2006年12月25日(月)
2092, 下流喰い −2
           おっW(^O^)Wはようございます
                  ー 読書日記
 前回では概要を中心とした内容だったが、ここでは、消費者金融の世界の生々しい現場のレポートを中心に
 抜粋しながら考えてみる。駅のダンボールの住人(ホームレス)の殆んどが多重債務者という。
 一歩踏み外すと、誰もが陥ってしまう世界である。350万人といえば30人に1人が多重債務者。ということは、
 10世帯のうち1世帯が多重債務者が存在していることになる。4世帯に一軒が高利貸しの金を借りていること自体が異常である。
 時代が変わってしまったということである。消費者金融の顧客が、どういう経過をたどって多重債務者になっていくかが
 詳しく書いてあり、大手消費者金融会社が彼らを罠に落としていく様が生々しい。
 
ーまずは、生々しい実態の部分を抜粋して考えてみようー
 
*多重債務者の平均像とは*
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 いま私の手元にある事業団がまとめた「多重債務者の平均像」という資料がある。
 その資料によると、
 ?多重債務者の借り入れ目的の筆頭が「生活費補填」で、女性の割合が高い。
 一般に女性は男性に較べて年収が低い上に、債務件数も男性を上回る傾向がある。
 ?年収は平均240万円で、借り入れ時より20万ほど減収している。
 ?債務件数は八件で、現在の債務残高は約335万円。
 ?ひと月あたりの返済額は14万円。 何処にでもいる若者の姿が眼に浮かぶが、債務件数が平均八件とは異常である。
 
 *おんな市場*
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 眼を疑ったところは ー「借金総額+50万」で売られる女ーである。
 これが本当に日本国内のことか?信じられない思いである。
     −−
〔明るいラウンジ内には、すでに40代から50代の30人以上の男達が集まっていた。
 ホストクラブの店内で、それは唐突に始まった。パンティ一枚きりで胸を両腕でかばった女達10人が、
 店の奥から出てきた。平均20〜40代半ばといったところか。彼女らは全員腹の部分に直接マジックで書かれていた。
 意外だったのはその表情に蔭はなく、あっけらかんとしていた。もちろん入札といっても威勢のかけ声があるわけではない。
 男たちはメモに金額らしきものを走り書きし、清算は後払いのようだ。
 同行した飲食店主に聞いてもらうと、どうやら値段は「借金総額+50万」らしい。
 落札された女は、業者から住まいを提供され、‘年季が明けるまで’最低の生活は保障される。 
 通称、「やみ金」とよばれる荒っぽい手合いが、債務者の命を奪うところまで追いかけてくるのだ。
 彼らにロックオンされたら、おそらく逃げ道はないー。〕
 
 *ターゲットは低所得の若者*
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 消費者金融の顧客像をもう少し細かく触れておきたい。
 ・大手消費金融の新規顧客の72?が男性であり、
 ・年齢は「30歳未満」が44?、「30〜40歳未満」23?、と40歳未満が三分の二を占める。
 ・収入面では、81?が「500万未満」、「400万未満」が65?、300万未満」が42?とつづく。
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 それにしても、これでは日本は無法地帯ではないか。銀行に行くと、高利貸しのヤクザまがいの男が入金のため闊歩している。
 ??銀行のヤクザまがいの恐喝場面に私自身も出会ったことがある。この国はアメリカの隷属国家!その完成の姿が若者に出ている。 
 しかし狂っているのは誰だというのか?! 魚は頭と尻尾から腐るというが!確かに、情報化社会の進歩は目を見張るものがあるが、
 反面こんな狂った社会を見るとは思わなかった! これもグローバル化の一端の現象なのだろう! 
                                             (o ・д・)ツ  バイ!
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