「192」 種銭ー2
         2001/10/20

物覚えのついた4〜5歳のころから、年末の31日にお年玉を姉兄揃って貰った。
それが楽しみだった事を思い出す。 一旦渡しておいて、次の日に全額取り上げられるのだ。
そして貯金通帳に入れられてしまう。高校になるまでそれが続いた。
そして高校に入って暫くすると、なにか株を自分で考えて決めろと言う。
そしてある株を買った。その日から株式のコナーを目を凝らしてみるようになった。

子供のころから、両親に玩具を一回も買って貰った憶えがない。友達の家に行くと、箱に玩具が一杯入っているのを見て、
信じられなかった事を今でもありありと憶えている。 といってお年玉は自分で稼いだ金でないことも確かだ。
株の上達の本を読んだとき、「まずは種銭をつくれ、それも強い金でなくてはならない。
それは自分が汗水を流した芯のある金でなくてはならない。そういう金でなくては株で利益は絶対にあげることは不可能だ」
これは事業でも当たり前だ。しかしこの強い金を創るのが一番大変なのである。 父は子供たちに、我慢をしてまず種銭つくりを
教えたかったのだ。お金に対してシビアなのは、実際のこういう教育があったからだ。
実際のところ、金に対してみるところあまりにも甘い。