを申し込み、100万円を借りた。20?。月々の返済だけで、既に26万円が消えていった。
?だが、ほどなく今度はレイクからも30万借りた。これで月々の返済に追われて完全に首が回らなくなる。
?今度はアイフルを訪れ、10万円を借り
?決済日が迫ると、今度は武富士にいったが融資を断られ、
?再びアイフルに行くと、20万を更に貸してくれた。 そして街金からも数万単位で借りて、最後は・・・
 これは実例をそのまま書き写したものだが・・・麻薬に嵌っていくプロセスと同じである。
 この連中に眼をつけ、街金をたらい回しにし、ババ抜きゲームをするのが、ヤミ金業者なのである。
 二回の金利返済で元をとって、あとは誰がババを掴むかの犯罪集団の駒になっていく。
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 以上だが、これが合法国家の有様とは到底いえない。先日、ニュースでわざわざ西新宿の路上に
首無しの死体が放置されていたが、あれなど見せしめだろう。
              ーつづく        ホンジャ(*^ワ^*)i
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