2001年12月24日(月)
279、飲み助考ー隙間風

男の楽しみの一つに「ちょっと一杯」がある。酒を飲みながら‘隙間風’という歌を聴いていて、 
「飲み助の気持ちの本質は隙間風、だから飲みに行くのだ」と感じた。
それだけでないが。こういう時代だからこそ、隙間客という言葉がでてきたと思う。
隙間ーこれはどういうことか?ハンドルの遊びか?竹の節か? 「漠然とした心に満たされない何か」というところか。
それを埋めについつい行ってしまう。特に単身赴任の中年にさしかかった人は、それがないとやっていけないだろ。
学生時代に金がないので寮で月に一回ぐらい酒を買ってきて飲むのが楽しみでだった。
サッポロジャイアンツやトリスの大瓶、それにスルメ。酒の美味さを知った最初といっていい。
何ともいえない楽しみであった。知恵で深夜から飲むのだ。そのほうが酔えるからだ。
夏4時ぐらいに陽が昇ってくるくるあたりは陶酔の絶頂になる。若いから出来たのだろう。
人は酒を飲んで大笑いしている時が、一番の幸福の状態だという。それに知的会話があると、非常にお互いプラスになる。
他人の悪口になると、暗い狐になってしまう。 サラリーマン同士のそれは仕方ないか?組織内の軋轢は厳しいからだ。
私の金沢時代(25-6才)ある意味で一番つらい時期であったが、片町や香林坊や武蔵ヶ辻の一杯飲み屋の酒は最高であった。
酒の美味しさとストレスは反比例するのだろう。数百年の歴史のある街、一杯飲み屋にも何ともいえない深みがあった。

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