2007年10月06日(土)
2377, 邪視の思想 −1
          ヽ(。ゝω・)ノ☆;:*おはよう*:;☆

今回の旅行先のエジプトやギリシャで、「邪視」という言葉を何度か聞いた。
10年ほど前に、初めてエジプトに行ったとき、現地の日本女性の若いガイドに、
「とにかく、この国に入ったら、全ての常識を捨ててください。
あらゆることが西欧文明の常識とは違います。ここはイスラム圏です。
車で人が轢かれても、それは運転手ではなく轢かれた人が悪いのです。
人を褒めないでください、子供は勿論、女性など、それが奥さんを褒めると大変なことになります。
それは、イコール欲しいということになるのです。
彼らの世界は、むしろ褒められたより貶されたほうが人間関係が巧くいく場合が多いのです。
何かを店で買ったら、まともに釣銭はきません。惚けて返さない方が多いのです。
それらを一々目くじらを立てないで下さい、立てるほうが問題なのです」
といわれた。 文明の相克とは、起こるべくして起きているのである。

ーまずは「邪視」をネット辞書・ウィキペディアで調べてみるー

邪視(じゃし)は、世界の広範囲に分布する民間伝承、迷信の一つ。 悪意を持って相手を睨みつける事によって、
対象となった相手に呪いを掛ける事が出来る。 邪眼(じゃがん)、魔眼(まがん)とも言われる。
様々な人種の間で邪視に対する信仰はエジプトの時代より形成されている。
また、邪視、邪眼はしばしば魔女とされる女性が持つ特徴とされ、その視線は様々な呪いを犠牲者にもたらす。
一方で邪視は不吉なパワーを秘めていると信じられている。
邪視によって人が病気になり衰弱していき、ついには死に至る事さえあるという。
イスラムなどの文化では、「邪視」は人々が何気なく目を向けた物に不運を与える
ジンクスとされる。 他方ではそれは、妬みの眼差しが不運をもたらすと信じられた。
南ヨーロッパそして中東では、青い瞳を持つ人間には邪視によって故意に、あるいは故意ではなく
呪いを人々にかける力があるとして恐れられた。 中東では、邪視に対抗するアミュレットとして青い円の内側に
黒い円の描かれた塗られたボール (または円盤)が用いられた。 地中海沿岸が最も邪視の信仰が強い。
邪視を防ぐ伝統的な方法として地中海沿岸の船の舳先に大きな目が描かれているのをしばしば目にする。
また邪視の信仰は北ヨーロッパ、特にケルトの圏内へ広まった。古代ローマでは(陽根の魔よけ)が対邪視に有効とされた。

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何処で買ったか忘れたが、自宅の玄関に邪視を防ぐという御まじないの置物がある。
マジナイの意味を、この旅行先で初めて知ったが、それは目玉の模様のついた
青いガラスの円盤のようなもので、直径7cm位の大きさである。
これは人の幸せや持っているものを嫉んで見る視線から、身を守る目である。
イスラム教徒の女性がベールで身を覆うのは、この邪視から身を守るためだという。
また中東の家は、外から中が見えにくく外は地味であるが、一歩中に入ると、
そこは大きく、立派だったりする。 邪視も、この辺からきているのだろう。

                ヾ[・c_,-●]ババィ
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