2007年12月13日(木)
2444, 挫折は財産
            (^ω ^)おはようw            
  故・音羽信子の夫であり、映画監督・新藤兼人の次の言葉がよい。
「挫折をして、挫折のままだったら、今いないわけでしよ。生き延びてきたということは、
 挫折を乗り越えてきたからなんです。 そうすると、私の財産は挫折なんです。
 乗り越えるためには、試行錯誤があって、まだ挫折が来る。若い人は挫折をしてませんね。これからするわけなんだから。
 だから、若い人と対抗して仕事ができる気持ちになれるのは、私が挫折という財産を持っているからなんです。」
ー図書館で何気なく手に取った本の中の新藤兼人の言葉である。挫折を財産と言えるには、結果として乗り越えたからである。
 人生はいずれにしても、最後は何らかのカタチの挫折が待っている。
 挫折は誰のせいではない。自分自身の問題だから自分で解決するしかない。 挫折から人は多くのことを学ぶ。
 乗り越えられなくても、諦めるしかない、そのことの方が何倍も大事である。 諦念の底から知恵が出てくる。
 知恵など出なくても、挫折した人の気持ちを知ることが出来る。 多くのことを考えさせてくれる言葉である。
渡辺貞夫の次の言葉もよい。
「練習は出来るかぎり毎日欠かさない。楽器はシビアなんですよ。適当にやっていては、言うことを聞いてくれない。
 また楽器も手応えのあるものでないと、僕の儲なのですね、 サックスは一言でいうと、ぼくの批判者。
 サキソフォンを通して、僕の状態が何時もみえる。 僕がよければ、いい音を出してくれるし。
 だから楽器を通して、僕は今の自分が全部見えるんです。」
ーこれは、一つのことに徹してる人だったら言える言葉だろうが、自分の選んだ楽器と心が一体化しているという響きが良い。
 二人とも一流のプロである。多くの難問を乗り越えてきた経験から出た言葉である。
               *・д・*)ノ″
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