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図書館で「アメリカ狂乱」とともに借りた元NHKの日高芳樹の本である。
サブプライム問題から始った問題は、アメリカの覇権の終了なのであろうか。
その中にあって、資源のない日本はどの方向にいくべきか?などを問うている。
やはり、この本を読む限りに日本の行く末は悲観的になる。
アメリカの属国でしかなかった日本が自立する道はあるのだろうか。
「資源世界大戦が始まった
―2015年日本の国家戦略 ー 」日高 義樹 (著)
ー内容紹介
独裁国家・北朝鮮が大国アメリカを揺さぶる現況は、ヒトラーが台頭した1920年代に酷似している!?
米国の要人と直接対話して得た独自情報から、日本と米国の数年後の未来を高確度で読み解いた、
衝撃の最新作。政局の混迷が深まる危うい日本の行く末を、大統領選を控え、
変わりゆくアメリカの世論と政策、政界の要人たちの発言をもとに近未来を予測。
ーカバーの折り返し
アメリカの力の後退と中国の台頭は世界に、1930年代の再現ともいえる混乱をもたらそうとしている。
この本では、国際社会で現在起きている情勢を世界的な視点から整理すると同時に、
日本は自らを守るための国家戦略をいかに立てるべきかを考えてみたいと思う。 <序章より>
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ー大ざっぱに、概要をまとめるとー
●「石油資源」を軸とした、近未来の世界は、土地を取り合う戦争から、資源(石油)の奪い合いになるという。
マクロ的には、地球温暖化のため、厚い氷が溶け出している北極圏では、現在、国家間での激しい資源争奪戦が始った。
世界各地にある、平和利用目的の原子力施設を、高精度になったミサイルで攻撃することで、核兵器を持たなくとも、
通常兵器が核の抑止力となったこと。
●石油価格の高騰で、ドルの価値が低落しており、ドルが世界の基軸通貨としての存在を脅かされている。
アメリカは、日本ではなく、中国に向いたアジア戦略をたてているが、
原油高によるドル体制の崩壊、それによるアメリカの衰退が始った。
●資源戦略によるロシアの一時的な繁栄をしているようにみえるが、
新しい状況に対応する力を失っているロシアは崩壊する以外にない。
●日本は経済力、軍事力、科学技術などでは、世界の一流国家になったが、政治力だけは、いまだに三流国家で、
世界の大国と伍 することができないこと。 民主党は、日本の労働人口の減少に対応するため、
移民を積極的に受けいる政策を掲げているが、過去に同様の移民政策を行った、ドイツ、フランス、
スウ ェーデンが移民問題に対応できずに苦悩していることを省みていないことなどをあげている。
●これから日本のとる道には、3つの選択肢があるとしている。
一つ目は、日本が軍事力を保有し、独立の道を行く。
二つ目は、アメリカと対等的な協力関係を構築していく。
三つ目は、中国に頼っていく。
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その何れも選択できないまま、ずるずる行くしかないだろう、日本は。
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2007年07月07日(土)