2006年08月22日(火)
1967.事業百訓・・・?
     ー1989・1990年 (5)
ーH0101事業百訓ー
  313 生物はあきらかに“物”の領域である事を認識しなくてはならない。
  ……人間の“心”は社会現象によってつくられたものかも。
  あれだけ誰もが信じて疑わなかった天動説が地動説にとって変るように、心の存在そのものも……
  314 気分は悲観、楽観は意志である。(宇野収・東洋紡会長)
  315 父母によばれてこの世に客に来て、用が済んだらはいさようなら
       ー 一休和尚 −
  316 我々は法則を守り、法則は吾を譲るのである。我々は法則に従ひ、法則は吾にに従う −神示より−
  317 達磨さん、ちょいとこちむけ世の中は月花雪に酒に女だ。
  318 「人間この世に何しにきた?」−カリアッパ−
    「人間はこの世に宇宙本来の面目である進歩と向上に順応するべく、出てきた人だと思います。」−中村天風
    「自分は今まで肉体だと思ったが、そうじゃなかった。
    心だと思ったがそうじゃなかった。見えない積極的な気体、いわゆる霊魂、これが俺なんだ。」
  319 これからの時代は規格大量の時代を卒業して、個性あるもの、好みを満たすものでなくてはならない。
   それには有利と、好きということを勘違いしないことです。好きな事をやれば必ず必ず熱心にできます。
   自分が何が好きかを考える事が基本となる時代です。

ーH0103ホテル事業についてー
 操業九年(準備一年)、ホテル業へ気楽に参入した後、強気強気でここまで時間がきてしまった。
 客室という単品を二十年以上にわたって周囲の変化の中で、売りつづけていかなければならない事を
 本当に分かっていたら、この事業をやっていただろうか……等々考える事がよくある。

当初二七五室×二〇年×(六五〜七〇%)=一四〇万室を売れると判断して土地を買い、建物をたて客室をつくった。
それは資金というフローを土地建物というストックに固めて長期的事業判断を五年・一〇年・二〇年にしていく
装置産業であった。どんなに稼働率が良く、目先の利益をあげても、土地の値上りがなければ、
そしてインフレになり借金が目減りしなくては何の意味もない。
目先の利益が全く上がらなくても土地が値上がりすれば、それだけで充分採算があってしまう。
反面ホテル経営をやろうという事業者をみていると考えさせられる現象に、何回も出会った。
自己資金比率の多少により、その事業計画のレベルが決定してしまう事だ。多いほど甘くなってしまう。
十年前の、毎日が切った、はったの衣料量販店経営より、二十年にわたり一スパンで単品を売っていく
ホテル経営を経験してみて、両極端の中より事業の本質を教えていただいた気がする。

ーH0105ー 事業百訓  
 320 あの世で神様が「あなたの一生の中で、一日だけ、もう一度生かせてあげます」
   と言ったら、どの一日をあなた選びますか?
  321 文学とは、もの言わぬ神の意志に言葉を与える事だ!(芹沢光次郎)
  322 我々にとって、出来ない事より、出来る事のいかに多い事か。
   出来ない事のみに目をやり、何故何もしないのか、出来る事に目を向けよう。
   そして一つずつ確実に実行していこう。それが我々の人間としての自然の営みのはずである。
                             (学生時代の日記より)
  323 彼は自分の能力・経験など全く信じていない。
   従って彼は、すぐに「事」のそばに行き、手で何回もくり返しさわり、確かめようとする。(アラン)
  324 彼は決心した!とは良い言葉だ。一言で決心と解決という二つの意味を示している。
  325 私は、最善を選ぶ事はできない。最善が、私の選ぶのだ!(タゴール
  326 神様は、あなたに欲しいものは何でも与えています。与えられていないのは、あなたにその準備ができてない為。
  327 激しく生きただけ、深い眠りつく事が出来る。
  328 「昇君、一番大事な事は、人に相談するなよ!」(正力松太郎より五島昇へ)

ーH0107ー 事業百訓

  329 今ここ一升マスがあるとしよう。この中に栗を一升入れたら何にも入らないだろうか。決してそんな事はない。
   その栗の間に豆粒を入れればまだかなり入る余地がある。
   あとはもう入れられないかというと粟粒なら大分入る。それに水を入れればまだ入るだろう。
   このように時間の活用には上には上がある。(嘉納治五郎
  330 明日為すべき事は今日これを為せ!(先まわし!)
  331 異質のものの組合せでしか新しいものは生まれない
  332 偉い人にならなくともよい、優れた人にならなくてもよい、
   人に役立つ人間になりなさい!(西田天香
  333 “こころ”=念(こころ)=思い→想い→念い→空(念)即是色
  334 人生とは“人との出会いの歴史”である。それは自分史彩る知的財産である。
  335 商業半世紀の方向は?誠実な商売?法人企業化?価格破壊であった。(創業も同じ道理を含む)
  336 ほめるとは
    (a) 祝う事・たたえる事
    (b) 美点擬視より自然発生
    (c) 言葉による親切である
    (d) 3ケ所×3回を実施できたらホメプロ!
    (e) 心のこもらないほめ言葉は品性のないお世辞おだて!

ーH0109事業百訓ー
  337 我社の社会的役割(事業としての存在理由)は、ホテルとしてのシングル・ルームの品質がよく、
   しかも安いという第三のテーゼの実現であった。そしてその事が新潟市内のプライスの下おさえとなり、
   他の大都市に比べ二割の平均プライスのダウンをさせている事である。
  338 事業経営にとっての“戦略”とは資産・資金・人材・組織等の経営資源の蓄積である。
   そしてこれとは全く違って“経営戦略”がある。これはその時流にあわせて乗りものを変えていく事である。
   時流にあわせて事業内容をガラリと変える事である。一般にこの二つ区分がつかず混同しているケースが多にある。
   非常な低レベルのトップでその下位にある営業戦略を“戦略”と思いこみ、
   レバー・ワーカー・レベルの人員不足と資金繰り不足を平気で口にしている。
   そして経営戦略(事業内容の変革)は全く考えている余裕すらなく、
   自らの舟が重大な危機にある事すら見えなくなっている。
  339 その事業内容が社会悪ならば、その努力すべては徒労であり悪の補佐としての罰を受けなくてはならない!
  340 不平家とは、その環境の不一致というより自分自身との不一致である事が多い。
   そしてその事に本人が気づいていない事が本人を不幸にしている。

ーH0111事業百訓 ー
341  a 21Cに向けての“コンセプトの明確化としぼりこみ”
    b イノベーション・ターゲットのしぼりこみ
    c “核本業”へ徹する→我社の社会的役割(存在基盤)
    d  戦略として確立
342 生きるとは“愛する事”“望む事”“感動する事”そして“身ぶるいする事”
343 企業とは解決すべき問題の集合体であり、経営者の仕事はその問題をみつける事である。
 問題さえみつければそれぞれの専門化にまかせればよい。(松下幸之助
344 世界を引っ張ってゆく秘訣はただ一つしかない。それは強くある事だ。
 なぜなら“力”には誤診もなく錯覚もないからだ。力に裸にされた真実だかR(ナポレオン)
345 “因縁”と“果報”を分解すると “因”は直接原因であり“縁”は間接原因をいう。
 “果”は直接結果をいい、“報”は間接結果をいう。  (因→果)(縁→報)
346 …心を究めよ!しかしてその心をつくせ! 物質の足りざるは心で補うことができるが、
  心の足りざるは物質では補うことはできない!          (亀山閣−長末秀道)
347 春は人夢み、  夏は人と集う、  秋は人と語り、 冬は人と囲む (遠野物語

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事業百訓ー1990年 
H0201 新年の御挨拶に代えて ー新年にあたり

 昨年の東欧の想像をはるかに越えた激動をみて、確実に潮流が変わりつつある事を感じとった。
これは何なのか?と考えた結論は“情報社会の本格的到来”である。
中世のルネサンス以来の潮流の変化、というより以上の人類にとっての大変革期に思える。
今回の大変動は新しい潮流が東欧の大変革をもたらしたといえる。
昨年の一連の大変革は我々にとって、その事実を認識させられる出来事と言えよう。
事も含め我々の想像をこえるスケールでこの数年、大変革の現象が生じて来る事は間違いない。
百年単位の世紀末というより千年期の世紀末の現象が生じて来るのではなかろうか。
地球規模の現象だけではなく、私個人の数年来の日常生活の変化をみても
?ビデオ(録画 レンタル)と衛星放送が生活様式に入りこみ
?通勤に新幹線か高速道路を利用し、
?年に2回の海外旅行に出かけ
?関東圏にはセミナー等で隔月には必ず出かけ
?隔月ごとに友好サークルを開き
?中学・高校の同窓会・及び父方の“いとこ会”を毎年開催、 等々その変化をあげればきりがない。
 そしてその変化に対してほとんど無意識のうちに適応している。
 マクロ・ミクロ両面で激変している真只中にいる幸福をかみしめている。

H0205 事業百訓

  348 翔ぶ前には縮め!
  349 夢は天才である(黒沢明
  350 “貧乏を直すな!貧乏で直せ!” “病気を直すな!病気で直せ!”
    …(結果をなおすのではなく原因をなおせ “もともとこの世に死んだ人間は一人もいないはずだ”
  351 経済的価値の創造  他者の価格のメッセージ
   私にとって仕事とは何か  現代の要請  自己実現の為の所為(創造こそ人生)
  352 毎日新聞の十二万首の川柳より選ばれたサラリーマンの川柳…
    ? 無理させて、無理をすなと無理をいい(特選)
    ? 粗大ゴミ、毎朝出すのに、夜戻り
    ? エム・エム・シー、余裕あらへん、イマイマシー
    ? 過労死のニュースの時だけ妻やさし
    ? このカネ(給料)で24時間働けますか?
    ? 露天風呂、化粧おとして、トドの群れ
    ? オバタリアン、選挙時だけマドンナに
  353 “過去が咲いている今、未来の蕾で一杯な今”河井寛次郎
  354 死ぬまで百倍!

H0207
事業百訓

  355 生きる最終目的を、私の(人間の)自己表現と思っていたが
    “神の自己実現”とは思っていもいなかった。(宗教書をよんで気づく)
  356 “それもそうだろう、この世には死んだ人間は一人もいない”
    “死とは何ですか?…死とは死んでから考えてもおそくない!今日一日が大切である”−中村天風
  357 “自分の行動をもっとも身近な展望で、つまり今日的なもので決定する人間はもっと力弱い人間である。
                                  (マカレンコーソ連の教育者)
  358 ディスカウント+郊外+規模=好調という図式!流れ。
  359 意識はそれを持ち続ける事により無意識になる。
  360 肉体  気  意志  理智 歓喜  
  361 “気”とは ・全身呼吸(足芯呼吸)より生ずる ・“ゆるみ”が大事
    ・自然とのコミュニケーション ・“志”より生ず ・“今”(常に) ・宙遊
H0210
事業百訓
 
 362 ?幽体離脱  ?トンネル体験 ?花園体験 ?光の存在ー愛や慈悲を感じる
    ?光の存在に案内されて亡くなった親や友人に会う ?壁や河で行き止まる
    ?そこで人生を反省させられる ?お前は早いと言われて戻ってくる。
    (臨死体験−一度死んだ状態より生きかえる事をいう。 ―カール・ベッカー筑波大学教授)
  363 愛とは立ちどまる事だ!ある一人の前にしばしたちどまる事なく、時間を使う事まく愛を交わす事はできない。
                                          (ピカート)
  364 末期癌の自然退縮の研究で医者に完全に匙を投げられた患者が、ときとして自然に治ってしまう。
   十数年前までは十万人に一人といわれていたのが五百〜一千人に一人あるそうです。
   そのうち69名を集めてわかった重大な事は人間の「実存的転換」という事です。
   自分の生命はいただいたものであり、“生かされて生きている”のであり、また自分という存在は
   他者からのサポートなしにはありえない(持ちつ持たれつ)という自己ルーツへの目覚め(実存的転換)
   がそれである。                         ―池見酉次郎−
  365 ワニ(爬虫類)と、 ウマ(下等哺乳類)と、 ヒト(後期哺乳類)が同居している人間の脳の矛盾。
 
H0211 事業百訓
  366 世の中で最も未開なところはアフリカや南極・北極ではなくあなたの帽子の下だ。
  367 モノ知りの馬鹿は、無学の馬鹿より馬鹿だ!(モリエール
  368 “ニセモノ”にひっかかるのは、その人が“ニセモノ”であるからだ!
  369 賢い人は患者が賢者から学ぶより多いことを愚者より学びとる(カトー)
  370 “人間の知識は基礎的資源である”との洞察こそ近代日本が高度の成長に成功した原因である。−ドラッガ−
  371 最も有効な教育手段は仕事である。…その中で多くの事を少しずつやるな、
   物事を処理する優先順位をきめて努力を集中化する事が目的の達成と仕事の効率的な遂行との秘訣である。
  372 うっかりすると賞めてくださる人のすばらしさに気づかない事がある。
  373 出来ない事としない事を混同してはならない。
  374 人生80年と考えて、1時間1円とすると70万円、1万円と考えると70億になります。
    ところで私にとっていくらになるのか考えてみると……。
  375 “夢貯金” 自分の夢をどんどん想定し将来実現まで貯めていく事をいう