12月23日 日曜日 1968年

11時過ぎに起床。 午後はTVを見たり、本を読んだりして過ごす。
21時過ぎに、永田さん等が寮のOB会の忘年会の帰路に寮による。
高橋の部屋で飲み会にでてこいとのこと。 そこで飲んだ後、近くの「ヤマ」という居酒屋で飲む。
一年先輩の衛さんが隣でチョッとしたことで私に怒り出す。 初めは何とも感じていなかったが、
怒りが途中からわいてくる。「あまり他人のことに関心をもつな!」と、我慢をしていたら涙が出てきた。
OB会で私の批難をしていたのだろう。この連中をみていると、まだ学生という臍の緒が抜けてないのだ。
情けない!恥を知れ!卒業をしたら当分は一切の友人と付き合うなということが解かってないのだ。
それも元いた学生寮に入り浸っている姿は最低だ。すっと抜けだして帰ってくる。自分までが情けなくなってくる。
結局何なんだ、自己逃避でまだ学生時代の寮から抜けきれないのだろう。こんなものだ。

ー2003・12月23日 後記ー
 5〜6人来ていたOBのうち二人が政治家の秘書をしていた。一人は未亡人の愛人でお金を貰っていた。
後で聞いたが二人とも県会議員をしているという。何か聞いていてゾッとした。恐らく、変身したのだろう?!
この程度の人が実際のとろの政治家(屋)になっている。ただ、政治家志望の渇望はすざましかった。
この寮の出来事を小説にしたら面白いだろう。馬鹿馬鹿しくて書けない事を脚色したら、その馬鹿馬鹿しい事が
味付けになる。地方出身の鬱々とした男達と、そこの出入りする近くの女子寮の女子大生や、ホモや、
政治ゴロが織りなす赤裸々な私生活だ。書き残すということは、やはり必要である。魂?心の軌跡を残す事になる。