[161] 自然体(自然態) 2001/09/25 07:01

 あまり気張らず、心配せず、そのまま、自然のまま、なるがまま、生きていく生き方。
目の前の出来事に気を取られず、その背後の流れに従う行き方。「自然体の経営そして生き方が大切」
15年前かパレスホテルの経営セミナーに出ていたとき、その時の時勢の勢いにのっていた
ある経営者がいった言葉である。 丁度必死に仕事をしていた時の不自然の自分にピッタシの言葉であった。
浪人を何回か経験していて少なからず身につけていが、しかしかなり印象深い言葉であった。

 丁度ホテルという長期物件を手がけて、その意味‐長期の装置産業の難しさにきずき始めた為もあった。
その後この言葉に生き方がかなり影響された。 目の前の困難に対してあまりジタバタしないで済んだのも、この言葉のおかげだった。
7〜8年前南アフリカを旅行した時、あまり添乗の経験少ない中年の女性の添乗員が、出発前に成田で
言った言葉が印象的であった。「この旅行全てのトラブルが起こるはずです!起きた時に一つずつ解決していきましょう。
自然体しかありません。無理せずそのままでいきましょう」

「なるほどいいことを言うな、でも素人だな!」とそう思った、そしてそのとうりになった。その言葉が最期まで利いていた。
トラブルも旅行の一部、慌てずそれをうけとめ、そしてそれを楽しむこと。
自然体そのものであった。たしか法華経自然法爾(じねんほうじ)という
言葉があった。イスラムの「すべてアラーの神の思し召し」もこれに似ているところが面白い。

もうひとつ似たのに、名人の域に達した落語家もこれに近い。