「ドバイ」で検索をしてみたら、
  三年前の5月中旬にNHKスペシャルで、以下のような特集の内容紹介があった。。
   このドキュメントを当時、見ていて鮮明に記憶しているが、栄枯盛衰の象徴である。
 
《 沸騰都市 ードバイ 砂漠にわき出た巨大マネー  (NHKのHPより)
  煮えたぎる都市の地殻変動を描くシリーズ「沸騰都市」。第1回はドバイを取り上げる。
  世界最大の空港、世界最大の人工島、怒涛のようにオイルマネーが降り注ぎ、あらゆる分野で世界一を目指す中東ドバイ。
  極めつけは、高さ800メートル、160階建て、世界最高の高さを誇る超高層ビル・ブルジュドバイ。
  2009年中の完成を目指して、今建設が24時間体制で進んでいる。ドバイ政府は、ブルジュドバイをピラミッド以来の
  アラブ社会の権威の象徴と位置づけている。 世界の建設現場からクレーンを根こそぎ奪い、バングラデシュ
  パキスタンから母国の数倍の給料で労働者をかき集める。世界が不況に苦しむ中、ドバイに群がる人々の欲望の物語を描く》
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  この放送以来、僅か三年あまりで、バブルがはじけた。廃墟のビルが立ち並ぶ死の都市になるかどうか見ものである。
 ここに資本が集積したのは、欧米よりのスンニ派に属している湾岸国家が、アメリカの軍事力による安定を求めてきた結果。
 しかし、アメリカの力が急落すると、これまでの軍事力が期待できるか分からない。
 原油の値下がりと、不安定が重なり根底から存在価値が無くなるのは当然である。
 都市の景観そのものがバブルの塊。 世界の三割のクレーンが集合していたというから、すざましいエネルギーだったろう。
 我われが、そこに何の感慨も沸かないのは、虚構の匂いがするからだ。馬鹿な酋長一族の泡でしかないことが・・・
 ところで、この街には失業者が居ないという。失業すると、一ヶ月以内に国外退去になるからだ。
 他と比べて高給を出す代わりに、こういうのも良いのかも知れない。住民の8割が海外労働者というから、
 彼らは一斉に居なくなリ、薄気味悪い都市になる。これまでは、二割の裕福層と八割の貧困層の不平等で成り立っていた。 
  不平等、差別を認めたうえでないと、世界を直視することが出来ない。
   それにしても、あの未来都市? どうなるのだろう? 歴史に残る愚行の塊都市ドバイは! 

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