2004年10月19日(火)
1295, 地球交響曲 第四番 ー1

先日、BS/TVで、第四番を放映していた。地球交響曲第一〜第三番は、知人の紹介で(自主公演を)新潟、
長岡などの公共施設の会場で見ていた。TVでの放映は殆どされてないようだ。
このシリーズで言わんとしていることを要約すると、ー地球は、それ自体が大きな生命体であり、全ての生命、空気、
水、土などが有機的につながって生きている。これをGAIAというが、そのテーマを背景に、この地球の素晴らしさ
を紹介していると同時に、環境破壊の実情を提示している。

第四番では、霊性について、以下の4人を通して、地球の賛歌を歌っている。
・ガイア理論の提唱者のジェームズ・ラブロック、
・沖縄の版画家の名嘉 睦稔
タンザニアチンパンジーの研究家の ジェーン・グドール
・そして、ハワイのさーふぁー ジェリー・ロペス である。
第四番(いや、このシリーズで)の内容を要約すると、
ー21世紀は、人類にとって“霊性”(スピリチュアリティ)が求められる時代になる。
霊性”を持たない人類の営みが、我々人類だけでなく、この地球の全生命の未来を危うくしている。
彼ら4人は、霊性に対して謙虚になるべきと説いている。彼らの言う“霊性”とは、「自分は、母なる星ー地球(ガイア)
の大きな生命の一部分として、今ここに生かされている」力のことである。

その内なる“霊性”に目覚めることによって、人は謙虚になり、日々の出来事に対して、
感謝の気持ちを持って対処できるようになる。見えないものを見る力、聴こえない音を聴く力さえ甦ってくる。
霊性は、まず自分自身を幸せにするのだ。内なる”霊性”に目覚めるのに、旧来の宗教が必要ではない。
「全ての人の中に“霊性”の芽が必ずある」という信念、これこそ、“霊性”に目覚める無限の道が開けるのです。
それと、「この“霊性”の芽は、育まなければ開花しない」“霊性”と“自我”は同じ力の裏と表です。
人間に与えられた最大の特性です。放っておけば「自分さえ幸せであればよい」に向かいます。
だからこそ、“育む”ことが必要である。ただ、その為に簡単なマニュアルはない。
なぜなら、“霊性”は究極的には、ひとりひとりが、自分自身の力で、自分自身のやり方で開花させてゆくものだからです。
21世紀に生まれ育つ子どもたちのために、今の私たちに何ができるか。
地球交響曲」という映画を通して、世界の何人かの人々の生き方、考え方を提示し続けたい。

彼らの生き様が、子どもたちの“霊性”を育むのに役立つか否かはわかりません。
ただ、「子どもたちの中に必ず存在する、内なる”霊性”を激励する」という
強い想いを持って、この映画を作り続けている。必ずしも、直接子どもたちに語りかける、という手法はとりません。
なぜなら、子どもたちの“霊性”を育むのは、映画そのものではなく、子どもたちの日常に直接触れている大人たちの中の
霊性”であるからです。このようなビジョンをもって21世紀最初の「地球交響曲第4番」をこの4人を通して提案している。

ー以上が、龍村仁監督の主張である。見ていて、ただただ感動の連続の内容であった。
彼らの生き様と言葉が鋭く心に突き刺さってくる。地球という星に対する愛情、これは神への愛である。
 次回は、ガイア理論の提唱者のジェームズ・ラブロックについて書いてみる。

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