2002年07月21日(日)
463,再び業態について

何回か業態について書いているが、地元の今井家具が昨日店の前を通ったら、いつの間にか倒産していた。
業種店の消滅である。
ひと時代前,いやふた時代前の商売である。メーカー分類ごとの商品を並べる商法である。
靴屋、家具や、薬屋、金具屋、今でも原始的の兼業商家として駅前立地で一部残っているが。
これに対し業態とは、お客ー生活者のサイドで商品の括りを変えることである。
全国チェーン化を始めた「ニトリ」がそうである。

店独自のコンセプトで商品を開発する。それえも早くから、インドネシヤとか中国で開発輸入をしていた。
台所、居間、トイレ、ガーデニングとそれぞれのシーンごとに分類。
そこで買っていれば、家の中はカラーコーデネートが自然と出来ている。
昔は金持ちの一部しか出来なかった「家を飾り立てる楽しみ」が誰でも出来る。

これは考え抜けば、個人でも小さな企業でも出来る事だ。5年ほど前、九州のある大きな神社に行った時、
ある店がお客でいっぱいであった。何と「土産1000円ショップ」であった。笑ってしまったが、
これこそ生徒の小遣いの範囲を見抜いた商法ー客サイドである。
百貨店は今大都会の一部を除いて殆んど淘汰されたか、されつつある。
これは業種店の典型である。地方銀行以下もしかり。時間の問題である。

昔の駅前繁華街は業種店の集積で栄えていた。今はご覧のとおり毎日のように廃業が続いている。

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