ある時間の断片
1968年 12月5日

 試験で最後の問題を書くのを忘れる。 自分に腹が立つ。
川崎と兼子と一緒に食事。 兼子が私の分を出してくれる、悪かったが。
帰寮後、佐藤と飲みに行く。このところ気まずかったが、真剣に話をする。
色いろあったが、ある程度解消をした。 彼も急に変わってきたが、本音を隠す部分が出てきた。
池袋の居酒屋だが、50歳から60歳ぐらいの10人位のグループ。勘定になったら、店の女の人に絡む。
「財布がなくなったが、お前が盗んだのでないか、裸になれ!」しつこく絡んだ。
中に割って入ると、あわや乱闘寸前!集団の酒乱の姿の嫌らしいのは初めてであった。
今考えるとバカバカしい。酒の席のそういうことは見てみぬふりが第一だ。
池袋から、二人で歩いて帰る。  毎日があまりにも刺激的だ。