2005年08月31日(水)
1611, 日本人「上機嫌化」プロジェクト−2

著者の斉藤孝は、日本人の持っているエネルギーは「自己肯定力」と看破している。
日本人が忘れかけている独自的な自己肯定力を、次の6つの特質としてあげている。

前回も書いたが、その6つを少し詳しく繰り返しみてみる、
1、日本人とは「上機嫌文化」をもっており、毎日の労働の中でも
 楽しむことを忘れず、仕事の辛さを軽減する智慧があった。
2、日本人は本当に子供を可愛がる民族であり、子供っぽさを慈しんできた。
 その子供っぽさが、新しい文明を取り込む積極性のもとになっていた。
3、日本は湿度の高い国であるから、「とにかく水に流す」ことが好き、
 変わり身が早く、ストレスを溜め込めない民族であった。
4、かって日本人は「身体から入る」ことの重要性をわかっていた。
 経験から勉強する伝統があった。だから向学心が高いレベルで維持できた。
5、私たちの意識は「気づかいを育てる日本語」に大きく影響されており、
 言葉に出さなくともお互いに気を使うことを求められてきた。
6、桜に対する愛情でもわかるように、日本人は「はかなさを愛でる」民族であり、
 その感受性は繊細な心で支えられている。
 そうした細かさを持つ日本人は、心の容量が大きく強い心を持っていた。

上機嫌化プロジェクトといえば、自分がそうだ。「毎日欠かさず、面白可笑しく生きる」ことを、自分に課している。
土・日は、特に「お笑いの日」にして、お笑い番組を4~5本は観ている。
毎朝の散歩では、肯定語を繰り返し口の中で呟くようにしている。
トイレには「絶対肯定・積極一貫」の中村天風の本が置いてある。
同級会で同じ歳の連中を見ると、ほぼ全員が不機嫌そうな顔をしている。
如何してそんな顔をするか、そして胡散臭そうな顔をするのか、不思議である。
「楽観は意志、悲観は感情」というが、上機嫌も意志でつくり上げることが可能である。

私の知人に、万年躁の人がいる。何か不自然な感じがするが、それはそれでよいのかもしれない。
「そう」演じているのかもしれないが。 しかし、かなりの遊び人。
やはり性格なのだろう。 歌でいえば「チャンチキオケサ」のような人だ。この歌、上機嫌の最たる歌である。

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