568,ペイオフー断末魔

  • 2002年11月02日(土)

現在竹中大臣と銀行の国家管理」?を主張している元大蔵官僚の木村剛氏の書いた話題の小説の「ペイオフ」がシビアである。
一連の大蔵官僚と政治家の実体が辛らつに書いてある。 まだ半分しか読んでないが、 この小説はすでに2年前に書かれた
「通貨が堕落する時」という単行本の文庫版だ。  多くに人に見てもらうために早めに文庫版にしたという。

この二年の時間を経った今、更に悪化して小説の内容の同じように壊滅に?向かっている。
それでも政治家と金融関係者は自分の権益を守ろうとしている姿は末期の現象そのものである。
もう手遅れかもしれない。あの地銀の不思議な一連の動きが解ってきた。
実情は隠れた不良資産の在庫が多く残っている。 それを処理する為に取れるところから阿修羅のように
引き剥がさざるを得ないのだ。それと金融監督庁が大蔵省ー財務省から独立して銀行に
手心を加えなくなった事もある。なるほどと1人合点がいった。

これから辛らつな貸しはがしが露骨になる。 それと倒産ラッシュが吹きまくるが仕方がないことだ。
どうにもならない時代だ、悲観でない。あのゼネコンが次々と潰れるのだ。
株価100円以下の企業はどれが先にいくかの世界だ。そうすると銀行の幾つかが国家管理になる事は必定。
政変が起こるが、といって受け皿はもっと悪くなる。それを繰り返しながらハードランデングしていく。
気の小さい国民性か、アメリカにより精神の中枢をやられた戦後日本のつけがここで清算の時期にきた。
情けないと他人事にいっていられなくなってきた。 このレベルが日本なのだろう。
「皆で渡れば怖くない!ここは地獄の三丁目、よいよい」とジョークも飛ばしたなる。
是非「ペイオフ」を読んでみる事を薦める。 もう本屋に平積みをしてあるはずだ。
一日一日舵取りをしていくのが今の日本の姿だ。日本的社会主義者の大元の末期としてみると面白い。

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